エイミー・ウェストコット
は、衣裳デザイナーとしてクレジットされ、いくつもの賞でノミネートを受けたが、ポートマンや他のダンサーの40ものバレエ衣裳をデザインした人物に関して論争が生じた。イギリスの『インデペンデント』紙の記事によると、これらの衣裳は実際にはロダルテのケイト・ミュラヴィーとローラ・ミュラヴィーの姉妹がデザインしたのだという[19]。ウェストコットはその記事に反論し、ブラック、ホワイト・スワンの衣裳は全部で7つであり、ロダルテとウェストコットとアロノフスキーとの3者で共同で作成したことを明らかにした。また、バレエ団の衣装はザック・ブラウン(アメリカンバレエシアター)がデザインし、ウェストコットと彼女の衣装デザイン部が少し手を加えた。ウェストコットは「この論争は、映画がどれくらい良くできているかわかった後になってクレジットに関して文句を言い、自らのリソースを使って宣伝してくる2人に対する賞賛の言葉である」と述べた[20]。ABTのダンサーのサラ・レーンは、本作でポートマンの「ダンス・ダブル」を務めている[21]。『ダンス・マガジン』編集長のウェンディ・ペロンで3月3日付のブログ・エントリーにて、「あなたはバレリーナになるにはほんの1年で済むと本当に信じていますか。私たちは、ナタリー・ポートマンが子供の頃にバレエを習い、フィルムのために1年間の集中教育を受けていたのを知っていますが、それだけではバレリーナにはなれません。しかしながら多くの人々が、ポートマンが自分自身で『ブラック・スワン』で踊ったと信じているように思えます。」と述べた[22][23]。ダンスシーンの大部分が吹き替えである(にもかかわらずサラの名前はエキストラ扱いでしかクレジットされていない)とする彼女や後のサラ・レーンの発言に対し、バンジャマン・ミルピエ(英語版)とアロノフスキーらは、難しい場面以外は自分で踊っているとしてポートマンを擁護する形で反論した[24][25][26]。 『ブラック・スワン
サウンドトラック
オリジナル・サウンドトラック
Black Swan: Original Motion Picture Soundtrack』
クリント・マンセル の サウンドトラック
リリース2010年11月30日 (2010-11-30)
録音2010年[27]
ジャンル映画音楽
時間52:38
レーベル Sony Masterworks
ソニー・ミュージックエンタテインメント
クリント・マンセル アルバム 年表
ファースター 怒りの銃弾
(2010年)ブラック・スワン
(2010年)
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『ブラック・スワン オリジナル・サウンドトラック』(Black Swan: Original Motion Picture Soundtrack)のタイトルで発売。イギリスの作曲家であるクリント・マンセルが手掛けた。アロノフスキーとマンセルは今回で5回目のコラボレーションである。マンセルは、チャイコフスキーのバレエ音楽に基づいて映画音楽を作曲したが[28]、音楽を根本的に変更するのを試みた[29]。チャイコフスキーの音楽を用いているため、第83回アカデミー賞作曲賞ではノミネート資格が無しとされた[30]。
また、映画ではケミカル・ブラザーズによる音楽がいくつか使われたが、本サウンドトラックには入らなかった[31]。
トラックリスト#タイトル作詞作曲・編曲時間 [30]。
1.「ニナの夢
Nina's Dream」 2:48
2.「母鳥の餌付け
Mother Me」 1:06
3.「新シーズンに向けて
The New Season」 2:39
4.「ベスの楽屋
A Room of Her Own」 1:56
5.「キャスト発表
A New Swan Queen」 3:28
6.「殻を破るために
Lose Yourself」 2:08
7.「堕ちた白鳥
Cruel Mistress」 3:29
8.「誘惑のレッスン
Power, Seduction, Cries」 1:42
9.「プリマを狙うリリー
The Double」 2:20
10.「真逆同士の愛
Opposites Attract」 3:45
11.「初日前夜の悪夢
Night of Terror」 8:01
12.「生え変わる羽
Stumbled Beginnings...」 3:51
13.「私こそ白鳥
It's My Time」 1:30
14.「白鳥誕生
A Swan Is Born」 1:38
15.「完璧な飛翔
Perfection」 5:45
16.「白鳥の歌(ニナに捧ぐ)
A Swan Song (For Nina)」 6:23
合計時間:52:38