フジテレビは、2005年1月17日、同社の発行済株式総数の22.51%を所有する筆頭株主であるニッポン放送の株式公開買付け(TOB)を発表(証券取引法に基づく公開買付届出書の提出は翌1月18日付)。しかし、2月8日にライブドア(現・LDH)およびライブドア・パートナーズ(LFホールディングスを経てフジテレビに吸収合併し消滅)が、ニッポン放送の株式を合計約35%を取得し、同社の筆頭株主となったと発表した。
これを受けたフジテレビはニッポン放送の子会社化を事実上断念、TOB取得目標を既保有分と合わせて「25%以上」に引き下げ、取得期間を2月21日から3月2日に延長した(再度3月7日に延長)。
ニッポン放送はフジテレビへの新株予約権を発行、ライブドア側は東京地方裁判所へ発行差し止め仮処分を申請。東京地裁は発行差し止め仮処分を決定。ニッポン放送側は即日東京高裁に保全抗告するも認められず。最高裁への特別抗告を行わず、司法判断が確定した。
3月24日、北尾吉孝率いるソフトバンク・インベストメント(SBI、現・SBIホールディングス)がホワイトナイトとして登場。SBIがニッポン放送の保有するフジテレビ株式13.88%を株式消費貸借(5年間、2010年4月1日)により借り受けた。
4月18日、フジテレビ、ライブドア、ニッポン放送の三者が和解を発表する。フジテレビがライブドア子会社のライブドアパートナーズ(同日LFホールディングスに商号変更)の全株式を取得。フジテレビはライブドアの第三者割当増資を引受、堀江貴文に次ぐ第二位株主となった。詳細は「ニッポン放送の経営権問題」を参照
5月23日、ニッポン放送がフジテレビの子会社となり、事業持株会社であるフジテレビを頂点とするグループ体制が完成。9月1日、フジテレビは株式交換によりニッポン放送を完全子会社化[6]。翌年4月1日、旧ニッポン放送はニッポン放送ホールディングスに商号変更し、フジテレビに吸収合併され消滅。同時に中波ラジオ放送事業を、新設会社「株式会社ニッポン放送」に承継した。詳細は「堀江貴文のニッポン放送買収」を参照
2008年(平成20年)10月1日、フジテレビは商号をフジ・メディア・ホールディングス(FMH)に変更し、日本初の認定放送持株会社となった。現業部門については事業分割し、新設会社「株式会社フジテレビジョン」を設立し、テレビジョン放送免許を新設会社に承継した。
主なグループ企業
フジ・メディア・ホールディングスフジ・メディア・ホールディングス、フジテレビジョン等が入居するFCGビル
2008年10月、グループの中核会社であるフジテレビジョンが、認定放送持株会社のフジ・メディア・ホールディングス(FMH)に移行。経営支配上は新設されたフジテレビジョンやニッポン放送、ポニーキャニオン等の子会社を統括する形となったが、FMH自体は、フジサンケイグループの中では単独の区分となっており、それ以外のグループの区分は従来のまま変更されていない。これは、グループ公式サイト上の区分は単純に直近の親会社別に区分されているためで、経営支配上はFMHを頂点とする事業構造になっている(以下、FMHの主要子会社19社[注 1]は太字、カッコ内はFMH内の事業セグメント区分)。 「フジテレビジョン」を中心に、33の株式会社・外国法人で構成する。
フジテレビグループ
株式会社フジテレビジョン(メディア・コンテンツ事業)
株式会社ビーエスフジ(メディア・コンテンツ事業)