ブラー
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また、2010年1月にはバンド結成から活動休止、再始動までを追ったブラーのドキュメンタリー映画『ノー・ディスタンス・レフト・トゥ・ラン』が公開され[13]、同映画は第53回グラミー賞の「最優秀長編ミュージック・ビデオ賞」にノミネートされた。また同年4月には、再始動後初めてのオリジナル曲となるシングル、「フールズ・デイ」を発表。4人揃っての楽曲としては7年ぶりのリリースとなった[14]
ロンドンオリンピックに関する活動とワールドツアー

2012年2月に開催されたブリット・アワードで功労賞を受賞し、バンドとしてはおよそ2年半ぶりにパフォーマンスをする。また、ブリット・アワーズ前に開かれたチャリティー・コンサートにてブラーの新曲と目された「アンダー・ザ・ウェストウェイ」を、デーモンとグレアムとの二人だけの形で披露した。

その後、ロンドンオリンピック閉会記念ライブに出演することが発表され、7月には記念ライブ用の新曲として「アンダー・ザ・ウェストウェイ」と「ザ・ピューリタン」の2曲を正式に発表。ロンドン市内のビルの屋上からインターネット中継した。また同月、アルバムメジャーデビュー21周年を記念して、アルバム『レジャー』から『ブラー』までのリマスター版を含む、過去のブラーに関するあらゆる音源や映像を集めたCD、DVD合計21枚のボックスセット『ブラー21』をリリースした。

そして8月12日、ロンドン中心部のハイド・パークでロンドンオリンピックの閉会式と同時に開かれたロンドン五輪閉会記念コンサート「ベスト・オブ・ブリティッシュ」にヘッドライナーとして出演[15]2009年の再結成ライブ以来3年ぶりとなったハイド・パークでのライブには、8万人もの観衆が集まった。翌々日には音源がライブ・アルバム『パークライヴ』としてダウンロード配信されている。

2013年3月からはワールドツアーを敢行し、それまであまりライブを行ってこなかった中南米、東南アジアなども含む世界各国で公演を行った[16]2014年1月にはツアーの最終公演として11年ぶり、グレアムを含めたフルメンバーとしては15年ぶりの来日を果たし、1997年以来17年ぶり3回目となる日本武道館でのライブを行った[17]
12年ぶりのアルバム『ザ・マジック・ウィップ』.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}Blur perform at Provinssirock 2013 in Finland

2013年5月香港での公演中、急遽、次に予定されていた東京と台湾での公演がキャンセルとなったため(日本の代替公演は前述の2014年1月の公演、台湾公演は中止)、5日ほど香港に滞在することとなった。イギリスからエンジニアを呼び出しスタジオを予約して、5日間で多くの音源を録音したが、その音源はツアー再開後お蔵入りとなっていた。録音から1年4か月後の2014年9月、グレアムがデーモンに、香港での音源をアルバムとして完成させることを提案する。デーモンは自身のソロ・ツアーで多忙だったため、グレアムにアルバムの制作を進めるよう指示した。そこでグレアムはかつての盟友、スティーヴン・ストリートに連絡を取り、2人でプロデュースを開始。11月、グレアムが作業中の音源をデーモンに聞かせるとその出来栄えにデーモンも感化され、バンド・メンバー4人が集まり本格的に作業が進められた。12月にはデーモンがソロ・ツアーの帰途、歌詞を書くにあたって現地の雰囲気を再び感じ取るため香港に立ち寄ったという。極秘裏にアルバム制作は進められ、2015年2月、先行シングル「ゴー・アウト」と共に、『シンク・タンク』以来12年ぶり、フルメンバーでは『13』以来16年ぶりとなる8枚目のスタジオ・アルバム『ザ・マジック・ウィップ』の発売が急遽発表された。同作は2015年4月にリリースされ、『パークライフ』から6作連続となる全英1位を獲得した。サウンドは近年のデーモンとグレアムのソロ活動での音楽嗜好を明確に感じさせ、また、ジャケットに繁体字ネオンサインが配され、ミュージック・ビデオにも広東語が度々登場することに象徴的なように、レコーディングが行われた香港の街がインスピレーションの素となっているという。アルバム・ジャケット、ビデオともにアートディレクターはイギリス生まれの中国系アーティスト、トニー・ハンが担当した[18]

6月から11月にかけてワールドツアーを行う。12月には最新アルバムの制作過程を追ったドキュメンタリー映画『ニュー・ワールド・タワーズ』がイギリスで公開され、その後世界各国でも順次公開された。同映画は2016年NMEアワーズにおいて、ベスト・ミュージック・フィルム賞を受賞した。
8年ぶりのアルバム『ザ・バラード・オブ・ダーレン』

2019年3月に長年デーモンが主催している「アフリカ・エクスプレス」のライブにサプライズ・ゲストとして4人が登場し、2015年以来となる(3曲のみの)ライブを行った他は活動休止状態が続いていたが、2022年11月2023年7月8日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで再始動ライブが行われることが発表された。9万人分のチケットは数分で完売したため、翌9日の追加公演も決定した。この活動期間において、当初新曲制作の予定はなかったが、デーモンがメンバーに新曲をプレゼンしたことをきっかけに、2023年初頭より秘密裏にアルバムの制作も進められ、同年5月、8年ぶりとなる9枚目のスタジオ・アルバム『ザ・バラード・オブ・ダーレン』のリリースが発表された。


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