ブルーベルベット
[Wikipedia|▼Menu]
特にヴィントンの『ブルー・ベルベット』は、リンチが本作を発想するきっかけとなった。
評価・反響イザベラ・ロッセリーニとデヴィッド・リンチ。

本作はセンセーショナルな作品で、公開当時この作品を嫌うアメリカ国民が多かった。特に一般国民から憎まれた理由は、映画中に登場するイザベラ・ロッセリーニ扮する女性が、身も心もボロボロの状態で素裸(乳房も下半身もむき出し)で住居から通りへと出てくるシーンが含まれていたことを最たるものとして、全般的に精神的に壊れていてマゾで、暴力シーンも多々あり、良識的な人々の道徳心や美意識をいたく刺激したことである。

しかし、結果的には高い評価を受け、多くの賞を受賞し、リンチ自身もアカデミー監督賞にノミネートされて復活を果たした。
主な受賞歴

全米映画批評家協会賞 - 作品賞、監督賞、助演男優賞(デニス・ホッパー)、撮影賞を受賞。

ロサンゼルス映画批評家協会賞 - 最優秀監督賞、最優秀助演男優賞(デニス・ホッパー)を受賞。

シッチェス・カタロニア国際映画祭 - 作品賞、撮影賞を受賞。

モントリオール世界映画祭 - 男優賞(デニス・ホッパー)を受賞。

ボストン映画批評家協会賞 - 作品賞、監督賞、助演男優賞(デニス・ホッパー)、撮影賞を受賞。

インディペンデント・スピリット賞 - 主演女優賞(イザベラ・ロッセリーニ)を受賞。

アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭 - グランプリ[2]

DVD・Blu-ray

『ブルーベルベット特別編【オリジナル無修正版】』ニュー・リマスターが施された本編と、映像特典が収録されている。発売・販売元は
20世紀フォックス ホーム エンターテインメント ジャパン株式会社。

『ブルーベルベット-日本語吹替音声収録 4K レストア版-』4Kレストアが施された本編と、初公開も含む特典映像が収録。さらに旧Blu-ray・DVD未収録のテレビ東京版の吹替音声を収録(一部オリジナル音声・日本語字幕)。発売元は株式会社ニューラインで、販売元は株式会社ハピネット・メディアマーケティング[3][4]

サウンドトラック

ブルーベルベット オリジナル・サウンドトラックアンジェロ・バダラメンティが作曲した楽曲の他に、ロイ・オービソンの『イン・ドリームス』など、他のミュージシャンによる楽曲も、収録されている。発売元は、ダブリューイーエー・ジャパン。

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 本作にはロイ・オービソンの『イン・ドリームス』が使用されているが、当初は同じオービソンの楽曲でも『イン・ドリームス』ではなく、『クライング』が使用される予定となっていた。その『クライング』は後に、『マルホランド・ドライブ』にて『ジョランドー』として編曲され使用されている。

出典^ 『ブルーベルベット』DVD特典映像のインタビューより。
^ 株式会社スティングレイallcinema、1987年 第15回 アボリアッツ・ファンタスティック映画祭。2020年2月1日閲覧。
^ “「吹替シネマ2023」第2弾ラインナップ発表&全12タイトル決定!” (2022年11月18日). 2022年11月21日閲覧。
^ “ブルーベルベット-日本語吹替音声収録 4K レストア版-” (2022年11月18日). 2022年11月21日閲覧。

参考文献

『映画作家が自身を語る デイヴィッド・リンチ』 クリス・ロドリー編 広木明子+菊池淳子訳 フィルムアート社
ISBN 4-8459-9991-9

外部リンク

ブルーベルベット
- allcinema

ブルーベルベット - KINENOTE

Blue Velvet - オールムービー(英語)

Blue Velvet - IMDb(英語)










デイヴィッド・リンチ監督作品
1970年代

イレイザーヘッド (1977)

1980年代

エレファント・マン (1980)

デューン/砂の惑星 (1984)

ブルーベルベット (1986)

1990年代

ワイルド・アット・ハート (1990)

ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間 (1992)

ロスト・ハイウェイ (1997)

ストレイト・ストーリー (1999)

2000年代

マルホランド・ドライブ (2001)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:31 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef