紀元前6世紀の僭主ペイシストラトスがアテナイを統治していたころ、アクロポリスがアテーナーに捧げる聖地とされこの地に初代の門(プロピュライア)が造られた。その後、同じ位置にBC510年からBC480年頃に造られた門は、BC480年にペルシア戦争により破壊された。その後、現存する門(プロピュライア)が計画されることとなる[1]。
プロピュライア東側にはアクロポリスに面して2つの翼が計画されていた。この両翼の準備がされたことは、中央建物の東端と側面の壁を見れば明らかだが、その翼のために必要とされる古い防御壁の取り壊しが行われなかったので、建設過程の初期に南翼の計画は放棄されたように思われる。
プロピュライアの右、さらに西に、そのために準備され嵩上げされた稜堡の上にアテナ・ニケ神殿が建った。紀元前431年、アテネとスパルタの間のペロポネソス戦争が勃発した結果、プロピュライアが完成することは無かった。東翼が失われただけでなく、壁表面は最終形状まで整えられることはなく、多くのブロックにいわゆる「突起」が残っている(「突起」は長い間そのように呼ばれてきたが、現在は他の目的があったと認識されている。ただしその目的については合意されていない)[4]。
プロピュライアはギリシア、ローマ帝国およびビザンチン帝国時代を通じて無傷で残った。ラテン帝国(1204年-1261年)の時に、1204年から1311年までアテネ公の爵位を持ったド・ラロッシュ家の宮殿となった。1656年の火薬庫の爆発によって大きな損傷を受けた。オスマン帝国時代、南翼に立てられたフランスの塔は1874年に倒された。
1984年以来タソス・タノーラス博士の指示で、現在プロピュライアは部分的に補修されている。また毎年この地域を訪れる数多くの観光客にはアクロポリスへの主玄関として機能している。アテネオリンピック (2004年)の前に、プロピュライアの補修工事が行われる間、足場が組まれた。 アテナイのアクロポリス(入場有料)内にある
現地へのアクセス
アテネ地下鉄 モナスティラキ駅 から南へ約800m
アテネ地下鉄2号線 アクロポリ駅 から西へ約900m
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、プロピュライアに関連するカテゴリがあります。
アテナイのアクロポリス
脚注^ a b Ministry of Culture and Sports 。Propylaea ⇒http://odysseus.culture.gr/h/2/eh251.jsp?obj_id=974
^ Dinsmoor, William Bell (1922), "Structural Iron in Greek Architecture," American Journal of Archaeology, XXVI
^ Pictorial Dictionary of Ancient Athens, New York, 1971
^ A. Trevor Hodge, "Bosses Reappraised," Omni Pede Stare: Saggi Architettonici e circumvesuviani in memoriuam Jos de Waele, Mols & Moormann, eds.
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