ブラックロック
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株式や債券運用など伝統的な資産クラスではゴールドマン・サックス・アセットマネジメント、JPモルガン・チェース・アセットマネジメント、フィデリティ・インベスメンツ、上場投資信託(ETF)ではバンガード・グループステート・ストリート、オルタナティブ運用ではブラックストーン・グループコールバーグ・クラビス・ロバーツカーライルなどの運用会社と競合している[9][10]

また、ブラックロック・グループ内の独立した事業部門であるブラックロック・ソリューションズを通じて、資産管理テクノロジーであるアラディン(Aladdin)とオルタナティブ運用プラットフォームであるeFrontを金融機関及び機関投資家に提供している[11]。ブラックロックのアラディンはシティグループBNPパリバなど海外の資産管理銀行のほか、日本では日本マスタートラスト信託銀行とも接続しており、運用会社のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進している[12]

ブラックロックは、ゴールドマン・サックスJPモルガン・チェースモルガン・スタンレーなど米ウォール街の投資銀行にとって最大のトレーディング・パートナーであり、米国金融業界に大きな影響力を有する[13]。また、ジョー・バイデン政権では、ブラックロック出身者であるブライアン・ディーズとアデワレ・アデエモがそれぞれ国家経済会議委員長と財務副長官に就任するなど、政財界への影響力を強化していることが指摘されている[14][15]

アメリカの資産運用業界、特にインデックス運用においては寡占化が進んでおり、上位3社であるブラックロック、バンガード・グループステート・ストリートは「ビッグ・スリー」と呼ばる[16]。ビッグスリーはアップルマイクロソフトコカ・コーラゼネラル・エレクトリックなど米大企業のほとんどを所有し、S&P500にいたってはその90 %近くにおいて、最大の株主となっている[16]。議決権を通じた社会への影響力が高まっているとの指摘をうけ、近年では投資先企業への議決権行使を委譲するなどの施策が行われている[17][18]

同社は1999年にニューヨーク証券取引所に上場している。S&P100S&P500ダウ・ジョーンズ USなどの株価指数において、構成銘柄の一つとして採用されている[19]
歴史

1988年 -
ユダヤ系アメリカ人のローレンス・フィンク(英語版)らが、ブラックストーン・グループ債券運用部門としてブラックストーン・フィナンシャル・マネジメントを設立した。創立者のうち4人がファースト・ボストン(現:クレディ・スイス)出身者であった。フィンクが仕掛けたことで、不動産担保証券取引がファースト・ボストンモーゲージ部門でブームとなっていた[20]。ブラックストーン時代のフィンクは同社のパートナーとして、年金基金等の資産運用を受託していた[20]

オービス2007まで


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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