プレデター_(架空の生物)
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胴体、肩、脛の部分まで鎧を装着しているプレデターは彼らのみであるが、はたしてこれが対エイリアン用のものなのかどうかはわからない[16]。他に、体格が従来よりも筋肉質である、リストブレードの刃がかなり長い、などの特徴がある。ノベライズにはさらに2体登場しているが、1体目はグリッドエイリアンに倒され、もう1体はチェスト・バスターに寄生され、後にスカーによって殺された。
スカー・プレデター
『AVP』に登場した、成人前の年若いプレデターの一体。鎧などのデザインは違うものの、マスクのデザインは過去作品のプレデターのそれと同様。名の由来は、劇中でエイリアンを倒した証として、その体液で額に自ら刻んだ傷から。なお、過去作品のプレデターと異なり、門歯が存在する。当初は儀式の武器(ショルダーキャノン)を持ち去った探検隊のメンバーを追っていたが、孤立した女性冒険家レックスを追い詰めた際、キャノンを差し出して助けを請う彼女に狩る価値を見出さず、捨て置いて去ろうとする。しかしその場でエイリアンの奇襲を受け、レックスが懸命にそれを退けたことから、彼女を認めて同行を許す。レックスと意思を疎通するシーンが多く、エイリアンの二重顎でレックスを驚かせたり、エイリアンエッグの巣窟をガントレットで爆破することを身振りで伝えたり、戦士の証として彼女に自身と同じ傷を刻んだりと、映画シリーズに登場したプレデターとしては最も多く、人間に対して友好的なコミュニケーションを交わしている。レックスが倒したエイリアンの頭部外殻で盾を、尾で槍を作り[17]、彼女に与えてもいる。これらの武装は後のエイリアンクイーンとの対決で成果を挙げた。クイーンとの戦いでは、所持していた装備の全てを駆使して挑み、跳びかかりざまに頭部へスピアを突き刺すなど果敢に戦った。尻尾で腹部を串刺しにされ、今にもとどめを刺されようかという窮地でも、なお牙を剥いて吠え掛かる勇猛さも示した。最期は腹部に負った重傷により、共に戦ったレックスに看取られながら息を引き取った。額に傷を刻むためにマスクを外したところをフェイスハガーに寄生されており、ラストシーンで彼の胸部からプレデターの特徴を持ったチェストバスターが誕生している。これが続編の『AVP2』で「プレデリアン」に成長する。
ケルティック・プレデター
『AVP』に登場した、成人前の年若いプレデターの一人。マスクのデザインが古代ケルト人の兜に似ているため、この名称で呼ばれる。元々は製作スタッフ内での愛称である。レックスたちが侵入したピラミッドに成人の儀式を行いにやってきた3体のプレデターのリーダー格であり、地上で作業をしていた人間を次々と殺害。ピラミッド内でも真っ先にエイリアンと戦闘を行なった。他の二体と異なり、左腕のガントレットにネットガン[18]を装備していた。エイリアンと一対一で対決し、激しい肉弾戦を見せるも一瞬の隙を突かれ、頭部をインナーマウスで貫かれて殺害される。が、エイリアンをタックルで吹き飛ばす、ジャイアントスイングで豪快に投げ飛ばす、飛びついて来たところで尻尾を斬り飛ばすなど、プレデター種の怪力と勇猛さを印象づけたキャラクターでもある。なお、同じようなマスクを被った個体が『2』にも登場している。
チョッパー・プレデター
『AVP』に登場した年若いプレデターの一人。3体の中でもこのプレデターのみ背中にトロフィー(頭蓋骨)を背負っている。チョッパーとは「肉を切り刻む者」を意味し、両腕に装備したシミター・ブレードが名前の由来であるが、こちらも前述のケルティック同様本来は製作スタッフ内での愛称である。劇中ではその切れ味を披露することなくエイリアンに背後から尾で胴体を突き刺され、さらに頭部をインナーマウスで貫かれて投げ捨てられるという無惨な最期を遂げた。このプレデターのマスクは玩具化の際、銅色の場合が多い。このシミターブレードのアイデアは監督のポール・アンダーソン自身によるもの。装備品の拡張性を顕示するためか劇中では装備していない他のプレデターの玩具に付属していることもある。
エンシェント・プレデター『AVP』劇中の回想シーンで無数のエイリアンを相手に奮戦した古代のプレデター。エイリアンの頭を突き刺したスピアを掲げ、雄叫びを上げる。ゲーム『Aliens vs Predator Primal Hunt』にも同一名称のキャラクター(ただし設定等は全くの無関係)が存在する。
執務クルー『AVP2』の冒頭に登場した三体のプレデター(名前は小説から)。小説版によれば、内一体はクリーナーと同氏族であるらしい。デザインは三体ともほぼ同じで、AVPに登場したエンシェントプレデターに近い造形のマスクをしている。AVPの儀式の後、スカーに破壊されたピラミッドに代わる新たな儀式の場を設置するため、容器に保存した数匹のフェイスハガーを連れて母船から小型艇で分離、地球へ引き返していた。が、船の中に侵入していたプレデリアンによって、一体目はエイリアンのトロフィーを作成している最中に背後から襲われ、二体目もその直後に惨殺。駆けつけた三体目はプレデリアンの存在を確認、プラズマ・キャノンで応戦したが、プレデリアンにはうまくかわされ、逆に船を損傷させてしまい墜落。かろうじて生きていた三体目のクルーはガントレットで救難信号を発した直後にプレデリアンに殺害された。クリーナーはこの救難信号をキャッチしたことで地球を訪れることとなる。唯一プレデリアンを視認した三体目の執務クルーのフェイスマスクにはその時の映像が記録されており、その記録を見たクリーナーにプレデリアンの存在を伝えることとなった。この三体目の執務クルーのプラズマ・キャノンはクリーナーに受け継がれ、死体と船はクリーナーケースの爆発により消滅した。プレデリアンに皮を剥がれた2体の執務クルーの死体も製作されたが、使用されなかった。このプレデターのプラズマキャノンも他のプレデターと同様に左肩に装着されているが、後にクリーナーが彼のフェイスマスクでその模様を確認した際は右肩から発射されている。
プレデター・ザ・クリーナー/ウルフ・プレデター『AVP2』に登場。ザ・クリーナーとは「後始末屋」の意。製作スタッフ内での愛称は「ウルフ」[19]。2014年発売のS.H.モンスターアーツは後者の呼称が使われている。これまでに登場した成人前の若者達とは違い、成人後に特殊な戦闘経験を積んでおり、イレギュラーに発生したエイリアンの駆逐とその過程で発生した証拠隠滅を生業とする。そのため目撃者は敵意が無い者であっても容赦なく殺害するなど、純粋に強い獲物を狩ることを至上目的とする他のプレデター達とは一線を画す特異な存在であるとされる。額にプレデター文字で呪文のようなものが彫られたマスクには無数の傷があり、素顔もエイリアンの酸血を左半面に浴びたためか左目は潰れて白濁し、上外顎の左側が溶け落ちている[20]、腹部にも大きな傷跡があるなど、経験してきた闘いの熾烈さをうかがわせる傷跡が残っている。対エイリアン戦に特化した多彩な装備を持つ。前作のプレデターと比べるとクリーナーのリストブレードはかなり短いが、これはスタッフによれば「エイリアンの返り血を恐れない性格の表れ」であり、劇中でもエイリアンをかなりの至近距離で射殺するなど、エイリアン相手の接近戦でも躊躇しない。また前作のプレデター達が全身に鎧を纏っていたのと比べると、クリーナーはかなりの軽装でスマートな体型である。機械技術にも明るいのか、執務クルーのプラズマキャノンを自身の右肩へ増設したり、照準が破損したプラズマキャノンにパーツを追加し手持ちのハンドガンのような形態へ改修してみせた[21]。イレギュラーな戦闘を経験したことからなのか、他のプレデターの装備を自分のものとして使用したり、破損した自身の装備を改造、危険だとわかっているにも関わらずエイリアン相手に至近距離で戦闘を行うなど状況判断能力が優れている。これまで登場したプレデター達とは桁外れの戦闘力を誇り、肉弾戦において奇襲以外ではエイリアン(プレデリアン以外)を寄せ付けなかった。身体能力で勝るプレデリアンとも優れた戦闘技術により互角に戦っており、戦闘中にインナーマウスを引きちぎる荒業も見せている。だが作中においてはプレデリアンに不意討ちされることが多く、エイリアン抹殺に苦戦を強いられ本来の目的を果たし切れなかった。最後はプレデリアンに決闘を挑み、互いに組み討ちとなり瀕死の状態に陥るが、最後は軍の可変威力型核爆弾B83の爆発に巻き込まれ消滅した。なお、このプレデターは他のプレデターとは異なり感情の変化が顕著に表れている。死亡した執務クルーに対し、死を悲しむ、もしくは冥福を祈るような場面がある他、自らの奮闘もむなしく、倒しても倒しても現れるエイリアンの驚異的な繁殖能力によって劣勢に追い込まれていくにつれて、怒りが増していく描写が見られる[22]。「これまでに登場しなかったベテランプレデターを登場させたい」という監督のストラウス兄弟の意向により、前作のボツ案なども含め様々なデザインが模索された。
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