EDFは世界最大級の電力会社であり、2003年には欧州連合内の電気の22%を生産している。
EDFは燃料資源の乏しいフランスにおいて、1973年のオイルショックを契機に原子力開発を推し進め、独占的に原子力発電所の建設・運転を行っている。2004年現在でフランス国内の20箇所以上で58基の原子炉を運転している。その他1967年に世界初の潮力発電所であるランス潮汐発電所を運転している。
EDFはフランス国内の発電事業は独占していなかったが、1999年の電力市場開放までは配電事業を独占していた。欧州連合の電力自由化政策にあわせてフランスの電力市場が段階的に開放された(2007年7月をもって完全開放された)ためEDFは独占を失い、フランス国内に各国の電力・エネルギー企業が参入したが、EDFは電力自由化の進む他国の電力会社の株式を積極的に買収し、ヨーロッパ各国をはじめ中国、ベトナム、アメリカ合衆国、南米、アフリカなど全世界の電力会社を傘下に置く多国籍企業となっている。
本社所在地は、パリ8区 ヴァグラム通り (avenue Wagram) 22-30番地。フランス電力公社の運転するロレーヌのカットノン原子力発電所
発電量:640 TWh(輸出分157.6 TWh)
設備容量:フランス国内/124GW、国外/18.8GW
発電内訳:原子力82.9%/水力7.5%/石炭3.5%/石油3.5%/その他2.6%
売上:663億ユーロ
営業利益:95億ユーロ
純利益:39億ユーロ
小口顧客:41.6百万戸
フランス国内でのEDFのライバルとなる会社は、国外の発電・配電会社のほかにSNET (Societe nationale d'electricite et de thermique) 、CNR (Compagnie nationale du Rhone) 、SHEM (Societe hydro-electrique du Midi) といった火力・水力発電主体の発電会社があるが、いずれもEDFに比べてシェアは小さい。うちSNETはスペインの電力会社エンデサが大株主となり、CNRとSHEMはエンジーのベルギーの子会社エレクトラベル (Electrabel) と協力関係にある。 東京(虎ノ門)に日本駐在事務所を開設している[4]。駐在員は日本の原子力産業関係者や日本政府関係者を交えた会合に定期的に参加している[5]。
日本におけるフランス電力
関連項目
フランスのエネルギー政策
フランスガス公社
EDFエナジー
脚注[脚注の使い方]^ “Capital Structure
^ “The New Spark In France
表
話
編
歴
フォーチュン・グローバル500 第55位 (2023年、上位100社)
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