フランク・スポトニッツ(Frank Spotnitz、1960年11月17日生まれ)は、アメリカ合衆国の脚本家、プロデューサー。テレビドラマ『Xファイル』でゴールデングローブ賞などを受賞している。
来歴(修士号)を取得。
当初は、AP通信、UPI通信社、『エンターテインメント・ウィークリー』など、新聞・雑誌の記者を務めた。
1994年、『Xファイル』(原案:クリス・カーター)の脚本陣に参加。ほどなく、”スタンド・アローン”(1話完結)・エピソードのみでなく、政府の陰謀説や異星人を扱う複雑な”ミソロジー”(神話)・エピソードの企画・構成にも携わるようになった。同テレビドラマにおいて、スポトニッツは合計40本以上の脚本または共同脚本を担当し、合計2話の監督も担当。その中には、1997年にエミー賞にノミネートされた“メメント・モリ”(クリス・カーター、ヴィンス・ギリガン、ジョン・シャイバン(en:John Shiban)と共同脚本)も含まれる。同番組では、ゴールデングローブ賞の作品賞(テレビドラマ部門)やピーボディ賞を受賞した他、エミー賞のテレビドラマ作品賞にもノミネートされた。
『Xファイル』では、合計9シーズンのうち8シーズンに参加し、そのうち4年はエグゼクティブ・プロデューサー(製作総指揮)、3年はTen Thirteen Productions(クリス・カーターの製作会社)の社長も兼任。
2002年に『Xファイル』が終了した後、CBS系列の犯罪ドラマ『Robbery Homicide Division』において、マイケル・マンとともに製作総指揮を務めた。
2005年、1970年代のホラードラマ『事件記者コルチャック』のリ・イマジネーション版となる『ナイト・ストーカー』(Night Stalker)をABC系列とタッチストーン・テレビジョン向けに企画した(放送6回限りで打ち切り)。
2006年、Spike TV局向けに『A.M.P.E.D.』という番組のパイロット版を考案し、ヴィンス・ギリガンと共同脚本を担当。
その他、『ミレニアム』(1996年 - 1999年)の共同製作総指揮、『ハーシュ・レルム』(en:Harsh Realm、2000年)の製作総指揮、『ローン・ガンメン』(en:The Lone Gunmen (TV series)、2001年)の製作総指揮・共同原案を担当。
劇場映画版第1作『Xファイル ザ・ムービー』(1998年)では共同製作・共同脚本、劇場映画版第2作『Xファイル: 真実を求めて』(2008年)では製作・共同脚本を担当した。また、劇場版第2作の公開に合わせ、3本のコミック版『Xファイル』(en:The X-Files (comics))を製作する契約をWildStorm社と交わした(映画のノベライゼーションではなく、独自のストーリー)[1]。
2010年夏、ロンドンに家族とともに引っ越し、その後はイギリスのテレビ業界で仕事をしている[2]。
2011年、イギリスのテレビドラマ『Strike Back』の第2シリーズ[3]で脚本・共同製作総指揮を担当[4][5]。
さらに、スポトニッツの原案によるスパイドラマ『Hunted』がBBCに採用された[6]。製作会社はKudos Film and Television[7]、Cinemax(アメリカ合衆国のケーブルテレビ局)[8]、およびBig Light Productions(スポトニッツの会社)。第1シリーズの脚本もスポトニッツ自身が全て執筆し、2011年秋に撮影が開始された[2]。主演は、『エイリアス』でスパイ役を演じた経験があるメリッサ・ジョージである。
『Hunted』は、2012年10月4日にイギリスのBBC One局で[9]、同10月19日にアメリカのCinemax局で[10]、それぞれ放送開始となった。