スカンジナビア半島から日本にかけてユーラシア大陸北部に帯状に広く分布する[8]。温帯から亜寒帯にかけての針葉樹林、混交林、湿地、牧草地、農耕地などに生息し、留鳥として定住性が強い[8]。
日本では、九州以北から、四国、本州、北海道にかけて分布する留鳥で、平地から低山、亜高山帯にかけての森林、農耕地、草原、里山[8]などに生息する[11][12][13]。大木がある社寺林や公園で見られることがある[11]。 全長は50-62 cm[8]、翼開長は94-110 cm、尾長は22-25 cm[14]。日本のフクロウ類ではシマフクロウ(全長約71 cm[15])、ワシミミズク、シロフクロウ(全長約58 cm[16])に次いで大きく[11]、ハシボソガラス(全長約50 cm[17])と同じ程の大きさ[18][19]。体重はオスが500-950 g、メスが570-1,300 g[8]。尾羽は12枚あり、褐色の横斑があり[20]、やや長く扇形[18]。上面は褐色の羽毛で覆われ、濃褐色や灰色、白い斑紋が入る。下面は白い羽毛で被われ、褐色の縦縞が入る。顔は灰褐色の羽毛で被われ、顔を縁取る羽毛(顔盤)はハート型。翼は短く、幅広い[21]。翼下面は淡褐色の羽毛で被われ、黒い横縞が入る。雌雄同色[11]。 平たいお面のような顔で[21]、頭は丸くて大きい[18]。目は大きく暗闇でも物がよく見えるように眼球が大きく発達し、眼球とまぶたの間に半透明の瞬膜があり、日中は眼球を覆い網膜を保護する[22]。角膜は大きく盛り上がり、網膜細胞が発達している[23]。目は、他の種類の鳥が頭部の側面にあるのに対して、人間と同じように頭部の前面に横に並んでいる[24]。虹彩は黒や暗褐色[11]。
基本情報