ブラジル連邦共和国(ブラジルれんぽうきょうわこく、ポルトガル語: Republica Federativa do Brasil)、通称ブラジルは、南アメリカに位置する連邦共和制国家。首都はブラジリア。
南米大陸で最大の面積を占め、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、ボリビア、ペルー、コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナと国境を接しており、南米諸国で接していないのはチリとエクアドルだけである。東は大西洋に囲まれている。また、大西洋上のフェルナンド・デ・ノローニャ諸島、トリンダージ島、マルティン・ヴァス島、サンペドロ・サンパウロ群島もブラジル領に属する。その国土面積は日本の約22.5倍で[1]、アメリカ合衆国よりは約110万km2小さいが、ロシアを除いたヨーロッパ全土より大きく、インド・パキスタン・バングラデシュの三国を合わせた面積の約2倍に相当する。 ブラジルは、26の州と連邦管区の連合で構成されている。同国は南アメリカ大陸最大の面積を擁する国家であると同時にラテンアメリカ最大の領土・人口を擁する国家で、面積は世界第5位である。また、人口世界第5位でもある。7,491km(4,655mi)の海岸線を保有している[4]。大陸の陸地面積の約半分をカバーしており[5] 、大陸内に在るアマゾン盆地には多様な野生生物
概要
また、南北アメリカ大陸で唯一のポルトガル語圏の国であり、同時に世界最大のポルトガル語使用人口を擁する国でもある。公用語もポルトガル語である。
更に、ラテンアメリカ最大の経済規模であり、同時に世界で13番目の経済規模でもある(2022年4月現在)。同国は北部が赤道直下で、全体的に海流などの影響もあり気候は大変温暖である[6]。最大都市はサンパウロ。
世界中からの大量移民(英語版)が幾世紀も続いており、世界で最も多文化および民族的に多様な国家の1つであり[7][8]、そしてローマカトリック教徒が人口の過半数を占める国家(英語版)となっている。
現在のブラジルの領土には、1500年にポルトガル帝国によって発見された土地を主張した探検家ペドロ・アルヴァレス・カブラルが上陸する前に、多くの部族国家が存在していた。ブラジルは、帝国の首都がリスボンからリオデジャネイロへ移された1808年までポルトガルの植民地(英語版)であった。1815年、同植民地はポルトガル連合王国、ブラジル連合王国、アルガルヴェ連合王国の成立により王国の地位に昇格した。独立は1822年にブラジル帝国の創設によって達成され、国家は立憲君主制と議会制の下で統治された単一国家へと転身した。1824年に最初の憲法が批准されると、二院制の議会が設立され、現在の国民会議の原型となった。そして1888年に奴隷制が廃止された。軍事クーデター後の1889年には共和制への移行(英語版)で共和制国家となった。1964年には軍事独裁政権(英語版)が出現し、1985年までその政権による統治が続いたものの、以降は文民統治が再開されることとなった。1988年に制定されたブラジルの現行憲法は、民主的な連邦共和国と定義している[9]。
国名ブラジルの人口分布図(2000年)
正式名称はポルトガル語で、Republica Federativa do Brasil ポルトガル語発音: [xe?publika fede?a?t?iva du b?a?ziw](ヘプブリカ・フェデラチヴァ・ドゥ・ブラズィウ 聞く)。