現在は学部・大学院・医学部を合わせて約1万1000人の学生が学ぶ(2023年)[8]。入学後の教育環境が充実しており、各種ランキングでも学部教育が全米第3位、ライティング指導で第1位などと高い評価を受けている[9]。
学部課程の合格率5.0%は全米最難関のグループである(2023年)[10]。USニューズ誌の米国内大学ランキングでは第9位[9]、THEランキングでは米国内第6位(世界全体では第64位)[11]。1年間の学費(教材費・生活費など含まず)は約6万8000ドル(約1千万円)と発表されている[12]。
2023年時点の大学基金の額は66億ドル(約1兆円)[13]。
2001年にアイビー・リーグで初めて黒人女性を学長に迎えた(Ruth Simmons、?2012年)。2024年現在の学長も女性である(Christina Paxson、2012年?)。
著名な卒業生に、ジャネット・イエレン財務長官、CNN創業者のテッド・ターナー、『ニューヨーク・タイムズ』紙発行人のA・G・サルツバーガー、女優のエマ・ワトソン、SF作家テッド・チャンなどがいる。日本からは福澤諭吉が渡米時にブラウン大学で欧米式教育に学んだことでも知られる。
校訓は "In Deo Separamus"(神のうちに我らは希望を見る)。 前身の「カレッジ・オブ・ロードアイランド」が、イギリス植民地時代の1764年に設立された。 1804年にニコラス・ブラウン
沿革
設立当初はバプテスト系の教育機関であった。しかし、同様に宗教系大学として設立されたアイヴィー・リーグ他校と違い、ブラウン大学は設立当初からバプテスト以外の宗教の信仰者も人種や性別に関わらず受け入れることで知られていた。
現在は、全宗教を受容するという姿勢を採っており、いくつかの宗教のために礼拝場所を提供(例えば、ローマ・カトリック・プロテスタント・仏教の学生団体にManning Chapelの使用を許可)している。[14]
2007年1月には、医学教育の更なる充実を支える為、一括寄付としては開学以来最高額である1億ドル(寄付当時の1ドル120円の為替レート計算で120億円)をウォーレン・アルパート基金から授与された。
教育Robinson Hall
ロードアイランド州の州都、プロヴィデンス東部の高台に約60ヘクタールのキャンパスを構える。大学周辺は「イーストサイド」、「カレッジヒル」と呼ばれ、高級住宅街とされる。他のアイヴィー・リーグ諸校のキャンパス同様、自然との融合を重視した設計で、「メイン・グリーン」と呼ばれる芝生公園を中心にキャンパスがデザインされている。
ブラウン大学の人気の理由には独自のカリキュラムや前衛的な研究、そして教授の質の良さがある。教授陣は世界的にトップクラスの研究者が占める。学生は62カ国以上から来ており、国際色が強い。
学生の満足度は全米1位である。[15]他のアイビー・リーグ校にも合格していながら、あえてブラウン大学へと進学する学生も多い。著名人では、ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ・ジュニアがハーバード大学、マシ・オカがハーバード大学とマサチューセッツ工科大学、エマ・ワトソンがイェール大学・コロンビア大学・ケンブリッジ大学、水沢アキの息子である水沢ジュリアン・スィーヒがイェール大学にそれぞれ合格を果たしつつ、最終的にはブラウン大学を選んでいる。[16][17][18]