ブリテン諸島(ブリテンしょとう、英: British Isles)は、ヨーロッパ大陸の北西沖の大西洋上に浮かぶ諸島。グレートブリテン島とアイルランド島の2つの大きな島と、その周囲の大小の島々から成る。イギリス諸島とも呼ばれる[5]。
この諸島の名前は2000年間にもわたって使用されており、ローマの博物学者大プリニウスは「それ自体をアルビオンとよび、その周辺の島々は簡潔に Britanniae (ブリタニエ) とよばれている」と記述している[6]。 これら6000を越える島々の総面積は315,134 km2であり、主な島や島群には以下がある。 古来、島の外からは "Brit-" または "Prit-" で始まる様々なよび方がされ、島の住民は大洋の島という意味の oceani insulae または島々を意味する insularum と呼んでいた。英語が使われるようになってから British Isles と呼ばれるようになった。 古代のブリテン諸島の住人は紀元前5世紀に進入してきた Bruthin または Priteni と称するケルト人であった。古代の地理学者達は住民の集団の名をとりラテン語(例:Bretannae)やギリシャ語(例:Βρηττανων)のような自分達の言語に直し島々を呼んだ。 ストラボンの『地理誌』第4巻ではブリテン島を Prettanikee と綴り、Prettans または Brettans と島々を呼んだ。例えば地理2.1.18, "...οι νοτιωτατοι των Βρηττανων βορηιοτηροι τουτον ηισιν".(Brettans南部のほとんどがこれよりさらに北にある)。これは紀元10年ごろに書かれたものであるが、現存する最古の写本は6世紀のものである。 大プリニウスはラテン語によるこの島々への術語を紀元70年ごろ『博物誌』4.102節で用いた。Albion ipsi nomen fuit, cum Britanniae vocarentur omnes de quibus mox paulo dicemus.(『島々全体』は Britannias と呼ばれる時、アルビオン(Albion)はその名である。)次の4.103節ではグレートブリテン、アイルランドおよびその他の小さな島々といったBritanniasを構成する島々を列挙している。 プトレマイオスはアイルランド (Hibernia) はBritanniaという島々のグループに属するとし、幾分詳しい。
主な島々
グレートブリテン島
アイルランド島
マン島(グレートブリテン島とアイルランド島の間のアイリッシュ海北寄り)
ワイト島(グレートブリテン島南側、英仏海峡内)
シリー諸島(グレートブリテン島南西のコンウォール半島の沖、ケルト海上)
オークニー諸島(スコットランド北側、北大西洋上)
シェトランド諸島(オークニー諸島の北側)
フェア島(オークニー諸島とシェトランド諸島の間)
ヘブリディーズ諸島(スコットランド北西側、北大西洋上)
アングルシー島(ウェールズの北側、アイリッシュ海中央)
ホリー島(アングルシー島西側)
アラン諸島(アイルランド島西側)
ランディ島(ウェールズとコーンウォール半島に挟まれたブリストル海峡内)
チャンネル諸島(フランスのコタンタン半島(別名ノルマンディー半島)西側、英仏海峡内)
ブリテン諸島の名称の由来
古代の地理学者
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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