{{math}}で数式を記載する場合、イタリックやボールドといった変数の書体を指定するには、Wiki 記法かHTML タグのいずれかを使う必要があります:
書体Wiki記法HTMLタグによる記法表示結果
立体xxx
イタリック''x''<i>x</i>x
ボールド'''x'''<b>x</b>x
ボールドイタリック'''''x'''''<b><i>x</i></b>x
上付きや下付きの添字は以下のように書きます:
書体Wiki記法HTMLタグによる記法表示結果
上付き添字x{{sup|2}}x<sup>2</sup>x2
下付き添字x{{sub|2}}x<sub>2</sub>x2
例えば「x = (y + 2)2」はWiki記法であれば{{math|''x'' {{=}} (''y'' + 2){{sup|2}}}}
のように書きます。Wiki記法とHTMLタグを混在させて{{math|''x'' {{=}} (''y'' + 2)<sup>2</sup>}}
のように記載する事も可能です。丸かっこや等号やプラスがイタリックになっていないことに注意してください。なお、等号が「{{=}}」と記載されているのはWikipediaのマークアップと誤解されないためです。詳細はTemplate:mathを参照ください。
複数の文字を囲んでまとめて書体を指定すると編集が容易になります。例えばイタリックの「xi」を書く時、「''x''<sub>''i''</sub>」とするより「''x<sub>i</sub>''」のほうが容易でしょうし、「vk」を書く時、'''''v'''''<sup>''k''</sup>より「'''''v'''<sup>k</sup>''」の方が容易でしょう。
他にも数式を書くうえで便利なWiki記法が複数用意されており(詳細はTemplate:mathを参照)、これらを使うと下記のような複雑な式が記述可能です:
入力内容表示結果
{{Math|{{Intmath|int|0|+∞}} e{{Sup|−''x''}} d''x'' {{=}} 1}}∫0+∞ e−x dx = 1
{{mvar}}も基本的には{{math}}と使い方が同じですが、{{mvar}}は文字を自動的にイタリックにしてくれます:
入力内容表示結果
{{mvar|x}}x
数学では慣習的にどの文字を立体にし、どの文字をイタリックにするかが決まっています:
変数や定数はイタリックにします。
関数f(x)のfもイタリックにします。
sin やcosのように固定された関数の名前についてはイタリックでなく立体を用います。
微分・積分における d や自然対数の底 e などは、ローマンでもイタリックでもかまいません。
円周率などに用いられる数式中のギリシャ文字 π は、テンプレートを用いて {{pi}} と書きます。
実数の集合はボールドで「R」とするか、黒板太字で「?」とします。
その他に注意すべき点として、マイナスにはハイフンマイナス - ではなくマイナス記号 − (−) を用います。また、不等号 <, > を HTML タグの囲みと混同されないようにするには、文字参照を利用して <, > と書きます。
ウィキペディアの記事中では、<math> タグを使うことで LaTeX の組版機能を利用して数式を表現することができます;その場合、記述された数式表現は標準の設定では PNG 画像に変換されて、テキストの中に埋め込まれます。この技術についての詳細は、m:ヘルプ:数式の書き方
LaTeXを利用する
この方法で数式を使う場合、数式を地の文の一部とすることもできますし、別行立てにすることもできます。ただし、 <math> を用いた数式表現は画像に変換される分だけ負荷が大きく、またレイアウトを壊しやすいため、基本的には重要性の高い数式のみに、別行立てで用いることが推奨されています。
数式を別行立てで表示するときには、行頭にコロンを用いることで行頭をコロンの数に応じて右寄せします(インデントします)。上記の使用例は実際には以下のように組まれています。:<math>\int_0^\infty e^{-x^2}\,dx</math>
もし数式のレイアウトの効果のために、行頭をスペース( ,  ,   なども含む)で行頭位置を調整している記事を見つけた場合には、書き直してください。数式が連続する記事や、主題となる重要な数式が存在する場合には、{{numBlk}} および {{equationRef}}, {{equationNote}} テンプレートの利用を検討して下さい。{{numBlk}} は数式をブロックで囲むためのテンプレートで、{{equationRef}} は数式に対するリンクのアンカー、{{equationNote}} は数式リンクの参照点を作るテンプレートです。たとえば、{{numBlk|:|<math>\int_0^\infty e^{-x^2}\,dx</math>|{{equationRef|refName|eq.name/num}}}}
と記述すると、 ∫ 0 ∞ e − x 2 d x {\displaystyle \int _{0}^{\infty }e^{-x^{2}}\,dx} (eq.name/num) という形で出力され、この数式は {{equationNote|refName|ここからジャンプ}} という形でリンクをつくることができます。ここからジャンプ 自身の編集で <math> を利用したい場合には、他の利用者にどう見えるかという点に注意を払ってください。大半の利用者は、個人の環境設定の 表示 にある 数式 の項目を変更していないため、省略時設定の 常に PNG のままになっています。あなたもそのように設定することでほかの利用者と同じように見ることができます(このページの右上の、あなたの利用者名のすぐ下のところにある“個人設定”というリンクで環境設定ができます)。 いくつかのコマンドは本来の LaTeX とは異なる挙動をします。例えば、align 環境は align* 環境のように振る舞いますが、align* 環境は使えません。また、対応していないコマンドもあります。 LaTeX による数式表記には次のような問題点があることに注意してください: \textを使用した場合: e i π + 1 = 0 オイラーの等式 {\displaystyle e^{i\pi }+1=0\qquad {\text{オイラーの等式}}}
基本的に数式環境中には日本語を書き込むことができません。\mbox や \text を使うとスペーシングが異常に狭くなってしまいます。次に例を挙げます。
\mboxを使用した場合: e i π + 1 = 0 オイラーの等式 {\displaystyle e^{i\pi }+1=0\qquad {\mbox{オイラーの等式}}} → 地の文や数式の横など <math> の外で可能な限り分かりやすく表現して下さい。<math> を多用することであたかも数式中に日本語やそれに準ずる文字列を書き込むことは可能ですが(たとえば ⟨ {\displaystyle \langle } この 。 {\displaystyle |} ように! ⟩ = ⟨ {\displaystyle \rangle =\langle } この 。 ∫ 。 {\displaystyle |\int |} あんな ⟩ ⟨ {\displaystyle \rangle \langle } あんな 。 {\displaystyle |} ように! ⟩ {\displaystyle \rangle } )、編集者にとっても閲覧者にとっても見通しの悪い記事になってしまうので、無理をせず別の方法を検討して下さい。日常的な言葉や記事内で示されている言葉であれば、英語など <math> が変換可能な文字を使う言語で置き換えてもよいでしょう。
数式部分と地の文とでフォントが異なってしまうので読みにくい(数式以外の部分のフォントは読者が自由に選べるのに対して、画像化された数式内のフォントは読者が制御できないため)。