同年6月、ミネソタ州知事のマーク・デイトンにより、6月7日を「プリンス・デー」とすることが発表される[24]。 プリンスはアフロアメリカンとして、音楽に革新をもたらし、ジェームス・ブラウン、ジョージ・クリントン、ジミ・ヘンドリックスやスライ・ストーンらと並び称された。プリンスは、スティーヴィー・ワンダーを憧れのアーティストの一人に挙げているが、エレキ・ギターに興味を持ったきっかけはアイク・ターナーであったという。また、ギタリストとしてはジミ・ヘンドリックスよりもジョニ・ミッチェルとカルロス・サンタナの影響が大きいとインタビューで発言している。両親はジャズ・ミュージシャンであったため、幼い頃からジャズを聴き育ち、幼少時にジェームズ・ブラウンのバックバンドまで完璧にコントロールしたコンサートを観て「自分も同じようにやりたい」と思ったという。その他、カーティス・メイフィールド、Pファンク、ハードロックからも影響を受けた。後進のアーティストではコクトー・ツインズを好んで聴いていたとインタビューで度々語っている。 ギター、ベース、ドラム、ピアノとあらゆる楽器を弾けるマルチプレイヤーとして有名だが、サックスやトランペットのような管楽器は習得する事ができなかった。これらの管楽器の代わりにシンセサイザーを使用したことがミネアポリスサウンドの成立に繋がった。 また、プリンスは数多くの変名を持っている。Jamie Starrとして、ザ・タイムのデビュー・アルバムをプロデュース[注 4](メンバーの名前だけがクレジットされているが、実際にはプロデューサーのプリンスが作詞作曲演奏のすべてを行っている。)したり、Christopherとしてバングルスに全米2位のヒット曲となる「マニック・マンデー」ちなみにこの時の1位はプリンスの「KISS」)を提供した。他にもCamille(プリンスのアルバムに登場する)、Tora Tora(NPGでベーシストを担当した時に使用)等がある。
音楽性・他アーティストとの関係
シーナ・イーストンやキャンディ・ダルファー、カルメン・エレクトラなどの魅力ある女性ミュージシャンから、マイルス・デイヴィスやジョージ・クリントン、ラリー・グラハム、メイシオ・パーカーといったジャズやファンク・ミュージシャンと、多岐に亘ってセッションを行っている。