『ブスの瞳に恋してる』(ぶすのひとみにこいしてる)は、鈴木おさむが、赤裸々な新婚生活を自ら綴ったエッセイおよび、それを原作とするテレビドラマ、漫画作品。略称『ブス恋』。 マガジンハウス刊。元々鈴木が実家のことなどをつづったPOPEYEの連載を結婚を機に現在のタイトルに変更している。 「ヤングチャンピオン」2005年22号から2006年23号まで漫?画太郎作画で連載。書籍版を下敷きにしているものの、内容は作者の作風が強く出ており、原作ともドラマ版ともテイストの異なった作品になっている。作者がオチとして多用する古いアパートの階段から足を滑らせ転落、トラックに轢かれると言うパターンはこの作品が初出である。連載序盤で美幸とモンゴ竜が入れ替わったことが示唆されているが、劇中では誰もそのことに気づかぬまま最終回を迎えた。 2006年4月11日から6月27日まで関西テレビ放送の制作によりフジテレビ系の「火曜22時枠」で毎週火曜日22:00 - 22:54[1]に放送された。主演は稲垣吾郎。 恋人で後に妻になる女性の役を、連続ドラマ初出演となる村上知子が演じる。ドラマは実話を基にしているドラマではあるが、書籍版とは大きく設定も話そのものも異なるためにあくまで「実話を基にしたフィクションである」ことを念頭におく必要がある。 ワンセグではデータ放送連動企画として「ブス川柳」を募集していた。放送時間中にブスにまつわる川柳を募集し、翌週には優秀作品が発表される。放送作家に関係するドラマということもあってか、ひねった内容の川柳なども多く、双方向のメディアエンタテインメント性を模索している。 オープニングタイトルのアニメーションには、村上隆がデザインを手がけたオリジナルキャラクターの「イケばな」「ぶさばな」「ぶさばなシスターズ」が登場する。ただし再放送では、最終回の結婚式でのおさむと美幸のキスシーンに番組タイトルをかぶせたものにオープニングが差し替えられている。 劇伴は、同枠で前クールに放送された『アンフェア』に引き続き、住友紀人が担当する。 主人公の山口おさむはバラエティ番組などを手掛ける売れっ子放送作家。構成を担当する番組は高視聴率の連発が続く。超美人モデルの蛯原友美と付き合っていたが、ひょんなことから、おさむは群馬県から上京してきた女優の卵・太田美幸に一目惚れする。 ドラマは、おさむと美幸の出逢いから結婚するまでの道のりを描いたヒューマン・ラブコメディとなっている。
書籍
ブスの瞳に恋してる ISBN 4-8387-1528-5
ブスの瞳に恋してる2 ISBN 4-8387-1675-3
ブスの瞳に恋してる3 ISBN 978-4838721023
ブスの瞳に恋してる4 ISBN 978-4838724789
漫画版
漫?画太郎版
ISBN 4-253-14788-7
ISBN 4-253-14789-5
ISBN 978-4-253-14790-3
ISBN 978-4-063-82402-5
漫?画太郎版の登場人物
鈴木おさむ
放送作家。作中では眼鏡をかけている。女性の魅力は面白いか否かだと考えており、オナラをひっかけてリアクションのよかった女性としか付き合わない。
大島美幸
おさむの嫁。ケツ顎。冒頭で身長166cm・体重80kgと明記されているが、実際には2mほどの巨体に描かれる。特技は三段腹で腹にタバコを挟むこと。全裸になることが多いからか、作中ではやたら猥褻犯として捕まる。
大島の家族
栃木に住み農業を営む小作人一家。美幸を含む全員が全裸で踊ることを好む。
若手芸人A
鈴木の運転手、打ち上げの司会、遊興試合のレフリーなどなど、広く雑用をこなす。美幸の実家で酔っ払った挙句全裸で踊り出すなど、ハメを外しやすい性格。
警官
美幸とおさむの熱愛の現場に訪れては、よく美幸を逮捕する。二人一組のことが多い。
おさむの両親
やたら常識を重んじる厳格な両親。しかし常に半裸である。
鈴木あつ子
おさむの姉。2人の子持ち。画太郎漫画にあっても常識的な風貌をしている、数少ない人物。
おタカ
おさむ行き着けのマッサージ屋のばばあ。おさむに正しいSEXの仕方を仕込む。
モンゴ竜
3年前に相撲取りになるため相撲部屋「くそべや」に入門したモンゴル人。三日で部屋を脱走したが、捕まって戻された後に横綱に登りつめる。
ブスの瞳に恋してる?TRUE LOVE編)。内容は書籍版に準拠。
コミックス ISBN 4-06-365390-0
テレビドラマ
出演者稲垣吾郎
村上知子
蛯原友里
大森南朋
MEGUMI
製作
制作関西テレビ放送
放送
放送チャンネルフジテレビ系列
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
連続ドラマ
プロデューサー重松圭一
平部隆明(ホリプロ)
放送期間2006年4月11日 - 6月27日
放送時間火曜 22:00 - 22:54
放送枠関西テレビ制作火曜夜10時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数12
特別編
放送期間2006年12月26日
放送時間火曜 22:00 - 23:24
放送分84分
回数1
特記事項:
初回は15分拡大(22:00 - 23:09)。
最終回は10分拡大(22:10 - 23:14)。
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概要
あらすじ
キャスト
主要人物
山口 おさむ〈31〉
演 - 稲垣吾郎バラエティ番組を中心に活躍する人気構成作家。見た目の美醜に拘らず、美幸をスカウトする。
太田 美幸〈25〉
演 - 村上知子女優の卵で、“どすこいラーメン”のアルバイト。明るく奔放な性格であるが、恋愛経験がない。一度は事務所をクビにされるが、その後お笑い芸人として生きていく決意をする。
おさむの関係者
蛯原 友美〈25〉
演 - 蛯原友里おさむの恋人。女性ファッション誌専属のトップモデル。
藤原 美也子〈29〉
演 - 井川遥女優の卵だった頃、おさむと真剣に付き合っていたが、突然、業界からもおさむの元からも姿を消した。のちに脚本家へ転身。
山口 恵美子
演 - 朝丘雪路(第10 - 最終話)おさむの母で生花の家元。のちに友美が彼女の生花教室に通い始める。
関東中央テレビ・バラエティーセンター
竹田 武〈35〉
演 - 大森南朋おさむが構成作家として担当する『ズバット×ズバット』プロデューサー。『ズバット×ズバット』は『SMAP×SMAP』を基にしている。
斎藤 三郎〈45〉
演 - 相島一之関東中央テレビの敏腕プロデューサー。担当番組は『むちゃデス!』。『めちゃ2イケてるッ!』を基にしたもの。
上島 聡〈42〉
演 - 松重豊関東中央テレビのプロデューサー。
松本 良二〈27〉
演 - 忍成修吾新人の構成作家。おさむを尊敬し、慕っている。
佐藤 一恵
演 - 矢松亜由美『ズバット×ズバット』の番組デスク。
吉田 幸佑
演 - 米原幸佑『ズバット×ズバット』のAD。
美幸のルームメイト
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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