フェイト/ステイナイト
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

Realta Nua

『Fate/stay night [Realta Nua]』(フェイト ステイナイト レアルタ ヌア)は、原典版『stay night』のアダルト描写(R18シナリオ・ストーリーとCG)を削除したうえで新規エピソード・“Realta Nua”を追加し、新規CG・演出・キャラクターボイス(前年放送されたアニメ版のキャスティングを継承)を追加した版(“Realta Nua”の詳細は#攻略ルートを参照。)。Realta Nuaは、アイルランド語で「新しい星」を意味する。

2007年にPS2へ原典版を移植する際に作られたのが初版。以降「stay night」を他機種へ移植する場合は全て“Realta Nua”版となっている。シナリオの削除による部分的な内容の変更が発生しているため、設定面で原作PC版と“Realta Nua”版を区別する場合もある。
PS2版
発売元は角川書店(現・KADOKAWA。PS Vita版も同様)。基本的な追加要素は上記文参照。当初2006年12月発売予定だったが、諸事情により一旦2007年初頭へと延期され、最終的に同年4月19日に発売された。初回限定版「extra edition」にはPSP用花札ゲーム『とびだせ!トラぶる花札道中記[注 51] を同梱。
PC版
3つのルートを3分割し、Amazon.co.jpにてダウンロード販売された。基本的にはPS2版との差異はない。

『Fate/stay night [Realta Nua] -Fate-』 - 2011年12月23日販売開始

『Fate/stay night [Realta Nua] -Unlimited Blade works-』 - 2012年1月31日販売開始

『Fate/stay night [Realta Nua] -Heaven's Feel-』 - 2012年2月29日販売開始

PS Vita版
2012年11月29日にはPS Vita版が発売。PS2版をベースに下記の通りさらなる新規要素が追加された。

3ルートのオープニングアニメーションを、テレビアニメ『Fate/Zero』以降の『Stay night』系アニメ版を手がけたUfotableが製作。

本作のグラフィック画角を上記OPアニメを含め、すべて16:9に再構成。

タッチスクリーンによる操作モード追加。

特典としてPS2版「extra edition」に同梱されていたPSPソフト『とびだせ!トラぶる花札道中記』及びPSP用完全新作ソフト『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』のダウンロード版プロダクトコードが封入(両作ともPS Vita版“ Realta Nua ”の特典作品につき、通常販売はない)。

スマートフォン(iOS&Android向け)版
詳細は「#スマートフォンアプリ」の節を参照。
HDリマスター版
2024年1月30日に原典版がリリースされてから20周年を迎えた当日にネット配信された記念番組にて、PS Vita版をベースにグラフィックをHD解像度にリマスターし、商品言語に英語簡体字を追加し3言語対応にした版をリリースすると発表。『Fate/stay night REMASTERED』と題してNintendo SwitchSteam用ソフトとして同年にリリースされる予定。(Vita版の特典として作られた各種おまけゲームは付かない模様)発売はTYPE-MOONが直接行う。(販売はアニプレックスが担当)
主題歌(Realta Nua)
オープニングテーマ

「黄金の輝き」(PS2版・PC版)
作詞:芳賀敬太 / 作曲:KATE / 編曲:James Harris / 歌:MAKI
「ARCADIA」(セイバールート、PS Vita版・スマートフォン版)
作詞:
Rico / 作・編曲:齋藤真也 / 歌:earthmind
「HORIZON」(遠坂凛ルート、PS Vita版・スマートフォン版)
作詞:Rico / 作・編曲:齋藤真也 / 歌:earthmind
「Another Heaven」(間桐桜ルート、PS Vita版・スマートフォン版)
作詞:Rico / 作・編曲:齋藤真也 / 歌:earthmind
エンディングテーマ

「Link」
作詞:芳賀敬太 / 作曲:KATE / 編曲:James Harris / 歌:rhu(from "Colorvariation")
挿入歌(ラストエピソード)

「夢の終わり」
作詞:芳賀敬太 / 作曲:KATE / 編曲:NUMBER 201 / 歌:河井英里
スマートフォンアプリ

Project Fate/stay night』の企画の一つとして、シリーズの全ての元となる『Fate/stay night [Realta Nua]』をスマートフォン(iOS&Android向け)のネイティブアプリとして配信する企画。「Fate(セイバールート)」、「Unlimited Blade Works(凛ルート)」、「Heaven's Feel(桜ルート)」を3分割して配信するが、特に「セイバールート」に関しては当初期間限定で無償配布を行うと告知された。これは、ufotable代表の近藤光武内崇の「セイバールートがすべてのFateの中心にある」という言葉を聞き、それならテレビアニメ『Unlimited Blade Works』放送のタイミングでみんなが無償でセイバールートを楽しめる環境を作りたいと武内に相談したことにより決まった。このアプリ版は原典のPC版よりも高解像度(1280×960)グラフィックになっているほか、機種の横・縦持ちどちらにも対応する。オープニングアニメーションはPS Vita版に使用されたufotable制作のアニメーションが同じく使用されている。

セイバールートの配信予定は「Project Fate/stay night」の公表当初から告知されていたが延期され、2015年4月19日からiOS版が配信開始、2015年5月30日からAndroid版が配信開始(公式に動作可能を保証している機種は限られている。詳細は配信サイト[24] を参照)。この影響で、当初は2015年6月末までと告知されていた無料配信機期間は同年10月末に延長。更に10月初頭には無料配布の期限そのものを撤廃。(配信が続く限りは)「永久無料」化される事になった。

なお、凛ルート・桜ルートはiOS版が2015年6月18日から配信開始されている。
批評

批評家東浩紀は、例えば「そもそも聖杯戦争に参加しない」という選択肢がない(厳密には選択肢はあるものの、選ぶと必ず殺されてしまう)など本作は自由度が低く、美少女ゲームという形式を採用してはいるが事実上漫画やアニメのシミュレーションに近い存在であり、かといって自由度が低いということに特別な意味がこめられているわけでもないと述べた。そして、1995年のアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』以降、美少女ゲームを含むオタク文化圏には、それまでにはなかった思春期の自意識を直接的に扱うというパラダイムが定着したが、本作では主人公である衛宮士郎の内面の葛藤も描かれず、『機動戦士ガンダム』以前の物語へ回帰していると指摘している[25]

評論家の前島賢も、本作が『新世紀エヴァンゲリオン』以前の物語消費に回帰したという前述の東の史観を支持すると述べている[26]

評論家の宇野常寛は、衛宮士郎が戦いを躊躇しないのは『新世紀エヴァンゲリオン』以前への回帰ではないとして東の見解を批判している。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:309 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef