プレッツェル・ロジック
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『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて、386位にランクイン[1]
背景

スティーリー・ダンは、このアルバムが発売された時期にはまだ「グループ」として認識されていた(中心メンバーのドナルド・フェイゲンウォルター・ベッカーに加えて、ギタリストのジェフ・バクスターとデニー・ダイアス、多数の楽器演奏を受け持つヴィクター・フェルドマンらが過去のアルバム2作品双方でセッションのメインとして活動しており、5人全員がアルバムの内カバーに掲載されている)。このアルバムの支援として行われたライブツアーは、1990年代のスティーリー・ダン再結成以前における最後のライブ活動となった。これはフェイゲンとベッカーがツアー中のライブ活動に幻滅したのが理由であり、このことがライブ活動の停止、さらにはスティーリー・ダンメンバーの解散の原因となった。彼らが幻滅した理由の大半は、より複雑なものを要求していた聴衆からあまり歓迎されなかったことによるものであった。そのためか、その後フェイゲンとベッカーは、多くのスタジオ・ミュージシャンを起用したスタジオ・デュオとして、以降のアルバムをスティーリー・ダン名義でリリースしていくようになる。
作風

1972年のデビュー作『キャント・バイ・ア・スリル』の引き締まったポップ性と、1973年の『エクスタシー』の広範囲な器楽の探求を折衷して、『プレッツェル・ロジック』では未だかつてないほど洗練されたポップ音楽が含まれ、1974年当時ラジオ放送されたいかなる音楽とも異なる作風に仕上がった。

収録曲「パーカーズ・バンド」は、伝説的なジャズサクソフォーン奏者チャーリー・パーカーへ献呈された曲である。また、「イースト・セントルイス・トゥードゥル・オー(英語版)」は、スティーリー・ダン唯一のカバー曲、かつ唯一のインストゥルメンタル曲である。
収録曲全作曲: Walter BeckerとDonald Fagen *のみDuke Ellington, Bubber Mileyによる。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「リキの電話番号」(Rikki Don't Lose That Number) Walter BeckerとDonald Fagen *のみDuke Ellington, Bubber Mileyによる4:30
2.「ナイト・バイ・ナイト(夜ごと歩きまわるのさ)」(Night by Night) Walter BeckerとDonald Fagen *のみDuke Ellington, Bubber Mileyによる3:36
3.「気どりや」(Any Major Dude Will Tell You) Walter BeckerとDonald Fagen *のみDuke Ellington, Bubber Mileyによる3:05
4.「バリータウンから来た男」(Barrytown) Walter BeckerとDonald Fagen *のみDuke Ellington, Bubber Mileyによる3:17
5.「イースト・セントルイス・トゥードゥル・オー*」(East St. Louis Toodle-Oo) Walter BeckerとDonald Fagen *のみDuke Ellington, Bubber Mileyによる2:45
6.「パーカーズ・バンド」(Parker's Band) Walter BeckerとDonald Fagen *のみDuke Ellington, Bubber Mileyによる2:36
7.「いけ好かない奴」(Through With Buzz) Walter BeckerとDonald Fagen *のみDuke Ellington, Bubber Mileyによる1:30
8.「プレッツェル・ロジック(英語版)」(Pretzel Logic) Walter BeckerとDonald Fagen *のみDuke Ellington, Bubber Mileyによる4:28
9.「銃さえあればね」(With a Gun) Walter BeckerとDonald Fagen *のみDuke Ellington, Bubber Mileyによる2:15
10.「チャーリー・フリーク」(Charlie Freak) Walter BeckerとDonald Fagen *のみDuke Ellington, Bubber Mileyによる2:41
11.「君のいたずら」(Monkey in Your Soul) Walter BeckerとDonald Fagen *のみDuke Ellington, Bubber Mileyによる2:31
合計時間:33:14

レコーディング・メンバー
スティーリー・ダン

ドナルド・フェイゲン - キーボードボーカル

ウォルター・ベッカー - ベースギター、ボーカル

ジェフ・バクスター - ギター

デニー・ダイアス - ギター

ジム・ホッダー - ドラムス

スタジオ・ミュージシャン

ベン・ベネイ - ギター

ウィルトン・フェルダー - ベース

ヴィクター・フェルドマン -
パーカッション、キーボード

ジム・ゴードン - ドラムス

プラス・ジョンソン - サクソフォーン

ルー・マクレアリー - ホーン

オリー・ミッチェル - トランペット

マイケル・オマーティアン - キーボード

デイヴィッド・ペイチ - キーボード

ディーン・パークス - ギター

ジェフ・ポーカロ - ドラムス

ジェローム・リチャードソン - サクソフォーン

ティモシー・B・シュミット - ベース、ボーカル

アーニー・ワッツ - サクソフォーン

制作

プロデューサー:ゲイリー・カッツ

エンジニア:ロジャー・ニコルズ

脚注^500 Greatest Albums of All Time: Steely Dan, 'Pretzel Logic' 。


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