演技賞でも、三船敏郎、佐田啓二、フランキー堺、吉永小百合、岩下志麻、夏目雅子、薬師丸ひろ子らに、どの映画賞よりも早く賞を贈った[3]。
また、〔大島渚監督などの〕ヌーヴェルヴァーグがもて囃(はや)されている中、『なつかしい風来坊』を表彰することで、注目されていなかった山田洋次監督をスポットライトの当たる場所に立たせた[3](第17回)。
歴代各賞(表記年は対象映画の年度であり、授賞式は翌年2月)
第1回(1950年度) - 第10回(1959年度)
第1回(1950年度)
作品賞『また逢う日まで』[4]
監督賞 今井正『また逢う日まで』[4]
主演男優賞 山村聡『宗方姉妹』ほか[4]
主演女優賞 淡島千景『てんやわんや』『奥様に御用心』[4]
脚本賞 黒澤明、橋本忍『羅生門』[4]
撮影賞 中井朝一『偽れる盛装』[4]
新人賞 佐分利信(監督として)『女性対男性』『執行猶予』[4]
日本映画文化賞 松竹 富士写真フィルム(長編天然色劇映画『カルメン故郷に帰る』の製作)[4]
第2回(1951年度)
作品賞『めし』
監督賞 小津安二郎『麦秋』
主演男優賞 三船敏郎『馬喰一代』『女ごころ誰か知る』
主演女優賞 原節子『麦秋』『めし』
助演男優賞 笠智衆『我が家は楽し』『命美わし』
助演女優賞 杉村春子『麦秋』『めし』『命美わし』
外国作品賞『サンセット大通り』(アメリカ)
脚本賞 田中澄江『我が家は楽し』『少年期』『めし』
撮影賞 厚田雄春『我が家は楽し』『あの丘越えて』『麦秋』
新人賞 三國連太郎『善魔』『海の花火』
日本映画文化賞 大映(『羅生門』の輸出および『源氏物語』の製作)
第3回(1952年度)
作品賞『稲妻』[13][14]
監督賞 成瀬巳喜男『稲妻』『おかあさん』[13][14]
主演男優賞 該当者なし[13][14]
主演女優賞 山田五十鈴『現代人』『箱根風雲録』[13][14]