フクロウ
[Wikipedia|▼Menu]
目は大きく暗闇でも物がよく見えるように眼球が大きく発達し、眼球とまぶたの間に半透明の瞬膜があり、日中は眼球を覆い網膜を保護する[22]角膜は大きく盛り上がり、網膜細胞が発達している[23]。目は、他の種類の鳥が頭部の側面にあるのに対して、人間と同じように頭部の前面に横に並んでいる[24]虹彩や暗褐色[11]は先端が鋭く、視野の邪魔にならないように短く折れ曲がっていて[22]、色彩はがかった黄褐色。は羽毛で被われ[18]、指が前後2本ずつに分かれていて[22]、大きな指の先に鋭いかぎ状のが付いている[25][26]ミミズクにある羽角はなく[14][18]は目の横にあり、顔盤の羽毛で隠れている[24]

幼鳥は全身が白い羽毛で被われる[27]

剥製

ハート型の顔盤の頭部

鋭さを持った爪

分類

日本にはエゾフクロウ、トウホクフクロウ、ウラルフクロウ、モミヤマフクロウ、キュウシュウフクロウの5亜種が分布し、北の亜種ほど体色が白っぽく、南の亜種ほど暗色である[12]

分類は諸説あり例としてIOC World Birdlist(v7.3)では10亜種を認めている[4]。一方でClements Checklists ver. 2016では亜種S. u. dauricaと亜種モミヤマフクロウを認めずに8亜種を認めている[6]。日本産鳥類目録 改訂第7版でも少なくとも日本産の亜種間でも分布の境目は不明瞭で、検討が必要としている[5]。以下の分類・分布はIOC World Birdlist(v7.3)に、和名・日本産亜種の分布は日本産鳥類目録 改訂第7版に従う[4][5]フクロウ
Strix uralensis uralensis Pallas, 1771
ヨーロッパロシア東部、シベリア西部
Strix uralensis daurica Stegmann,
1929
シベリア中南部からモンゴル北東部・シベリア南東部・中華人民共和国北東部にかけて
Strix uralensis fuscescens Temminck & Schlegel, 1850 キュウシュウフクロウ
本州南部、四国、九州
Strix uralensis hondoensis (Clark, 1907) フクロウ
本州北部。以前はトウホクフクロウと呼ばれていた[12]
Strix uralensis liturata Lindroth, 1788
ポーランド北部からスカンジナビア半島ロシア北西部にかけて
Strix uralensis macroura Wolf, 1810
ヨーロッパ中部および南東部
Strix uralensis momiyamae Taka-Tsukasa, 1931 モミヤマフクロウ
本州中部
Strix uralensis nikolskii Buturlin, 1907
中華人民共和国北東部、朝鮮半島、シベリア南東部、サハリン
Strix uralensis japonica (Clark, 1907) エゾフクロウ
北海道、千島列島南部
Strix uralensis yenisseensis Buturlin, 1915
シベリア中央部と北東部からモンゴル高原北西部
生態

この節の正確性に疑問が呈されています。問題箇所に信頼できる情報源を示して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2017年9月)
疑問点:フクロウ類広範に共通する内容が多く含まれ本種ではなくフクロウ類の説明になっているのではないか。
首を約180度回して振り向くフクロウ

@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}単独またはつがいで行動し[12]渡りは行わない[11][要検証ノート]。夜行性で昼間は樹洞や木の横枝などでほとんど動かず目を閉じて休息している[11]。夕方から活動を始めるが、日中に行動することもある[12]。冬場の獲物が少ない時[28]や強風や雨天が続いた場合は昼間でも狩りを行ったり、保存した獲物を食べる。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:110 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef