上記の通り、ブルンジ農業の主力は自給農業である。最も人口稠密な標高1400mから1800mの地帯においては、バナナの屋敷林と、畑においてはトウモロコシとインゲン豆の輪作が行われる。これより標高の低い地域ではキャッサバとラッカセイが主に栽培され、西部のインボ平野では高い需要からコメが国内市場への換金作物として栽培されており、標高の高い地域は牧畜が主となった[52]。こうした複合農業は高い生産性を持ち、農民1人あたりの平均耕地がわずか0.4ha(2012年)[42]という狭小さにもかかわらず、ブルンジの高い人口密度をとにかくも1980年代までは支えてきた。しかしその後食糧生産は悪化し、毎年のように他国から食糧援助が行われている[53]。これに伴いブルンジは、食料農業植物遺伝資源条約(英語版、フランス語版)に調印している。 ニッケル、ウラン、希土類酸化物、泥炭、コバルト、銅、プラチナ、バナジウム、ニオブ、タンタル、金、スズ、タングステン、カオリン、石灰岩の埋蔵が確認されている。
天然資源
エネルギー詳細は「ブルンジのエネルギー(フランス語版
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観光産業詳細は「ブルンジの観光(英語版)」を参照
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交通詳細は「ブルンジの交通(英語版)」を参照
ブルンジに鉄道は存在しない。ブルンジの貿易は、近隣諸国との道路輸送のほか、タンガニーカ湖を利用した湖上水運も存在する。水運の拠点はブジュンブラ港であり、タンザニアのキゴマ港からの輸送のほか、ザンビアのムプルング港からの水運は南部アフリカ諸国とブルンジとを結ぶ重要交易路であり、取り扱いが急増している。とはいえ、ブジュンブラ港の貨物取扱量は122800t(2012年)[54]にすぎず、量的にはさほど大きなものではない。しかし道路輸送の改善によって将来的な発展が見込める上、同港の施設の老朽化が進み、また取扱量に対して港湾設備が未整備であることから、日本の国際協力機構(JICA)は、2014年5月23日にブジュンブラ港港湾開発計画への無償資金援助を行った[55]。ブジュンブラ国際空港はブルンジで唯一の国際空港であり、近隣諸国への航空便が就航している。 ブルンジの人口は、独立時の1962年に260万人だった[56]ものが1986年には485万人[57]、2017年には1086万人にまで増加した[58]。良好な気候や肥沃な土地に恵まれているため古くから人口が多いが、国土が狭小であるため人口過剰が問題となっている。人口密度は2017年には1km2あたり390.4人に達し[42]、農業主体で平原のない国家としては非常に高くなっている。 ブルンジの民族は、フツ、ツチ、トゥワがいる[59]。ブルンジにおいてフツとツチは長年にわたり激しく対立を続けており、幾度か両民族間で武力衝突や内戦が起きた。植民地時代には国王をはじめとして王国の上層を占めたツチが優勢であり、独立後もその状況は続いた。王政廃止後もツチの優勢は変わらず、さらに軍部をツチが握っていたためその後のクーデターにおいてもツチ優勢は続いた。1993年の民主選挙によって人口の多いフツがはじめて政治の実権を握ったものの、国内を統制することができず1996年には軍部のクーデターによって再びツチが実権を取り戻した。2001年には両民族共同の暫定政府ができ、2005年の大統領選挙においてフツのンクルンジザ大統領が当選することで政治の実権はふたたびフツへと移った。
国民ヤギの世話をする人々詳細は「ブルンジの人口統計(英語版、フランス語版)」を参照
人口
民族
言語詳細は「ブルンジの言語(英語版
公用語がルンディ語とフランス語でスワヒリ語も話されている。ルンディ語はルワンダの多数派言語であるルワンダ語や、タンザニア北西部で話されるハ語とは方言連続体の関係にあり、相互理解が可能である。フツ・ツチ両民族間に言語差は存在せず、どちらもルンディ語を母語としており、ルワンダと共にブラックアフリカでは希有な単一言語国家となっている。2014年の憲法により英語も公用語に追加された。
宗教詳細は「ブルンジの宗教(英語版)」を参照
カトリックが62.1%、プロテスタントが23.9%(うちアドヴェンティストが2.3%)、ムスリムが2.5%、その他の宗教が3.6%である[59]。
教育詳細は「ブルンジの教育(フランス語版、英語版)」を参照
ブルンジには義務教育制度は存在せず、初等教育6年(7歳から13歳まで)、中等教育7年、大学が4年から7年となっている[60] [61]。識字率は男性81.3%、女性68.4%(2021年推定)[62]。
国民総幸福量のランキングでは常に非常に順位が低く、2016年度調査では調査国157カ国中最下位となった[63]。
保健詳細は「ブルンジの保健(英語版)」を参照
この節の加筆が望まれています。 ブルンジの治安は比較的悪いものとされている。同国から犯罪統計の公表はされていないものの、暴行・傷害、窃盗の犯罪件数が多く、外国人に対しては、ひったくりや侵入窃盗、置き引きなどの被害が多く発生しているとの報告が挙げられている。 ブルンジ国内の一部の地域および隣国であるコンゴ民主共和国との国境付近には、依然として武装勢力が存在しており、地元集落に対する襲撃や強盗などが発生しているとの通達がされている。また、都市部や郊外など地域を問わず、拳銃や手榴弾を使用した事件が発生している為、同国を訪れたり滞在する際には充分な注意が必要であることが求められている[64]。
治安
法執行機関詳細は「ブルンジの法執行機関(英語版)」を参照
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人権詳細は「ブルンジにおける人権(英語版)」および「ブルンジにおけるLGBTの権利(英語版)」を参照
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マスコミ詳細は「ブルンジのメディア(英語版)」を参照
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文化詳細は「ブルンジの文化(英語版、フランス語版)」を参照
食文化ブルンジ料理の一例詳細は「ブルンジ料理(フランス語版、英語版)」を参照
主食として用いる食材にはトウモロコシとプランテンが代表されている。一部の地域では、ブロシェット(brochettes)とフリットがベルギー植民地時代の名残として根強い人気を誇っている。
音楽伝統衣装に身を包んだブルンジ王立太鼓隊の団員達詳細は「ブルンジの音楽(英語版)」を参照
伝統的な楽器にはカリエンダ(英語版)が挙げられる。カリエンダは王国時代の国旗にも記されている。
ブルンジの打楽器合奏隊である『ブルンジ王立太鼓隊』の演奏は、誕生や葬儀、王の戴冠式の一部として行われている。 ブルンジ国際映画・視聴覚フェスティバル
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