プリンス_(ミュージシャン)
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これまでに12作品のプラチナアルバムと30曲のトップ40シングルを生み出し、アルバム・シングルの総売り上げは1億5000万枚以上になる[8]。後進のミュージシャンに影響を与えた存在として知られた[8]

プリンスは多作で知られており、生涯で39枚のアルバムをリリースし、未発表のプロジェクトも数多くあった。 彼の死後、スタジオにある金庫室(ボールト)から、他のさまざまなメディアとともに、完全に制作された数十のアルバムと、これまでにリリースされたことのない50を超えるミュージックビデオが残されているのが見つかった。自分名義と複数のペンネームで数百曲をリリースしており、書いた曲の総数の見積もりは1,000をはるかに超える。

代表曲として、「パープル・レイン」「戦慄の貴公子(英語版)」「KISS」「サイン・オブ・ザ・タイムズ(英語版)」「バットダンス(英語版)」「セクシーMF(英語版)」「アイ・ヘイト・ユー(英語版)」「1999(英語版)」「リトル・レッド・コルヴェット(英語版)」「ビートに抱かれて」「レッツ・ゴー・クレイジー(英語版)」「ラズベリー・ベレー(英語版)」「ウォナ・ビー・ユア・ラヴァー(英語版)」「ソフト・アンド・ウェット」などがある。

2010年発表の「ローリング・ストーンの選んだ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第27位[9]。「ローリング・ストーンの選んだ史上最も過小評価されているギタリスト」において第1位。
概要

プリンスは1978年のデビュー以来、アフロアメリカンの音楽白人の音楽を融合した音楽スタイルで、数多くのヒットを放ってきた。ジョニ・ミッチェル[注 1]はプリンスについて「彼は芸術家として駆り立てられて音楽をやっている。形式やヒットでなく創造が動機となっている」と語っている[10]。ジョニは、プリンスが若き日に送ってきたファンレターに「Uや4があった」ことで彼を覚えていたという。プリンスがもっとも影響を受けてきたミュージシャンは、ジェームス・ブラウンスライ・ストーンジョージ・クリントン[注 2]Pファンクなどである。この先、何十枚でもアルバムを発表できるだけの楽曲のストックがあるといわれ、また、どれほど優れた曲であろうとも「アルバムの流れから外れた曲は収録しない」という主義から、多くの海賊版発売の被害にもあっている。

デビュー以来、作詞・作曲・歌唱・演奏・プロデュースの全てを自ら行うスタイルを貫き、「27種類以上の楽器を演奏」できる。さらにジェームズ・ブラウンのパフォーマンスを引き継いだステップやスプリット(股割り)、マイクスタンドを用いた様々な技などのダンスパフォーマンスも披露していたが、後に楽器による生演奏と歌唱を中心とした「リアルミュージック・バイ・リアルミュージシャンズ」を掲げたライブになっていた。

曲のタイトル・歌詞の特徴として、to 「2」、for 「4」、you 「U」、are「R」など同音異字を用い、I は「eye」の表象文字で記載されている。イメージカラーは主に「」。これはアルバム『Purple Rain』発売前からのもの。キャリア初期からセクシャルなイメージが強く、「I Wanna Be Your Lover」のミュージックビデオビキニパンツレッグウォーマーという衣装で出たり、アルバム『Lovesexy』のジャケット問題(下記)、さらには臀部が全開のパンツでパフォーマンスしたりと、様々な逸話がある。また、アルバム『Purple Rain』は、収録曲「Darling Nikki」の露骨に卑猥な歌詞により、ティッパー・ゴアによる「問題のある内容のレコード」に貼るウォーニング・ステッカーの第一号となった[注 3]

改宗を機に「古くからのファンも家庭を持つ年齢になったから」とセクシャル路線をやめることを宣言した(後はマドンナに任せるとも言っていた)。ワーナーとの契約解消以降はアルバムの販売なども特別な手法を取った。その才能への敬意と Prince という名に因み、日本のファンは彼を「殿下」と呼んできた。

ローリング・ストーン誌の2007年11月号の企画で、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も過小評価されている25人のギタリスト」において第1位、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第30位[11]、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第27位、2011年に「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第33位、「Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第61位[12]にそれぞれ選ばれている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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