ブック・オブ・モルモン
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彼らはパーカーとストーンの『サウスパーク』の制作スケジュールに合わせなければならなかった[4][8]

2006年、パーカーとストーンは『アベニューQ』ウエスト・エンド公演中のロペスを訪ねに3週間ロンドンへ行った。3人は4-5曲作曲し、あらすじの基礎部分を考案した。パーカーとマークスの意見が合わず、マークスは離脱した[9]。その後数年間、3人は仮題『The Book of Mormon: The Musical of the Church of Jesus Christ of Latter-day Saints 』の発展のためロサンゼルスとニューヨークを頻繁に行き来して会うようになった[3]
改訂

初期段階と完成品には大きな変更がある。初期のワークショップで使用していた曲『Family Home Evening 』はカットされた。プレビュー公演ではウガンダのウォーロードコニー将軍であったが、のちにお尻丸出し将軍に変更した。曲『The Bible Is A Trilogy 』は大幅に改訂され『All-American Prophet 』となった。初期の頃、一般的にシリーズ映画は3作目が良作といわれることを踏まえ、ウガンダ人が「『マトリックス』は3作目が最悪」という台詞があったが全く別の台詞に変更された[10]。曲『Spooky Mormon Hell Dream 』は当初『H-E Double Hockey Sticks 』と呼ばれていた。
ワークショップ

パーカーとストーンが渋る中、ロペスはワークショップをすべきだと語った[3]。ジェイソン・ムーアの演出、シャイアン・ジャクソンの主演によりワークショップが行なわれた[11]。ほかにベンジャミン・ウォーカー、ダニエル・リチャードが参加していた[12]。4年かけて、30分ほどの短編から、家族や友人に向けたやや長編の試作品のため5-6回ほどワークショップを行なった。自費で数十万ドルを費やしてまでもまだ納得する作品はできなかった[3]。2008年2月、ウォーカーがエルダー・プライス役、ジョシュ・ギャッドがエルダー・カニンガム役で全長編の読み合わせが行なわれた[12]。2010年6月、演出のムーアが離脱した[12]。新たな演出家にはジェイムズ・ラパインなどが候補に挙がったが、プロデューサーたちはケイシー・ニコロウを採用した[12]。2010年8月、5週間におよぶ最後のワークショップが行なわれ、ニコロウが振付師およびパーカーとの共同演出となった[3]
ブロードウェイ・プレミア

当初プロデューサーのルーディンとガレフィノは、2010年夏にオフ・ブロードウェイにあるニューヨーク・シアター・ワークショップでの上演を予定していたが、パーカーとストーンの実力を信じて直接ブロードウェイで開幕することとなった[12]。ルーディンとガレフィノはユージン・オニール劇場をおさえ、装置デザインおよび設置を進めつつ配役を行なった[3]。プロデューサーたちは費用1千万ドルを見込んでいたが、9百万ドルで収まった[12]。数百人もの俳優をオーディションし、28人を採用した。4週間リハーサル、2週間技術リハーサルののち、プレビュー公演を行なった。6日間1階席が満席となり、ルーディンとガレフィノにとって本公演前に満席となったのは初めてのことであった[3]
プロダクション
2011年-、ブロードウェイ初演から数か月後のユージン・オニール劇場

2011年2月24日、プレビュー公演、3月24日、本公演がブロードウェイにあるユージン・オニール劇場で開幕した[13][14]。ケイシー・ニコロウが振付、ニコロウとパーカーが共同演出を担当した。装置デザインはスコット・パスク、衣裳デザインはアン・ロス、照明デザインはブライアン・マクデヴィット、音響デザインはブライアン・ロナンが担当した。ラリー・ホクマンが共同で編曲し、音楽監督およびヴォーカル・アレンジはスティーブン・オレマスが担当した[15]ジョシュ・ギャッドアンドルー・レイノルズが主演オリジナル・キャストとなった[15]

2011年4月25日、少なくとも5回、偽チケットが販売または贈呈されたと発表された。『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、Craigslistで売買され、容疑者が1人いるが毎回別の場所で入手されたものであり、ニューヨーク市警察に通報済みである[16]

ニューヨーク公演では航空業界やホテル業界などと共にチケットとのセット販売が行なわれている。人気のある良席は477ドルで提供していた[17]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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