ブラック・レイン
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毎日新しいシナリオを渡された」とのこと[21]

漫画『松田優作物語』では、マイケル・ダグラスが、チャーリーが佐藤に殺されるシーンの撮影で「チャーリー! 逃げろ!」と叫ぶべきところを、「アンディ! 逃げろ!」とアンディ・ガルシアの本名のほうを叫んでNGを出してしまったとある。松田のあまりの気迫に「アンディ・ガルシアが本当に殺される」と錯覚したという。

本作のために作曲されたオリジナル・サウンドトラック「Charlie Loses His Head」の冒頭部[22]が、若干編集を加えた上で『スピード』(1994年)の予告編BGMに使用されている。

マイケル・ダグラスは大阪京橋の野外シーンロケで、日本人のファンが高倉に憧れて接する姿を目撃。その様子をダグラスは「アメリカではブルース・スプリングスティーンの時だけだよ。あんなに尊敬される姿を見られるのは!」と驚いていた[23]

日本での撮影終了後パラマウント映画によるさよならパーティー(打ち上げ)が大阪上本町都ホテルで催された。演者、監督、スタッフ総参加で内田裕也が余興で歌を披露した[24]

ロケ地「クラブみやこ」の外観に使用されたKPOキリンプラザ大阪(写真は閉館間際の2007年7月に撮影)
大阪市

中央区

大阪府庁舎 - 佐藤のアジトにガサ入れに向かうためパトカーが出動する場面でパトカーが出てくるところは南側の夜間通用口。

心斎橋 - 先述のジョイスが心斎橋(当時あった橋の名前)の上でホームレスの男性(田口哲)に「これでパンでも買って」と言うシーンが撮られた場所。(橋の歩道部分の両端に蛍光灯を長くならべ、スモークをたいて撮影した)背後には今はなきソニータワーが写っている。

キリンプラザ大阪[25] - 道頓堀 - 菅井が経営する「クラブみやこ」とされる外観を撮影。内部はアメリカで撮影。2007年10月末をもって閉館され、解体。跡地は商業ビルLuz Shinsaibashi(ラズ心斎橋、現住友商事心斎橋ビル)を新たに建設、核テナントとしてスウェーデンのアパレル会社H&Mが入居している。


北区

阪急梅田駅ターミナルビル一階コンコース - チャーリーがパスポートが入ったコートをバイクの男(吉本)に奪われ追いかけるシーンで登場。現在はリニューアルされて新たに梅田阪急ビルとなり、当時の面影はない。

豊崎 - 菅井が練習していた打ちっぱなしゴルフ場。現存せず。近くに仁丹の看板が映る。


淀川区

十三 - サカエマチ商店街という、今はなき十三ファンダンゴやがんこ寿司の発祥の地が使われた。ニックとチャーリーが暴走族に絡まれるシーンが撮られた場所。ネオンサインが光っているのに二人以外歩いている人間は居なかった。


福島区

大阪市中央卸売市場 - ニックと松本が佐藤の愛人を尾行・張り込みを行ったシーンで登場。


城東区

京橋 - 佐藤らが居た事務所(パチンコ店の上階)を強制捜索するシーン。画面奥に大阪環状線が走っている。パチンコ店(京一会館)に警官隊が踏み込むところまでが実際にロケが行なわれた京橋での撮影。尚、京一会館はこの日の撮影の為、臨時休業した。事務所に突入、そして家宅捜索中のシーンはアメリカで撮影。


阿倍野区

阿倍野警察署(建て替え前の旧庁舎) - 高倉健演じる松本刑事が所属する大阪府警刑事部内や刑事部長室でのシーンが撮影された。

あべの筋 - 警察車両が赤色灯を点けて走行しているシーンや歩道のおでん屋台でのニックとチャーリーの会話シーン。道路に阪堺電車の軌道がある。


西成区大正区住之江区

千本松大橋中山製鋼所付近の木津川上空

南港ポートタウン - 松本刑事の自宅。ニックが訪問する。


阪神高速道路 - ニックと松本が佐藤の愛人を車で尾行。

堺市

堺区

新日本製鐵堺製鐵所 - 佐藤の子分が乗ったタクシーを追うシーンと、中の事務所で佐藤と菅井らの密談シーンや銃撃シーンで撮影。


神戸市

中央区

元町 - 先述の尾行シーンが撮られた場所。


評価

レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは23件のレビューで支持率は52%、平均点は5.30/10となった[26]Metacriticでは18件のレビューを基に加重平均値が56/100となった[27]
関連文献

アメリカ映画Black Rainと日本映画『黒い雨』 との比較研究論文として、Yoko Ima-Izumi(
今泉容子)著 "Nuclear Bomb Films in Japan and America: Two Black Rain Films" 『英米文学・英米文化試論:太平洋横断アメリカン・スタディーズの視座から』 成田興史編、晃学出版、2007年、ISBN 9784903742021がある。

脚注
注釈^ 『ブラック・レイン』DVD・ブルーレイのリドリー・スコットのオーディオコメンタリーでは、プロデューサーのスタンリー・R・ジャッフェが大阪市中央卸売市場側の対応に激怒したことが説明されている。


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