フランス料理
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1970年代になると、伝統的なソースによる濃厚な味付けをあえて避けるようにして新鮮な素材主体の風味を活かそうとする調理技法が、ポワンの弟子であるボキューズシャペルトロワグロ兄弟たちを中心にして指向されるようになり、これは「ヌーベルキュイジーヌ(新生料理)」と呼ばれてフランス料理の新たな潮流になった。1980年代半ばになると、濃厚なソースを重視する古典回帰の調理技術が見直されてオートキュイジーヌに代表される伝統的な料理様式が改めて支持されるようになった。その中で伝統技術と現代科学技術をミックスさせようとする調理技法も誕生し、ロブションガニェールデュカスロワゾーといったシェフたちが担い手になった。現在もシェフたちによる新しい調理技法の探求は続けられており、古典重視の保守性と自由で柔軟な前衛性を持ち合わせたフランス料理文化は終わりのない進化の様相を呈している。
メニュー例詳細は「フルコース」を参照

オードブル(hors d'?uvre)

テリーヌ

アントレ(entree)

フォアグラ

ビスク

クロックムッシュ

プラ プランシパル(plat principal)

ポトフ

ステーキフライ

パティスリー(Patisserie)

ミルフィーユ

マカロン

エクレア

クレープ

デザート(dessert)

フロマージュ

クレームブリュレ

ムース

パフェ

各地域の料理
プロヴァンス料理
プロヴァンス地方の料理。南イタリア料理やカタルーニャ料理と同じくトマトオリーブ・オイルオリーブを多く用いる他、エルブ・ド・プロヴァンスと呼ばれる当地独特のハーブを多く調合したものを用いる。地中海に面したマルセイユなどの町ではブイヤベースなどの魚料理も多い。カマルグのガルディアンヌ・ド・トロ(フランス語版)など、ごく一部の地域のみに伝わる伝統料理もある。この他アイオリソースもプロヴァンス料理の特色の一つである。
バスク料理
バスク地方もプロヴァンスと同じくトマトの使用量が多いが、同様にエスプレットというトウガラシも多く用いられる。カタルーニャ料理やその他のスペイン料理との共通点も多い。
ラングドック料理(フランス語版)
ラングドック地方はフォアグラの生産が盛んなためガチョウ料理が多く、またヤマドリタケ(セップ茸)、アルマニャックなどが用いられる。カスレが有名。
アルザス料理
アルザス地方の料理。ドイツ文化圏と重なるためシュークルートクグロフなどドイツ料理との共通点が多く、国境のライン川を挟んで反対側の黒い森地方の料理にも似ている。
ピカルディー料理(フランス語版)
ピカルディーノール県は北部国境を接するベルギー料理の影響を受けている。アンディーヴグラタンなど共通するメニューもある。ビールジャガイモも用いられる。
ノルマンディー料理(フランス語版)
ノルマンディーは北大西洋に面しており、モン・サン=ミシェル付近では潮風に吹かれた牧草で育てた子羊の肉が名物とされる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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