フォード・モーター
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2018年4月には、北米市場でトーラスなど[注釈 3]セダンを廃止して小型車の生産を縮小、2020年までにライトトラックピックアップトラックSUVバン)の販売比率を90 %にする方針を表明している[10]。アメリカの自動車工場では、少量生産のモデルでは工場建設や設備導入の投資分をカバーできない状況になっているため、フォードは米国国内で生産台数が5万台に満たないモデル(特にセダン)を、セダン需要が堅調な中国から輸入することでラインナップの維持を検討したが、中国との貿易戦争が激化したことにより2018年度中に白紙化された[11]

2022年3月、フォルクスワーゲン二次電池式電気自動車において提携することを発表[12]。フォルクスワーゲンのMEBプラットフォームを使用し、フォードブランドの電気自動車を生産する予定[12]。同年10月26日、ソラーズとの合弁会社の株式売却を決定。ロシア事業から撤退[13]。翌2023年3月2日には自動運転支援システムの開発を手がける新子会社「ラティテュードAI」を立ち上げたと発表した[14]
フォードのマーク

フォードのオーバル型のトレードマークは1907年に導入された。1928年に生産開始されたT型の後継車「A型」がオーバル型のバッジの中にフォードという書き文字を入れた最初の車種である。「フォード」という文字はフォード社最初の主任技師C・ハロルド・ウィリスの書いたものとされる。彼は1903年に自分の名刺に書いたフォードという文字をもとに、この書き文字を導入した。
フォードグループの世界展開

グローバル企業であるフォード社は本拠地アメリカの他にも全世界に生産工場や研究開発施設を持っている。
北米
欧州

トルコにてフォード・オトサンでトルコ国内または欧州向け乗用・商用・大型トラックの生産を行っている。英国ドイツベルギーでも工場を有しており、モンデオフォーカスなどが生産されている。かつてはコーティナシエラスコーピオも生産されていた。
東南アジア・大洋州

台湾福特六和汽車にてフォードブランドを、タイのオート・アライアンス・タイランド(AAT)にてフォード、マツダ、シボレー(以下GM)の各ブランドを生産している。フォード車についてはレンジャーを生産しているが、マツダ・Bシリーズとの混流生産となっている同国の事情に合わせ、北米生産のレンジャーではなく、初代マツダ・BT-50をベースとしたモデル(PJ/PK型)を生産していた。オーストラリアフォード・オーストラリアもかつては乗用車・貨物車を生産していたが、現在同国から生産が撤退している。その中で代表車種はカプリファルコンであり、ファルコンにはオーストラリアで人気の2ドア Ute もあった。
西南アジア
南米

ブラジルアルゼンチンコロンビアベネズエラメキシコで工場を構えている。その中で、ベネズエラのバレンシア工場が2015年操業を休止した。2007年1月ブラジルの自動車メーカートロラーを買収。
アフリカ
研究開発

フォードはフォード研究・改革センター(Ford Research and Innovation Center)を4カ所、米国ディアボーンシリコンバレーパロアルト[15]ドイツアーヘン中国上海に開設している。また、開発センターは米国内だけでなく海外で、英国エセックス州(Dunton Technical Centre)、ドイツケルン(Merkenich-Cologne Technical/Design Centre)、オーストラリアメルボルン(Asia Pacific Product Development Centre)[16]中国南京[17]および重慶[18]などに持っている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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