ブーガルー
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ブーガルー[1]が、米国の英語による黒人音楽の影響をあまりにも強く受けていた音楽だったことへの反動と、公民権運動やブラック・ナショナリズムの影響により、70年代以降は、キューバ音楽の伝統に近いサルサが、カリブ?ラテン民族としてのアイデンティティを打ち出す意味もあって、盛り上がって行ったとされている。この為、ブーガルー自体は「一過性の流行」「時代のあだ花」などと軽視される傾向があった。例えば、ティト・プエンテ(Tito Puente)などは、後年、メディアに対し「ブーガルーはひどかった」と、ブーガルーをあからさまに嫌悪する発言を残している。ただし、そうしたムーブメントの勢いの中から次世代を担うアーティストが誕生していることも事実である。ウィリー・コロン(Willie Colon)、ルベン・ブラデス(Ruben Blades)などサルサの大物ミュージシャンが、初期にブーガルーを演じていることはその証左といえよう。また、ブーガルーの持つ雑食的なわい雑さが1970年代ニューヨーク・サルサに受け継がれたことは事実であり、ブーガルーなしではその後のサルサはなかったと言うことができる。
21世紀の動向

クラブカルチャーによるブーガルー再評価の潮流の中で、さらに広い音楽的解釈のもと、70年代中盤のラテン・ファンクやラテン・ジャズ、黒人のファンクの一部までをもブーガルーとして捉える動きもあり編集盤が複数発表されている。また、それとは別の動きとして、アメリカでブーガルーが廃れた現在でも、南米コロンビアではサルサ的要素の強いブーガルーが演奏され続けられている。ピート・ロドリゲスの曲「アイ・ライク・イット・ライク・ザット」は映画のサントラ盤にも使用された。

欧州の若手クラブ・ミュージシャンによるブーガルー再評価の動きがあり、今後もブーガルーはその歴史的評価を増す可能性もある。
代表的なアーティストとアルバム

ジョー・バターン
「Subway Joe」 1968年

ジョー・キューバ「My Man Speedy!」 1967年

レブロン・ブラザーズ「Psychedelic Goes Latin」 1967年

ピート・ロドリゲス「I Like It Like That」 1966年

レイ・バレット「Acid」 1967年

リチャード・レイ「Jala Jala Y Boogaloo」 1967年

The Harvey Averne Dozen, Viva Soul! (Atlantic, 1968)

Ray Barretto, Viva Watusi! (UA Latino, 1965)

Joe Bataan, Gypsy Woman (Fania, 1967)

ウィリー・ボボ, Uno, dos, tres (Verve, 1966)

Johnny Colon, Boogaloo Blues (Fania, 1967)

Willie Colon, El Malo (Fania, 1967)

Joe Cuba Sextet, Bang! Bang! & Push, push, push (Tico, 1967)

El Gran Combo, Boogaloos (Gema, 1967)

Ray Lugo & The Boogaloo Destroyers, !Que Chevere! (Freestyle, 2014) Second studio Album from internationally acclaimed New York City outfit.

Joey Pastrana, Let's ball (Cotique, 1967)

Pucho and His Latin Soul Brothers, The Best of Pucho and the Latin Soul Brothers (Ace, 1966?1970)

Ricardo Ray, Se solto (On the loose) (Tico, 1966)

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 代表曲に「アイ・ライク・イット・ライク・ザット」がある。

出典^http://www.allmusic.com/subgenre/boogaloo-ma0000011887

関連項目

サルサ










リズム・アンド・ブルース
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関連項目

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