フジテレビ
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関東地区における全日視聴率(ビデオリサーチの調査)は、1963年から1986年までの24年間、NHK総合テレビが各民放キー局を押しのけて、連続して1位を獲得しており[26][注釈 23]、民放史上初の単独での全日視聴率制覇を果たした。これは、2022年現在でも唯一の記録となる。

1990年代フジテレビ本社があるFCGビル(1996年、アクアシティ建設前)フジテレビ本社があるFCGビル(東京テレポート駅側より)

1990年代前半には、『カノッサの屈辱』など、深夜放送を中心とした人気番組が続々生まれた。しかし、1993年夏頃から視聴率3冠のうちのいくつかを巨人戦中継などのコンテンツを持ち、バラエティ番組も好調だった日本テレビに明け渡し、その勢いも次第に衰えていった。1994年には1982年から12年続いた3冠王を奪われ、その後2003年まで10年連続で「年間視聴率4冠王」(ゴールデン・プライム・全日にさらにノンプライムを加えての表現)を日本テレビが達成した。

また、この時期は『ライオンのいただきます』(1990年12月終了)を皮切りに、1980年代以前より長年放送されていた番組をレギュラー・特別番組問わずお台場移転(後述)のイメージチェンジや視聴率の問題から相次いで終了させる大改革を行う。主な終了番組は平日朝の子供番組枠(終了時点の番組は『ウゴウゴルーガ』、『ポンキッキーズ』は夕方に移動)、クイズ番組『なるほど!ザ・ワールド』(1996年3月)、アニメ『世界名作劇場』(1997年3月)、ニュース番組『FNNスーパータイム』(1997年3月)、正月特番『タモリ・たけし・さんまBIG3 世紀のゴルフマッチ』(1999年1月)等があげられる。

1996年にSMAPの冠番組、『SMAP×SMAP』と、ナインティナインの番組『めちゃ×2イケてるッ!』が放送開始。いずれも、放送当時から人気番組であり、以後高視聴率を連発し、フジテレビを代表するバラエティ番組となった。

1997年3月10日に、東京都新宿区河田町から港区台場のFCGビル(通称:フジテレビ本社ビル)に移転。移行の前日のクロージングでは「さようなら河田町」などと表示した。新社屋の設計は『丹下健三都市・建築設計研究所』、施工は鹿島建設。敷地面積21102.220m2、延べ床面積141825.438m2、地下2階 地上25階 塔屋1階。直径32mの球体展望室が印象的。収録に使用した道具や収録スタジオ(V4スタジオ)などが見られる見学者コースがあり、東京臨海副都心を代表する観光スポットの1つになっている。ビル全体の“見た目サイズ”はワイドクリアビジョンテレビの16:9をイメージしているとされる。

1999年にはイメージキャラクターの「ラフくん」が登場、2002年からは「きっかけは、フジテレビ。」のキャッチコピーで様々なキャンペーンを展開、毎年本社ビルで行われているイベントも名物となっている。不定期で社内を歩き回り、愛嬌を振りまいている。

1999年10月20日、テレビアニメ『ONE PIECE』が放送開始。ストーリーや設定ごとのタイトル変更が行われず、単体のアニメとして現在も放送時間帯を変えつつも放送され続けている[27][28]

2000年代フジテレビ湾岸スタジオ

2002年6月9日放送の『2002 FIFAワールドカップ 日本-ロシア』(実況:長坂哲夫)が66.1%を記録した。これにより、民放として初めて年間視聴率1位を獲得した[注釈 24]

2002年10月8日、雑学バラエティ番組『トリビアの泉 ?素晴らしきムダ知識?』が放送開始。以後、ゴールデンへ昇格して25%前後の高視聴率を連発した。「へぇ」も流行語になるなど社会現象を起こした。

2003年度(2003年4月 - 2004年3月)の調査ではプライムタイムの視聴率が日本テレビを上回り、この結果、2004年には1993年以来11年ぶりに「3冠」を日本テレビから奪還し民放トップの座に返り咲いた。その後2010年まで7年連続で3冠を達成した。

2003年11月4日、CS放送のフジテレビワンツーネクストにてゲームバラエティ番組『ゲームセンターCX』が放送開始。現在でも放送が続く、CS放送では異例となる人気番組となっている。

2003年12月1日には、地上デジタル放送を開始した。

2005年1月、お台場社屋からの主要生番組(『めざましテレビ』『とくダネ!』『ニュース関係全般』など)が全てハイビジョン放送となる。

2008年5月15日、フジテレビは2008年4月に施行の改正放送法に基づく「認定放送持株会社」制への移行を取締役会で決定した[29]。その概要は、現在の株式会社フジテレビジョンを純粋持株会社「株式会社フジ・メディア・ホールディングス (FUJI MEDIA HOLDINGS, INC.)」に商号変更、地上波テレビ放送事業は放送免許も含め、分社型新設分割方式によって新設する「株式会社フジテレビジョン(新設会社)」への移管・免許承継する。

2008年6月27日、定時株主総会にて放送持株会社制への移行が承認された。その後総務大臣の認可・法的な処理を実施の上、2008年10月1日から新体制に移行した。

2010年代

2010年には
デジタルコンテンツ事業の強化に乗り出し、「キミフジ」や「イマつぶ」などのオンラインサービスを開始する。

2010年9月27日、フジテレビが報道及び関連番組で使用していたテロップ・CGシステム(同局では「ワープロシステム」と呼称)を1994年7月の機材更新以来およそ16年ぶりに更新した[注釈 25]。これにより同局のニューステロップは全てHD対応仕様となった。基本書体はJTCウインSから平成角ゴシックW7に変更されたが、3週間後にJTCウインSに戻った[注釈 26]
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