ブエノス・アイレス
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大統領選挙の場合の結果は非常に流動的かつ他地域とは大きく異なった結果が出ることがあり、ブエノスアイレス市でのみ最多得票を得る候補者が出現するほどである。
行政区詳細は「ブエノスアイレスのコムーナとバリオ」を参照

ブエノスアイレス市は、コムーナ(comuna、「共同体」という意味)と呼ばれる15の区域に分けられ、またバリオ(Barrio、「地区」という意味)と呼ばれる48の区域に分けられる。
地理ラ・プラタ川流域を捉えた衛星写真

パンパの真ん中に位置し、東を大西洋に接している。市内をリアチュエーロ川ラ・プラタ川が流れる。

市内東部のラ・プラタ川沿岸の南海岸公園(スペイン語版)は1985年にユネスコ生物圏保護区に指定され[16]、2005年にラムサール条約登録地となった[17]。一帯にはパンパの草地のほか、沼地湿地およびヨーロッパエノキ(英語版)やCeltis ehrenbergiana(英語版)の乾燥森林が広がり、ピューマオセロットアメリカヌマジカクロエリハクチョウなどが生息している[16][17]
気候

気候は温暖湿潤気候で四季がある。しかし南半球にある為、北半球日本とは季節が逆になり、一番暑いのは1月(平均気温25.1℃)、一番寒いのは7月(平均気温10.9℃)である。年間通じて降雨があるものの年中一定というわけではなく、3月と10月、11月がやや多く、6月と7月はやや少ない。年間降水量は1214mm[18]。史上最高気温は1957年1月29日に記録された43.3℃である[19]

ブエノスアイレス (1981?1990)の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)43.3
(109.9)38.7
(101.7)37.9
(100.2)36.0
(96.8)31.6
(88.9)28.5
(83.3)30.2
(86.4)34.4
(93.9)34
(93)34
(93)36.8
(98.2)40.5
(104.9)43.3
(109.9)
平均最高気温 °C (°F)30.4
(86.7)28.7
(83.7)26.4
(79.5)22.7
(72.9)19.0
(66.2)15.6
(60.1)13.9
(57)17.3
(63.1)18.9
(66)22.5
(72.5)25.3
(77.5)28.1
(82.6)21.5
(70.7)
日平均気温 °C (°F)25.1
(77.2)23.7
(74.7)21.4
(70.5)17.7
(63.9)14.3
(57.7)11.2
(52.2)10.9
(51.6)12.7
(54.9)14.2
(57.6)17.7
(63.9)20.6
(69.1)23.2
(73.8)17.72
(63.92)
平均最低気温 °C (°F)20.4
(68.7)19.4
(66.9)17.0
(62.6)13.7
(56.7)10.3
(50.5)7.6
(45.7)7.4
(45.3)8.9
(48)9.9
(49.8)13.0
(55.4)15.9
(60.6)18.4
(65.1)12.9
(55.2)
最低気温記録 °C (°F)5.9
(42.6)4.2
(39.6)2.8
(37)?2.3
(27.9)?4
(25)?5.3
(22.5)?5.4
(22.3)?4
(25)?2.4
(27.7)?2
(28)1.6
(34.9)3.7
(38.7)?5.4
(22.3)
降水量 mm (inch)121.6
(4.787)122.6
(4.827)153.9
(6.059)106.9
(4.209)92.1
(3.626)50.0
(1.969)52.9
(2.083)63.2
(2.488)77.7
(3.059)139.3
(5.484)131.2
(5.165)103.2
(4.063)1,214.6
(47.819)
平均降水日数99998678710109101
湿度65707277767979747169686472.0
出典:Servicio Meteorologico Nacional[18]

環境ブエノスアイレス都心部の衛星写真

アルゼンチンの全産業の中心地でもあるため、都市部を中心に環境汚染が酷い。特にリアチュエロ川の汚染が酷くなっている。
経済

2008年、プライスウォーターハウスクーパースの公表した調査によると、ブエノスアイレスの都市GDPは3620億ドルであり、世界第13位である[20]。南米ではサンパウロに次いで第2位。また2011年3月、英国のシンクタンクにより、世界第64位の金融センターと評価されており、南米ではサンパウロリオデジャネイロに次ぐ第3位である[21]

アルゼンチンはブエノスアイレス一極集中型の経済を持ち、ブエノスアイレスはアルゼンチンのすべての産業の中心となっている。

ブエノスアイレスは港町として発展してきた歴史を持ち、現在でもアルゼンチン最大の港を持つ。世界有数の肥沃な農業地域であるパンパの中心部にあり、さらにラ・プラタ川の水運とも連絡があるため、アルゼンチンの主要輸出品である牛肉小麦大豆トウモロコシ、さらに羊毛皮革などの輸出港として発展してきた。ラ・プラタ川を通じてパラグアイと、さらにウルグアイやブラジルともつながりがあり、アルゼンチンのみならず南アメリカ大陸南部の物流拠点となっている。

工業としては、パンパからの農業輸出に関連した食品加工や製粉業、皮革工業に加え、自動車や石油精製、繊維や出版などの産業も盛んである。
交通地下鉄 新型の300形レティーロ駅の近郊列車ウルグアイ行きフェリー


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