進行役(司会者)は、前年度に主演男優賞、主演女優賞を受賞した俳優が担当する。
新型コロナの影響で、2020年度から2022年度まで授賞式は開催されなかった。 開始当初は主催者の財政が厳しいため受賞者への賞品も特になく、賞状を青色のリボンで結んで渡したことから「ブルーリボン賞」と呼ばれるようになり、のちに正式名称になった[1]。現在も続くこの青いリボンには「青空の下で取材した記者が選考する」という意味が込められている[2][12]。この他に記者の象徴であるペンを賞品とし[12]、受賞者名入りのモンブランの万年筆1本が贈られる[1]。 この逸話が当賞が日本映画界の最高栄誉とされる根拠とされている。 新聞記者の先取り精神から、新しい才能をいち早く発掘したことが一番の特徴として挙げられる[1][3]。第2回の三國連太郎、第8回の石原裕次郎、第9回の今村昌平監督、第11回の大島渚監督らに他の映画賞に先んじて新人賞を贈り激励[1][3]。そのほか、岩下志麻、浦山桐郎、佐藤純彌、熊井啓、渡哲也、大竹しのぶ、三浦友和、原田美枝子、大林宣彦、美保純らも発掘し、彼らは日本映画の担い手として活躍している[3]。 演技賞でも、三船敏郎、佐田啓二、フランキー堺、吉永小百合、岩下志麻、夏目雅子、薬師丸ひろ子らに、どの映画賞よりも早く賞を贈った[3]。 また、〔大島渚監督などの〕ヌーヴェルヴァーグがもて囃(はや)されている中、『なつかしい風来坊』を表彰することで、注目されていなかった山田洋次監督をスポットライトの当たる場所に立たせた[3](第17回)。
由来と賞品
特徴と功績
歴代各賞(表記年は対象映画の年度であり、授賞式は翌年2月)
第1回(1950年度) - 第10回(1959年度)
第1回(1950年度)
作品賞『また逢う日まで』[4]
監督賞 今井正『また逢う日まで』[4]
主演男優賞 山村聡『宗方姉妹』ほか[4]
主演女優賞 淡島千景『てんやわんや』『奥様に御用心
脚本賞 黒澤明、橋本忍『羅生門』[4]
撮影賞 中井朝一『偽れる盛装』[4]
新人賞 佐分利信(監督として)『女性対男性』『執行猶予