フォトカプラ
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寄生容量はコイルやコンデンサからの残留電荷放出、あるいは高周波による電磁・静電誘導で結合[2][出典無効]し、帯電、放電することがある。放電時の電圧はdV/dtで現され、小さなエネルギーでも誤動作を引き起こすスパイク電圧になることがある。そのスパイク電圧が発光素子(LED)に対し順方向のスパイク電流となるか逆方向のスパイク電流となるか、またゼロクロス制御をしているかなどで誤動作のモードには種類がある。さらに許容を超えた電圧が誘導されると発光素子が破壊されることもある。誘導性負荷、誘電性負荷により力率が低い(素子にもよるが0.8を基準とするメーカーもある)場合にスナバ回路での改善が推奨されている。また誤動作防止の為、内部にファラデーシールドを設けたフォトカプラも存在する[3]。その為フォトカプラはIEC 62368-1[4][出典無効]、IEC60950-1の安全規格で規定されている。

意図しないON動作 発光素子(LED)に対し順方向すなわち、発光させるスパイク電流が流れると、誤って発光素子が点灯しON動作となる。これは勝手に電源が入るという誤動作になる。


意図しないOFF動作 発光素子(LED)に対し逆方向すなわち、発光を打ち消す方向のスパイク電流が流れると、誤って発光素子消灯しOFF動作となる。これは勝手に電源が落ちるという誤動作になる。


意図しない出力半減 ゼロクロス制御の場合、半サイクルが出力しない誤動作がおきることがある。これは突然出力が半分になるという誤動作になる[5][出典無効]。


意図しないON動作の維持 OFFの信号を出してもONを維持してしまう誤動作もある。出力を落としても最大パワーが維持するという誤動作になる。

フォトインタラプタDIPパッケージがフォトカプラ、リード線を持つものがフォトインタラプタ

類似の構成を持つものにフォトインタラプタがある。発光素子と受光素子を内部に封止せずに露出させ、封止パッケージの外部で対向させてある。素子間の遮光物検出を目的とする素子であり、フォトカプラに構成は似るが使途は異なる。自動販売機などで硬貨の通過検出、メカトロニクス機器において軸の回転角検出、ファクトリーオートメーション分野で多く使用される。受光素子が外光(可視光)に晒されており、その影響による誤動作を防ぐために検出光には赤外線が用いられ、さらに変調を掛けるなどしている。
注釈^ フォトカプラは発光素子のヒステリシス性や、トランジスタの寄生容量によりローパスフィルタに似た振る舞いをするほか ⇒[1]、発光素子を駆動できない微細なノイズを遮断するため、誤動作を防ぐためのノイズフィルタとして用いられる ⇒[2]
^ https://delcon.fi/typical-problems-relating-electromechanical-relays-and-optocouplers
^ https://www.vishay.com/docs/83702/appnot83.pdf
^ https://www.kikakurui.com/c60/C62368-1-2018-01.html
^ https://www.vishay.com/docs/83690/brt21.pdf

関連項目

トランジスタ

発光ダイオード

光起電力効果

半導体リレー

トライアック

典拠管理データベース: 国立図書館

ドイツ


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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