プレデター_(架空の生物)
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また、狩りの中で戦死することはそれに次ぐ名誉とされている[2]

弱い獲物(武器を持たない者、女子供や年老いた者、癌などの致命的な病気を患っている者)は基本的に狩らない。

だが武器を所持していたり戦闘意欲を持っていれば、本来は除外されるべき弱者でも狩りの対象にする。『プレデター2』の地下鉄襲撃では、ギャング団や警察官だけではなく、銃を所持した一般乗客もプレデターによって 殺されている。また同作では銃の玩具を持っていた子供に対し、一度レーザーサイトで照準するものの、それが玩具だと気づくと照準を外している。

妊娠している女性は、たとえ武装していても胎児が無抵抗であるため、狩りの対象から除外される。


勇敢な戦い手を賞賛し、性別に関係無く敬意を表する。

戦いにおいて勇気と闘志を示した者には、例えそれが同胞を殺した異種族であっても、敬意や賞賛の念のようなものを示すことがある。『2』ではハンタープレデターを倒したハリガンにかつて地球で収集した銃を渡し、『AVP』ではエイリアンを倒したレックスにスピアを渡している。また、コミック版『エイリアンVSプレデター』では、エイリアン集団との戦いに生き残ったマチコが後述の瘢痕文身を授けられ、他のプレデターたちからも戦士として認められている。

力を認めた相手には重要な装備であるマスクを外して格闘戦を挑むことにも、「獲物を狩る」ことと「強敵を打ち倒す」ことを区別する感覚が表現されている。


成人への通過儀礼としてエイリアン(彼ら曰く「虫」「硬い肉」「サーペント」)と闘う儀式を行なう。

元々はコミックで登場した設定であり、作品ごとに差異はあるが、大まかには一定周期ごとに他の惑星で築いた神殿へ赴き、そこへエイリアンを放って狩りを行なうというものである。

もし、この儀式に失敗した場合はこれ以上エイリアンを増やさないため自爆装置を使用して広範囲を爆破し、殲滅する。


敗北した場合は自爆する。

名誉の掟で定められている掟であり、自らの体が戦利品として奪われないための措置。彼らの優れた技術が他者の手に渡ることを阻止するためでもある[2]。ただし徹底されていない場合もあり、『2』のプレデターは故障したプラズマキャノンをその場に投棄し、スピアはハリガンに奪われ、いずれも処分できずに死亡している。


戦場では助け合わない。

仲間に助けられることは不名誉なこと[2]とされ、『2』や『AVP』では仲間が人間やクイーンエイリアンに殺されかけている状況でも傍観している。


敵に捕まっても傀儡となってはならない。

万が一、そのような状況になってしまった者は、同属の手で殺されることが名誉を回復する唯一の手段である。

  なお、クリーナーやベルセルク(バーサーカー)など、これらの掟が適用されないプレデターも存在している。
氏族

氏族単位で行動する。それぞれの氏族において独自のしきたりを持っているが、名誉の掟と呼ばれる掟により固い紐帯を誇る[2]

『プレデターズ』では、プレデターの中にも人類の人種に相当する複数の種族が存在するという設定が追加されている。
階級

プレデターは狩りの中で、氏族に対し己の強さを常にアピールしなければならない。氏族の中における評価は最も新しい狩りにおける功績が反映される。階級を上げるため、時には仲間同士で戦うこともある。また、上位の者ほどより上質の装備を使い、良いポジションで狩りに挑むことができる[2]
長老
氏族のリーダー。狩りに対し絶対的な権力を持ち、狩りは必ず長老の立会いの下に行われる。直接狩場には赴かず、宇宙船に残り監視役としてふるまう。長老は狩りが「できない」のではなく、「しない」のだという暗黙の了解がある[2]
まだ血を見ぬ者
狩りの未経験者[2]
血塗られた者
最初の獲物の血で自らに刻印を刻んだ者。通常刻印はリーダーの手でなされるが、不在の場合は本人が自ら刻む。刻印は氏族によって違うため、その者が属する氏族を判別できる[2]
悪しき血
名誉の掟に背き、誇りを失った者を指す。敵に捕らえられその傀儡とされた者もこれに含まれ、このような者が出た場合は かつて所属していた氏族から粛清を行うための戦士が遣わされる。
人間との関係

人間に対する考え方は氏族によって違い、高度な技術力によって武装した人間を「至高の獲物」として捉えている者たちがいる。そのため彼らは武装している人間のみを襲い、非武装の人間を獲物としない。一方で人間を知性のある生物として尊敬し、狩りの対象としない氏族もいる。だが多数の氏族にとって、人間は脆弱であるがゆえに獲物とみなされない存在である[2]

紀元前2000年ごろ地球に飛来し、人類に建築技術を与え神として崇められた。神殿を建造させ、100年ごとに成人の儀式のために地球を訪れ、エイリアンの宿主となる生贄を求めた。しかし、あるとき繁殖しすぎたエイリアンによって敗北し、全てをリセットするため自爆装置を用い南極の文明を消滅させた(『AVP』)。

狩りの対象でしかなかった人間との関係はシリーズを追うごとに濃くなっており、『AVP』においては友情にも近い人間との意思の疎通がなされている。コミュニケーションは可能で、同『AVP』においてスカー・プレデターがレックスに対し、すぼめた指を開いて爆発を表現したり、『ザ・プレデター』では、フジティブ・プレデターが自身に銃を向けるクインらに対して人質を盾にしながら人差し指を下に向け、銃を降ろすよう命令したり、アサシン・プレデターは地球人のパソコンを使用して地球人の言語をもって狩りを宣言した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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