日本の歌謡曲の中には、楽譜がブルース形式でなくとも、タイトルに「ブルース」の付く曲が多く存在する(例:「別れのブルース」「昭和ブルース」など)が、メロディや編曲はアメリカの黒人由来のブルースとは異なる。 日本において本来の意味でのブルースの流行の端緒として、1960年代後半から1970年代前半にブルース・ブームが起こったとされる。1971年、B.B.キングが初来日を果たす。1973年にスリーピー・ジョン・エスティスの「スリーピー・ジョン・エスティスの伝説(The Legend of Sleepy John Estes)」がオリコン・チャートに食い込むヒットとなった。1974年、「第1回ブルース・フェスティバル」開催。同フェスティバルは第3回まで開催され、エスティスを始めロバート・ロックウッド・ジュニア&エイセズ
日本のブルース・シーン
上記ブームを受け、京都、大阪を中心にウエスト・ロード・ブルース・バンド、憂歌団、ブレイクダウンなど、ブルース・バンドが登場。日本の独自のブルース・シーンが形成されていく。
日本のブルース・ミュージシャン
吾妻光良
有吉須美人
ウエスト・ロード・ブルース・バンド
大木トオル
菊田俊介
小出斉
近藤房之助
妹尾隆一郎
ブレイクダウン
山岸潤史
憂歌団
木村充揮
内田勘太郎
ブルース関連書籍
ポール・オリヴァー『ブルースの歴史』米口胡=増田悦佐訳、日暮泰文解説、土曜社、2020年
ポール・オリヴァー『ブルースと話し込む』日暮泰文訳、土曜社、2016年
ブルース関連映画
ワッツタックス/スタックス・コンサート - Wattstax(1973年)/メル・スチュアート監督(ソウルが中心)
Leadbelly(1976年)/ゴードン・パークス監督(レッドベリーの伝記映画)
ブルース・ブラザース - The Blues Brothers(1980年)/ジョン・ランディス監督
クロスロード - Crossroad(1986年)/ウォルター・ヒル監督、ラルフ・マッチオ主演
モ'・ベター・ブルース - Mo' Better Blues(1990年)/スパイク・リー監督、デンゼル・ワシントン主演
ディープ・ブルース - Deep Blues(1991年)/ロバート・マッジ監督
ブルースランド?ブルースの誕生? - Bluesland: A Portrait In American Music(1993年)/ケン・マンデル監督
ブルース・ブラザース2000 - Blues Brothers 2000(1998年)/ジョン・ランディス監督
ブルース・ムービー・プロジェクト(マーティン・スコセッシ製作総指揮)(2003年)
フィール・ライク・ゴーイング・ホーム - Feel Like Going Home/マーティン・スコセッシ監督
ソウル・オブ・マン - The Soul Of A Man/ヴィム・ヴェンダーズ監督
ロード・トゥ・メンフィス - The Road To Memphis/リチャード・ピアース監督
デビルズ・ファイアー - Warming By The Devil's Fire/チャールズ・バーネット監督
ゴッドファーザー&サン - The Godfathers And Sons/マーク・レヴィン監督
レッド、ホワイト&ブルース - Red, White & Blues/マイク・フィギス監督
ピアノ・ブルース - Piano Blues/クリント・イーストウッド監督
ライトニング・イン・ア・ボトル - Lightning In A Bottle(2004年)/アントワーン・フークア監督
Ray/レイ - Ray(2004年)/テイラー・ハックフォード監督、ジェイミー・フォックス主演
ブルース・イン・ニューヨーク - Lackawanna Blues(2005年)
オー・ブラザー! - O Brother, Where Art Thou?(2000年)/ジョエル・コーエン監督、ジョージ・クルーニー主演