ブルーサンダー_(映画)
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フジテレビテレビ朝日版ソフト版[※ 1]
“フランク”フランシス・マクネイル・マーフィロイ・シャイダー羽佐間道夫原康義
“ケイト”キャサリン・マーフィーキャンディ・クラーク土井美加鵜飼るみ子湯屋敦子
F・E・コクラン大佐マルコム・マクダウェル小川真司堀勝之祐飯島肇
ジャック・ブラドック警部ウォーレン・オーツ小林清志坂口芳貞斎藤志郎
リチャード・ライマングッド巡査ダニエル・スターン堀内賢雄大塚芳忠岸本周也
アイスランポール・ローブリング宮田光池田勝長克巳
フレッチャーデヴィッド・シェイナー大木民夫嶋俊介秋元羊介
モントーヤジョー・サントス麦人安田隆
ショート軍曹エド・バーナード銀河万丈糸博木村雅史
ロサンゼルス市長ジェイソン・バーナード池田勝村松康雄
アルフ・ヒューイットジェームズ・マータフ仲木隆司
その他N/A阪脩
西村知道
小島敏彦
久保晶
寺島幹夫
麦人
宮内幸平
大塚芳忠
横尾まり原田一夫
伊井篤史
長島亮子
安田隆
田原アルノ
仲木隆司
千田光男
飯塚昭三
広瀬正志
色川京子
坂本千夏
追加録音版キャスト
今村一誌洋
水瀬郁側見民雄
ふくまつ進紗
原田晃
大久保利洋
武虎
園部好徳
田坂浩樹
瀬尾恵子
八木かおり
川瀬ゆう子
日本語版制作スタッフ
演出小林守夫水本完二瓶紀六
翻訳宇津木道子余語健
効果遠藤堯雄南部満治
大橋勝次
配給日本国際エンタープライズ
製作フジテレビ
東北新社ザック・プロモーション東北新社
初回放送1986年10月11日
ゴールデン洋画劇場』1988年10月2日
日曜洋画劇場
再放送1993年8月7日
『ゴールデン洋画劇場』2014年4月25日
『土曜吹替劇場』
※テレビ朝日ではシネマエクスプレス枠で2007年に上記の放送マザーから映像のみ転用した字幕版が放送された。本編尺は88分。

『土曜吹替劇場』で放送されたテレビ朝日版はカットされた場面に同キャスト、一部代役を起用して追加収録した「吹替補完版」。また一部台詞が録り直されている。

※コクラン大佐は吹き替え版では「コクレーン」と発音する場合もある。
機体
設定

全長12.0m、全高3.16m、3ローター・ブレードの全幅は10.5m。最大速度は時速320km、巡航速度は時速220km。航続距離は800kmで滞空時間は3時間、最大高度は18,500フィート。[4]

機体前部の左右に備えられた3000万カンデラサーチライト拡声器のほか、機体左側面に赤外線暗視装置[※ 2]、機体右側面には室内の人物をカーテン越しに撮影可能なサーモグラフカメラ、操縦室上部に超高感度・超高指向型の盗聴用マイクロフォンを装備。カメラとマイクで捉えた内容は、機体後部に搭載されたUマチックビデオデッキで記録できる。ビデオカセットは特殊なジャケットに収納されており、司令部からコマンドを送信することで内容の遠隔消去が可能である。

飛行中でも『ウィスパーモード』にすることでローター音を消すことができる。

武装は、機首下部の20mm6銃身ガトリング砲1門(ストーリー中では「エレクトリック・キャノン」と表現されている)。毎分4000発を発射可能で、有効射程は1kmにも及ぶ[5]。照準はAH-64 アパッチに搭載されているような、パイロットの視線に連動して砲塔が追尾するディレクターサイト方式となっている。機体は厚さ2.5センチのセラミック製装甲で防弾仕様。チャフフレアなどは搭載されていない。

操縦席前部のパイロット席前面には赤外線式照準装置と映像表示パネル、航空計器が配されたコンソールがあり、席の左側には航空無線連結コンソールが置かれている。操縦席の後方にある航空観測員席には人工衛星による位置確認装置(21世紀でいうGPSのナビゲーションモニター)、1台のサーモグラフモニターの上に四分の一インチモニター4台が設置されたコンソールパネル、政府機関のデータバンクとリンクしているコンピュータ端末を搭載。航空観測員席はこれらの機器のため斜め前向きに設置されており、操縦席は広く見えるが実際は2人乗りである。コクピット天井には「ビッグブラザー」と呼ばれるコクピットボイスレコーダーと収録用マイクが取り付けられている。

これらの機能は荒唐無稽なものではなく、1990年代に実現されているであろうレベルを意識しており、そのほとんどは現在までに軍用ヘリなどで実用化されている。最後まで実現されていなかった、ローター音の消音はユーロコプターから「ブルーエッジ」という騒音低減技術が発表されたため[6]、現在ではほぼ同性能の機体が製造可能となっている。

エンジン部分には「02」、ダクテッドファン枠には「2502」と番号が記されているが、何を意味するのかは不明。
プロップ

主役とも言える“ブルーサンダー”ヘリコプターはミッキー・ミッチェル(Mickey Michaels)によるデザインで、当初は既存の民間向けヘリコプターを小改造して使用する予定であったが、バダム監督とミッチェルは「誰も見たこともないようなデザインであるほうがいい」としてオリジナルの機体をデザインした。デザインにあたっては当時最新鋭とされた各種の軍用攻撃ヘリコプターが参考にされている。

ミニチュア(1/6スケールのラジコン)の他、実際に飛行するプロップが製作され、母体となった機体はアエロスパシアルSA341である。風防部分はベース機を直接採寸の上で美術スタッフの手で設計された。母体であるSA341は涙滴型のキャビンと風防を持っているが、監督であるバダムが戦闘ヘリらしい印象を求めたのに加え、美術スタッフが撮影時の光の反射を考慮した事で直線的なデザインが採用され、ダイヤモンドカットの様な多面形の風防となっている[7]

実機改造のプロップは1機19万ドルで購入したものを改造し、大型化された風防その他のパーツを装着、機首にはガトリング砲のダミーが取り付けられている。このために全体的な機動性が損なわれており、実際は作中で演出されているような機敏な動きをさせることが難しかったという。また、大型化した風防のために機体前部が重く、バランスが偏っていて操縦が難しかったとのことである。

飛行可能なプロップは予備機を含め2機が製作され、1番機の製造番号1075号機(s/n 1075:FAA登録番号 N52BT)はテレビシリーズの撮影後、1986年ニューメキシコ州の中古航空機保管業を経営するコレクターに売却され、細部の改造と塗装/マーキングを変更して『冒険野郎マクガイバー』に登場し、ABCのミニドラマ「アメリカ」でも細部の改造と塗装/マーキングの変更が施されて使用され、その後1988年にSA341の部品取り用として中古市場に売却された[8]。予備機の2番機、製造番号1066号機(s/n 1066:FAA登録番号 N51BT)はTVシリーズの撮影に用いられた後、1番機に先んじて1984年にニューメキシコ州のコレクターに買い取られ、全米各地のエアショー他で展示飛行のアトラクションに用いられた後、1994年に解体されて部品取り用として中古市場に売却された[8]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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