ブルーレイディスク
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IFA2007においてBD-R LTHの試作品が展示されたが、Ver.1.2未対応の機器との互換性はない[注 10]

概ね2007年末商戦以降のBD機器はLTH対応だが、それより前のBD機器はLTH非対応である。しかし非対応の場合であっても、ファームウェアの更新によりLTH対応になる場合がある[注 11]

BD-R LTHディスクは太陽誘電三菱化学メディアが2008年2月26日から、マクセルが3月上旬から、日本ビクター(現:ビクターアドバンストメディア)が3月下旬から発売した。

素材の関係からしばらくの間は2倍速止まりが続いたが、2009年4月に三菱化学の子会社である三菱化学メディアが6倍速メディアの規格認定を受け夏頃に生産・出荷する予定であった[発表 10]。アゾ色素を採用したものがVerbatimブランドで発売された[発表 11]
BD-RE記録面の耐久性が改善され、ベアディスクが実現したBD-RE Ver.1.0ディスク 25GB BD-RE Ver.1.0ディスク 50GBBD-RE Ver.2.1ディスク
(パッケージ)
左:25GB、右:50GB(2層)

BD-RE(Blu-ray Disc Rewritable)は、書換え型ディスクである。相変化記録技術方式を採用し、上書き可能回数は理論上、1万回以上とされている[注 12]
BD-RE Ver.1.0

メディアはカートリッジ付きのみ。記録速度は1倍速のみ。

メディアの記憶容量は、23.3GBまたは25GB(Single Layer) / 50GB(Dual Layer)

ファイルシステムはBDFS

アプリケーション規格はデジタル放送録画用のBDAV規格。

著作権保護技術はBD-CPSを使用。
BD-RE Ver.2.0

ハードコート技術を前提とした表面の強度の規定が追加されたため、ベアディスクが基本となる[注 13]

記録速度は1 - 2倍速に対応。

ファイルシステムはUDF 2.5に変更。

アプリ規格はVer.1.0と同じBDAV規格。

著作権保護技術はAACSに変更。
BD-RE Ver.2.1

物理規格、ファイルシステム、著作権保護技術はVer.2.0と同じ。

アプリ規格はVer.2.0と同じBDAV規格に、録画時間を延長するためMPEG-4 AVC High Profileのビデオ圧縮技術が追加されたもの。
BD-RE Ver. 3.0

物理規格、ファイルシステム、著作権保護技術はVer.2.0と同じ。

アプリ規格はBD-ROMのアプリ規格であるBDMVを使用して、PCで編集したコンテンツやカムコーダで録画したコンテンツを格納することが可能。

BD-RE Ver. 3.0対応のBlu-ray DiscプレーヤではBlu-rayカムコーダで録画したBlu-ray Discの再生が可能。
BD-ROM

BD-ROM(Blu-ray Disc Read Only Memory)は、読み出し専用ディスクである。
BD-ROM Ver.1.0

物理規格はベアディスクが基本。再生速度は1.5倍速。

ファイルシステムは、UDF 2.5。

アプリ規格は映画コンテンツを格納するためのBDMV規格。

著作権保護技術にはAACSを使用。

2006年3月に失効した。
BD-ROM Ver.2.0

RPC(Region Playback Control)を採用。

アプリ規格はBDMVに加え、BD-J規格がともに採用される。

ファイルシステムは引き続きUDF 2.5である。
派生規格
BD・DVDコンビネーションROMディスク

BD・DVDコンビネーションROMディスクとは、日本ビクターが開発した、BD1層+DVD2層の計3層構造のディスク[発表 12]。BDドライブ、DVDドライブどちらでも読み込みが可能。

日本ビクターの技術をもとに、共同テレビジョンとインフィニティ・ストレージ・メディアが開発した、BD1層・DVD2層ディスクが、2009年2月に製品化される[12]。光の波長によって透過率が異なる半透明の金属膜を使用し、BDドライブで再生するとDVD層は認識されない。このため、既存のBD機器で特別な対処をすることなく再生できるとしている。
AVCREC詳細は「AVCREC」を参照

AVCRECは、BDAVを応用してDVDにハイビジョン規格映像を記録する技術規格。直接にはBD9とはまったく無関係だが、技術的なコンセプトやアプローチは、BD9と同じ軸上にある。関連する規格としてAVCHDも存在する。
Blu-ray 3D

Blu-ray 3Dは、2009年12月に発表された、3D映像をBDに収録するためのハードウェアとソフトウェアの双方の規格である。Blu-ray Disc Associationにより策定された[発表 13]

規格としてH.264/MVC(マルチビュー符号化)を採用する。従来のサイド・バイ・サイド方式などとの互換性がないため、Blu-ray 3D 方式に対応したプレーヤー/レコーダーが必要である。テレビとの間はフレームパッキング方式により伝送するため、その方式に対応した3D対応テレビ、そして伝送帯域が従来より広がるため、HDMI1.4a以降対応(いわゆるHDMI 3D対応)のケーブルが必要になる。

2010年4月23日にはパナソニックから対応BDレコーダー(DMR-BWT1000・2000・3000)[13]、BDプレーヤー(DMP-BDT900)[発表 14]が発売された。

他社もこれに追従し、シャープは2010年7月30日にBD-HDW70/700を発売し[14]ソニーは2010年9月25日(BDZ-AX2000のみで、ほかのモデルは10月22日)にBDZ-AX1000/2000、BDZ-AT300S/500/700/900を発売した[15](ソニーは全モデル3D対応)。東芝からは2010年8月下旬にBDプレーヤーのSD-BDT1、2010年11月下旬にレコーダーのRD-X10(RD-BR600・BZ700・BZ800はバージョンアップで対応)が発売された[16]

ブルーレイ録画、再生、Blu-ray 3D対応テレビでは、2010年8月27日にパナソニックがTH-P42/46RT2Bを発売した[17]三菱電機はLCD-40/46/55MDR1を2010年10月21日に発売した[18]


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