アニメ以外の番組は一部を除いて低迷していたフジテレビは、1980年代初頭に横澤彪を中心とするスタッフらが「楽しくなければテレビじゃない」のスローガンを立て、『THE MANZAI』を筆頭に、「母と子のフジテレビ」から「軽チャー路線」へと移行していき、『オレたちひょうきん族』『笑っていいとも!』『なるほど!ザ・ワールド』『オールナイトフジ』『夕やけニャンニャン』『欽ドン!良い子悪い子普通の子』『とんねるずのみなさんのおかげです』『ねるとん紅鯨団』『志村けんのだいじょうぶだぁ』など80年代を代表する人気番組を量産していった。1982年に視聴率で「民放の雄」といわれたTBSテレビを抜き去り、1993年まで3冠王をキープした。さらにドラマでもシリーズ化され2002年まで続いた『北の国から』や、80年代後半に『抱きしめたい!』『愛しあってるかい!』『同・級・生』などのトレンディドラマが多く作られた。アニメでは『Dr.スランプ アラレちゃん』『うる星やつら』『北斗の拳』『ハイスクール!奇面組』などが人気を集めた。また、1987年に他局のチャリティー番組をヒントに放送された『FNSスーパースペシャル 一億人のテレビ夢列島』が平均視聴率19.9%、瞬間最高視聴率38.1%を記録し、以降夏の風物詩として毎年放送されるようになった。 『とんねるずのみなさんのおかげです』『ねるとん紅鯨団』『なるほど!ザ・ワールド』『笑っていいとも!』といった80年代からの人気番組に加え、『夢で逢えたら』『たけし・逸見の平成教育委員会』『料理の鉄人』『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』『ダウンタウンのごっつええ感じ』『HEY!HEY!HEY!』などダウンタウンを筆頭にお笑い第3世代を中心とする番組が若い世代から人気を集め、高視聴率を記録。
1990年代