ブリスベン
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出典:オーストラリア気象局[22]

行政

ブリスベン市の人口:1,052,458人 (2009年)
[23]

ブリスベン大都市圏(6つの隣接自治体 (LGA)を含む)人口:2,004,262人(2009年)[23] 2,560,720人(2020年)[24]
ブリスベン・シティー・ホール

他のオーストラリアの州都とは違い、ブリスベン大都市圏の大部分はブリスベン市議会のもとで統治されている。1925年にブリスベン市議会が創設されて以来、ブリスベンの都市域は市の境界を超え広がり続けた[25]。1925年以前はブリスベン地方自治議会(Brisbane City Council)により、現在のブリスベンのインナーサバーブが統治されていた。

ブリスベン市は人口および予算の面でオーストラリアで最も大きな自治体である[23]。1925年に20の小さな自治体が合併し、現在の市の面積は1376平方キロメートルとなった。市の2010年度年間予算は約3億豪ドルであり、資産は約216億豪ドルである[26]

ブリスベン大都市圏は南部のローガン市(英語版)、北のモートンベイ市(英語版)、南西のイプスウィッチ市、東のレッドランド市(英語版)、シーニック・リム市(英語版)などを含む。

2020年10月現在、ブリスベン市長はエイドリアンシュリナー。
経済州都として州政の中心都市であるブリスベンは、クイーンズランド州経済の中心地でもある。

ブリスベンの経済は主に第二次第三次産業の発展が顕著に見られる。

第二次産業では精油船内荷役製紙、金属加工術、クイーンズランド鉄道の鉄道工場などがあり、これらはブリスベン川の下流域や新しく建設された都市周辺部の工業地帯に建設される傾向がある。第三次産業では、一般的に市中心部のCBD(Central Business District=中心商業地区)に建設された高層商業ビルや、近年作られた近接郊外の商業団地でIT金融サービス、高等教育公共機関などが発展している。観光業はブリスベンへの観光だけではなく、クイーンズランド州の玄関口としても機能しブリスベンの重要な産業である。

伝統的にブリスベンは、シドニーメルボルンに本拠地を構える大企業の支社・支店が集中する支店経済都市のような性質を持っている。多様化を図るために1990年代後半から2000年代前半に州政府は、“スマートステイト”キャンペーンを展開しクイーンズランド(特にブリスベン)にあるの幾つかの生命工学バイオテクノロジー)とブリスベンの大学のリサーチ施設に投資した。
人口構成

主な出身国別の人口構成[27]
出身国人口 (2006)
イギリス95,315
ニュージーランド73,128
南アフリカ12,824
ベトナム11,857
中華人民共和国11,418
フィリピン9,871
ドイツ8,645
インド7,544
オランダ7,014
フィジー6,791
パプアニューギニア6,706
イタリア6,704
マレーシア6,686
アメリカ合衆国6,057
香港6,036
大韓民国4,841

ブリスベンの人口
18596,000
1942750,000
20061,763,131[28]
20202,560,720[24]
20262,908,000[29]計画
20564,955,100[29]計画

イプスウィッチ、モートンベイ、ローガン、レッドランドなどを含むブリスベン大都市圏は人口統計学的に一つのコナベーションとされる。2006年の国勢調査ではブリスベン大都市圏には1,763,131人が居住していることが記録された[28]。ブリスベン大都市圏はオーストラリアで3番目に大きい都市圏である[28]

オーストラリアの首都圏においては最も高い人口増加率を示し、2001年から2006年の人口増加率は年間平均2.2%であった[30]年齢の中央値は35歳である[31]

2006年の調査ではブリスベンの人口のうちオーストラリア先住民は1.7%、21.7%は海外生まれであり、国外生まれでは、ニュージーランド、南アフリカ、イギリスで生まれた者が多かった[31]。また、約16.1%の家庭が英語以外の言語を話し、うち北京語が1.1%、ベトナム語が0.9%、広東語が0.9%、イタリア語が0.6%、サモア語が0.5%である[31]
ブリスベン市の人口構成

2006年の国勢調査ではブリスベン市の人口は956,130人であった。このうちオーストラリア市民権所持者は806,379人(84.3%、オーストラリア平均86.1%)、海外生まれは229,173人(24%、同23.8%)、オーストラリア先住民は12,938人(1.4%、同2.3%)であった[32]。また海外生まれのうち、英語圏出身者は97,168人(10.2%)、英語圏以外の出身者は132,005人(13.8%)であった。

1987年までブリスベン南部の地区のワコール(Wacol)にワコール移民局があったため、ブリスベン南部に海外生まれ人口が多い地域が集中した[33]。2001年から2006年の間にブリスベン市の人口は89,801人増加し、うち海外生まれの人口は31,431人であり、かつ英語圏以外の出身者が21,984人を占める[32]

ブリスベン南部の地区であるサニーバンク(英語版)は東アジア出身者の多いサバーブの一つであり、41.5%が海外生まれである[32][34]。英語圏出身者別(7.6%)ではニュージーランド(3.5%)、イギリス(3.4%)、英語圏以外(33.9%)では中国本土(8.6%)、台湾(7.3%)、香港(2.3%)であった[32]。ブリスベンはオーストラリア国内で最も台湾系移民が多い地域である。中華街のあるフォーティテュード・ヴァリーにおける中国本土出身者の割合は1.6%であり、ブリスベンにおける中国本土出身者(1.0%)に比べるとわずかに多いが、サニーバンクに比べると少ない[32]。サニーバンクには中国系レストランも多くあり[34]、そのためサニーバンクとその周辺は‘本当の中華街’、‘台湾街’などと言われることがある。また、ベトナム人は南部のイナラ(14.3%/海外出身者33.8%)やダラ(15.2%/同40.8%)周辺に多い[32]

インナーサバーブ南部は、ギリシア人イタリア人を中心に南ヨーロッパ出身者が多い。シティー周辺にはセルビア人ボスニア人クロアチア人インド人、パキスタン人、南アフリカ人、フィジー人などが多い。
文化
観光ブリスベン中心部の地図

シティーの旅行者に人気があるのは、2000年から2001年にかけ改修したローマストリート公園、(植民地時代からある植物園である)ブリスベンシティー植物園1988年世界万博の開催地であったサウス・ブリスベンにあるサウスバンク公園などである。旅行者も市民も同様に、美しいブーゲンビリアの並ぶリバーサイドウオークウェイを季節を問わず歩き、音楽やアートフェスティバルに集う。


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