ロキ刑事はケラーをマークし、ケラーがアレックスへの拷問を続けている廃屋まで行き着く。しかし廃屋を訪れた矢先、スーパーマーケットから「似顔絵の不審人物が来た」と連絡が入り、廃屋にアレックスが監禁されている事に気付くことなくその場を離れる。不審人物はボブ・テイラーと言い、自宅で尋問したところ怪しい行動を取ったため拘束、家宅捜査をする。ボブの自宅では大量の蛇と血の付いた衣服が見つかり、ボブは二人の子供を殺したと自供したため逮捕する。
だが、ロキ刑事は二人の遺体がまだ見つかっていないことから、ボブに遺体のある場所を描くよう要請する。しかし、ボブは「『迷路』を解いたら出してやる」と意味不明なことを口走り、ひたすら『迷路』を書き続けるばかりで一向に埒が明かず、しまいには尋問してきた警官の銃を奪い拳銃自殺する。ボブが書いた『迷路』は神父の家で見つかったミイラの死体のアクセサリーと同じ『迷路』だった。ボブが今回の事件の犯人とされたが、ボブの自宅で見つかった血液は豚の血液で、衣服はケラーとフランクリンの家から窃盗したものであり、ボブは無関係であることが分かった。
一方ケラーはアレックスへの尋問により『迷路』についての情報を得る。意味を理解できないケラーはアレックスの事実上の親である叔母のホリー・ジョーンズに尋ねてみたが、ホリーの主人は既に亡くなっており、蛇が大好きだったという情報くらいしか得られず、ホリー宅を辞去する。
ホリー宅を後にすると、ケラーのもとに隣人の娘ジョイが無事保護されたと連絡が入る。ジョイは衰弱しきっていたが、アナの場所について問いただすと「あなたもあそこにいた」と証言する。ケラーは直近の行動からアナはホリーの家にいると悟り急行すると、そこでホリーは遂に本性を明かす。ホリーは夫と共謀し数多くの子供を誘拐・殺害し、アレックスとボブもその被害者の一人であった。ケラーは隙を突かれ、逆に地下の密室に監禁されてしまう。その地下室で娘が大切にしていたホイッスルが落ちているのを発見する。
一方ロキ刑事は、ケラーは廃屋に向かったと考え廃屋に駆けつけると、そこでアレックスを発見、アレックスの無事を報告するためホリーの家に向かう。しかしホリーの家に飾られている写真に『迷路』のペンダントをした男性を見つけ、神父の家で見つかったミイラはホリーの夫であり、ホリーが今回の事件の犯人だと悟る。そしてホリーがアナに薬物を注射しようとしているところに遭遇し射殺、アナの救出に成功する。
事件終結後、ケラーは行方不明となっていたが、ロキ刑事は静寂に包まれたホリーの家でホイッスルを耳にし、音のする方向を振り向く。 役名俳優日本語吹替
キャスト
ケラー・ドーヴァー - ヒュー・ジャックマン
工務店店主。幼い娘が何者かに誘拐される。
ロキ刑事 - ジェイク・ジレンホール
女児誘拐事件を追う刑事。
ナンシー・バーチ - ヴィオラ・デイヴィス
ドーヴァー家の隣人。ドーヴァー家同様、幼い娘が誘拐される。
グレイス・ドーヴァー - マリア・ベロ
ケラーの妻。
フランクリン・バーチ - テレンス・ハワード
ナンシーの夫。
ホリー・ジョーンズ - メリッサ・レオ
アレックスの叔母。
アレックス・ジョーンズ - ポール・ダノ
RV車に乗った不審な青年。知能が10歳児程度しかない。
ラルフ・ドーヴァー - ディラン・ミネット
ドーヴァー家の息子。誘拐されたアンナの兄。
イライザ・バーチ - ゾーイ・ソウル(英語版)
ドーヴァー家の娘。誘拐されたジョイの姉。
アンナ・ドーヴァー - エリン・ゲラシモヴィッチ
ドーヴァー家の幼い娘。何者かに誘拐される。
ジョイ・バーチ - カイラ・ドリュー・シモンズ
バーチ家の幼い娘。何者かに誘拐される。
リチャード・オマリー警部 - ウェイン・デュヴァル
ロキの上司。
パトリック・ダン神父 - レン・キャリオー
過去に性犯罪を犯した神父。
ボブ・テイラー - デヴィッド・ダストマルチャン
不審な男性。
ジョーンズ氏 - デニス・クリストファー(写真のみ、クレジットなし)
ホリーの夫。
スタッフ
監督 - ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本 - アーロン・グジコウスキ
音楽 - ヨハン・ヨハンソン
撮影 - ロジャー・A・ディーキンス
編集 - ジョエル・コックス、ゲイリー・D・ローチ(英語版)
日本語字幕 - 松浦美奈
日本語吹替
ソフト版BSジャパン版
ケラー・ドーヴァーヒュー・ジャックマン東地宏樹山路和弘
ロキ刑事ジェイク・ジレンホール高橋広樹東地宏樹