神話中ではバルドルの保護や復活に奔走したりと良き母としての描写が見られるが、『誌のエッダ』の『グリームニルのことば』ではオーディンとその養子を仲違いさせ、オーディンが拷問を受けるよう仕向けたり、オーディンが長く国を空けた際には彼の兄弟たちと関係を持ったこともあるなど、夫との対立が見られる。また、『デンマーク人の事績』では黄金の首飾りを作るために召使いと関係を持ち、オーディンを模った黄金の神像を破壊したこともある。これに関してオーディンはショックを受け、彼女の死後まで国に戻らなかった[12]。
またフリーンという名前の女神が別にいてフリッグの侍女だとされている(詳しくはフリーンを参照のこと)。その他の侍女は、フッラとグナーがいる。
フリッグの宮殿はフェンサリルといい、喩えようもなく豪華な場所だという[13]。 1862年に発見された小惑星には、彼女に由来する「フリガ (77 Frigga)」という名がつけられている。
備考
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 大地と大気の女神とも。
出典^ 『ギュルヴィたぶらかし』第9章(『エッダ 古代北欧歌謡集』231頁)など。
^ 『図解 北欧神話』74頁など。
^ 『ギュルヴィたぶらかし』第35章(『エッダ 古代北欧歌謡集』251頁)など。
^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』57頁。
^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』231頁。
^ 『ロキの口論』第29節。(『エッダ 古代北欧歌謡集』83頁。)
^ 『ギュルヴィたぶらかし』第49章(『エッダ 古代北欧歌謡集』271頁)など。
^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』14頁。
^ a b 金光仁三郎/監修 『知っておきたい 世界の女神・天女・鬼女』西東社、89頁。
^ a b c アーサー・コットレル『ビジュアル版 世界の神話百科 ギリシア・ローマ/ケルト/北欧』原書房、459頁。
^ 松村一男/監修 『知っておきたい 世界と日本の神々』西東社、115頁。
^ 『図解 北欧神話』74頁。
^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』251頁。
参考文献.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、フリッグに関連するメディアがあります。
V.G.ネッケル他編 『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
池上良太著 『図解 北欧神話』新紀元社、2007年、ISBN 978-4-7753-0543-0。
表
話
編
歴
北欧神話
神々
英雄
登場人物
男神
ウル
オーズ
オーディン
クヴァシル
ダグ
テュール
デリング
トール
エーギル
ニョルズ
ヴァーリ