建物のグラフィック・デザインはドバイに本拠を置くBrash Brands社が制作した。同社は他にも、国際展開のイベントや通信、ビジターセンターの企画なども行った[51][52]。
展望台デッキ展望台デッキからの眺め
屋外展望台は「At the Top」と名づけられ、2010年1月5日にオープンした[53]これは452 m (1,483 ft) にあり、世界で3番目、屋外にあるものとしては2番目に高い展望台である[54]。この展望室へはブルジュ・ハリファから直接入る事は出来ず、隣接するドバイ・モールで受付を済ませて、そこから地下道でここに昇るエレベーターに移動する。この展望台デッキには、Behold Telescope という拡張現実機器が備わっている。これはモントリオールのgsmprjct°社が開発したもので、現在の全周風景を眺めることや、異なる時間や天候下での風景を見ることもできる[55]。混雑を防ぐため、日時指定したチケットは75%の割引で販売されている[56]。
電源の故障によってエレベーターが途中で止まり45分間にわたり客が閉じ込められたトラブルの後、2010年2月8日から展望台の公開が一時中止された[57][58]。2月14日のバレンタインデーに間に合わせて再開されるという噂もあったが[59]、結局閉鎖状態は同年4月4日まで続いた[60][61][62]。 ブルジュ・ハリファに供給される水道水は1日当たり平均94万6000Lにのぼり、長さ100 km (62 mi) の水道管が通されている[36][63]。これの他に、213 km (132 mi) の消火用水供給ラインと34 km (21 mi) の空調用冷却水ラインがある[63]。 ブルジュ・ハリファには、外気よりも冷えた清浄な空気が供給されるシステムがある[64]。最も稼働が高まる時期には、1日当たり13000 tの製氷に匹敵する能力を発揮する[63]。システムに生じた結露水は集められ、地下駐車場のタンクに一時貯蔵される。このシステムから、年間6800万Lの水が[65]周囲の公園を潅水する用水として利用される[36]。 ブルジュ・ハリファは高い気密性を備えた数箇所に分けられる。空調機つきの退避階が35階毎にあり、火災発生の際には階段を歩いてここへ一時避難する[16][66]。 ブルジュ・ハリファの周囲には面積11 haもの公園が囲うようにある。この設計は造園家集団のSWA Group が担当した[67]。ここにはドバイ・ファウンテンと同じくWET designers 総数24,348、面積120,000 m2 (1,290,000 sq ft) に上る窓ガラス[69]の清掃は、40、73、109階の屋外3箇所に設けられた水平方向のレールと縦の動きに使う頑丈なワイヤーで1,500 kg (3,300 lb) のゴンドラを動かしながら行う。109階以上と27階以下の箇所はつり柱 清掃用無人機械は27の段上とガラス尖塔部分に設置される。このシステムはオーストラリアのメルボルンで開発され、費用は800万オーストラリアドルかかった[71]。設置工事はオーストラリアのCox Gomyl ブルジュ・ハリファは2010年1月4日に開業した[72][73]。オープニングの式典では10000発の花火が打ち上げられ、ビルはライトアップされ、音と光と噴水で彩られた[74]。この照明はイギリスのデザイナー集団Speirs and Major Associates 式典は、ドバイの歴史とブルジュ・ハリファの建設が進む様子を紹介する短編映画の上映で始まった。その後、音響と照明、噴水および花火の競演が続いた[74]。3部構成のセレモニーは、最初に主に光と音を用いて沙漠の花と完成したビルを関連づけるテーマのもとドバイ・ファウンテンの花火とコーディネートされて行われた。次に、300個のプロジェクターで演出された影とともにダイナミックな照明を使い、高層ビルが建設される様子を表現したプロジェクトマッピング「Heart Beat」が展開された。最後には、空に引かれた線や筒がビルを白い光の後光でブルジュ・ハリファを包み、これが広がりながら光環となって尖塔に達する光景を見せた[74]。 式典の様子はブルジュ・パーク島に設置された大型スクリーンにライブで流され、さらにドバイ中心部にも複数のモニターを通じて中継された。世界中から数百ものメディアが押し寄せ、生中継を行った[74]。また、報道陣以外にも6,000人が招待された[76]。 ビルの建設が不動産バブルとその後の世界金融危機の時期と重なったドバイでは、ブルジュ・ハリファの賃料はオープニングから10ヶ月で40%に落ち込んだ[77][78]。いくつかの記録が喧伝されている状況とは裏腹に、借り手が思ったようにつかず、オーナーたちは家賃提示額をどんどん下げざるを得なくなった。2010年10月の段階で、900戸のマンションのうち825戸が空室のままであり、「高さ600メートルの幽霊屋敷」とも揶揄された[79]。しかし、経済の回復とともに入居率は増加し、エマール社は、2012年10月時点で80%の住居は埋まったと報告した[80]。 2010年12月31日、レーザーや光を伴った花火がブルジュ・ハリファを彩った。これは新年を祝う花火としては最も高い打ち上げ花火となった[81]。
水供給設備
空調設備
防災設備
緑地
窓の清掃
開業ドバイ・ファウンテン
セレモニー
入居率
ニューイヤー・イベント
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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