プリンス_(ミュージシャン)
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

シーナ・イーストンキャンディ・ダルファーカルメン・エレクトラなどの魅力ある女性ミュージシャンから、マイルス・デイヴィスジョージ・クリントンラリー・グラハムメイシオ・パーカーといったジャズやファンク・ミュージシャンと、多岐に亘ってセッションを行っている。また、マドンナやアーニー・ディフランコグウェン・ステファニーチャックD[注 5]ともレコーディングを行っている。実現しなかったが、マイケル・ジャクソンも「BAD」を当初はプリンスとのデュエットとして作曲し、プリンスにレコーディングの依頼をし会食の段階まで行ったが、終始険悪なままプリンスは「この曲は君一人で歌ったほうが良いよ」と丁重に断ったとされる。マイケルは、2007年にも自身の復活ツアーへの出演をオファーした(が、プリンスがこれを断った)。チャリティープロジェクトUSAフォー・アフリカの「ウィー・アー・ザ・ワールド」にも参加予定だったが、レコーディング・スケジュールが合わず断念。代わりにアルバム楽曲提供を行った。

ケイト・ブッシュチャカ・カーンパティ・スミストム・ジョーンズアート・リンゼイ、スペース・カウボーイ、松田聖子坂上忍など、プリンスをカヴァーするミュージシャンはジャンルを問わず数多い。ヨ・ラ・テンゴのジェイムズ・マクニューは自身のソロプロジェクトDumpで全曲プリンスのカバーのアルバムを制作(ジャケットもParadeのパロディ)したが、ジャケットと内容にプリンスサイドからクレームがつき販売中止・回収となった。

プリンスもライブに於いてはジャズのスタンダードナンバーからジョニ・ミッチェルやアレサ・フランクリン、さらにはレッド・ツェッペリンジャクソン5ザ・クラッシュレディオヘッドなど数多くのミュージシャンの曲をカバー演奏している。

プリンスの声域は、公式に発表された楽曲に基づくとE2からB6の約4オクターブ半ほどとされる。ちなみに、一番低いのが「Daddy Pop」で一番高いのが「God」である[25]

2014年にBusiness Insiderが発表した記事によると、彼をミュージシャンとしてブッキングするために必要な金額は150万ドルから、最大で200万ドルにのぼり、当時の音楽業界でも最も高い位置にいたとしている[26]

日本のアーティストとの関わりとしては、1989年発売の小比類巻かほるのアルバム『TIME THE MOTION』で「MIND BELLS」「BLISS」をプロデュースしている。 また、岡村靖幸及川光博SUGIZO西寺郷太スガシカオ向井秀徳m.c.A・Tらが熱心なプリンスのフォロワーとして知られている。現代音楽家の武満徹もプリンスの才能を高く評価していた。
使用楽器テレキャスターMad Cat プリンスモデル

主に、オリジナルデザインやベーシックデザインでは無いギターをメインに使う。市販モデルを使う場合も、独自に改造したものがほとんどだった。また、体格的な面から通常よりも小さいサイズのギターを使う。EMGエンドース契約をしている。
マッドキャット(Mad Cat)
テレキャスタータイプのエレクトリックギターで、鼈甲柄のピックガードとウォールナットのセンターラインが特徴。シングルコイルが2つで、メインギターの中で唯一のシングルコイルのみのタイプ。ヘッドはノーマルのテレキャスター型で、ボディ裏の部分にワイヤレスシステムを組み込んであると思わしきカバーがついている。鼈甲の模様が豹柄に似ているため、ストラップも豹柄を使用。製造は日本製のH.S.Andersonだが、Hohnerがアメリカで代理店販売していた物のため、プリンスの物はヘッドのロゴがHohnerになっている。アルバム「ダーティ・マインド」の頃から使用し始め、映画『パープルレイン』では、プリンス演じる「The KID」のメインギターとして「Let's Go Crazy」等で使用していたり、プレライヴにおいて曲を演奏する際や他ミュージシャンとのセッションステージなどにおいても使用する機会が非常に多い。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:156 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef