フェア・ゲーム_(2010年の映画)
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1995年の映画については「フェア・ゲーム (1995年の映画)」をご覧ください。

フェア・ゲーム
Fair Game
監督ダグ・リーマン
脚本ジェズ・バターワース
ジョン=ヘンリー・バターワース
原作ジョゼフ・ウィルソン
ヴァレリー・プレイム
製作ビル・ポーラッド
ジャネット・ザッカー
ジェリー・ザッカー
アキヴァ・ゴールズマン
ジェズ・バターワース
ダグ・リーマン
製作総指揮ジェフリー・スコール
デイヴィッド・バーティス
メアリー=ジョー・ウィンクラー
ケリー・フォスター
モハメド・カーラフ
出演者ナオミ・ワッツ
ショーン・ペン
音楽ジョン・パウエル
撮影ダグ・リーマン
編集クリストファー・テレフセン
製作会社リヴァー・ロード・エンターテインメント
パーティシパント・メディア
イメージネーション・アブダビ
ザッカー・プロダクションズ
ウィード・ロード・ピクチャーズ
ヒプノティック
配給 サミット・エンターテインメント
ファントム・フィルム
公開 2010年11月5日
2011年10月29日
上映時間108分
製作国 アメリカ合衆国
アラブ首長国連邦
言語英語
製作費2200万ドル[1]
興行収入$24,188,922[1]
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『フェア・ゲーム』(Fair Game)は、プレイム事件を描いた2010年伝記映画ジョゼフ・ウィルソンの回顧録『The Politics of Truth』とその妻ヴァレリー・プレイムの回顧録『Fair Game』に基づいている。ダグ・リーマンが監督し、ナオミ・ワッツがプレイムを、ショーン・ペンがウィルソンを演じた。第63回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞では「表現の自由賞」を受賞した。

ワッツとペンの共演は『21グラム』と『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』に続き3作目となる。

1995年に同タイトルの映画が公開されているが、原作や内容などは全くの別物であり、関連性はない。
キャスト

※括弧内は日本語吹替

ヴァレリー・プレイム - ナオミ・ワッツ佐々木優子

ジョー・ウィルソン - ショーン・ペン山路和弘

サム・プレイム - サム・シェパード仲野裕

ルイス・"スクーター"・リビー - デヴィッド・アンドリュース(英語版)(相沢まさき

ダイアナ - ブルック・スミス

ビル - ノア・エメリッヒふくまつ進紗

ジム・パビット - ブルース・マッギル山本格

ジャック - マイケル・ケリー

カール・ローヴ - アダム・ルフェーヴル

ディック・チェイニー - 本人映像

コンドリーザ・ライス - 本人映像

製作

撮影はワシントンD.C.[2]ニューヨーク[3]で行われた。
評価

本作は批評家から概ね高い評価を得た。Rotten Tomatoesは170個のレビューのうち79%が肯定的な評価を下し、評価の平均は6.9/10であると報告している[4]
表現の正確性

映画の2つの主張は政治アナリストたちの見解を大きく分けた。ひとつはジョゼフ・ウィルソンニジェールへの事実調査が、サッダーム・フセインが過去にニジェールからウランの獲得を試みたとするイギリスの主張が虚偽であったこと (ニジェール疑惑) の証明につながったというものだ。プレイム事件を取材していた『ワシントン・ポスト』の記者ウォルター・ピンカスとリチャード・リービーは、2010年11月のコラムでこの描写は正確であると書いた[5]。これに対し『ナショナル・レビュー(英語版)』のクリフォード・メイ(英語版)は、「ウィルソンがアフリカへの任務から持ち帰った情報の最も重要な部分は、1999年にイラクの貿易使節団の高官がニジェールを訪れていたとするものである」ため、ウィルソンの調査と報告はウランに関する主張をむしろ裏付けるものであったと書いた[6]。『ワシントン・ポスト』は2010年12月の社説でイギリス政府の当初の主張が正しかったとする2004年のイギリスの「バトラー報告書(英語版)」を引き、これを支持した[7]。これに対し、ジャーナリストのデイヴィッド・コーンは『マザー・ジョーンズ(英語版)』に寄せた中で、バトラー報告書とは対照にCIAはイギリス政府のウランの主張は誇張であると内部文書に留めていたと書いた[8]

もうひとつ議論を呼んだのは、ウィルソンのウランに関する発言への制裁としてアメリカ政府の人物がプレイムの名前をマスコミ、すなわちロバート・ノヴァク(英語版)へリークしたことを示唆する描写である。『ワシントン・ポスト』の社説とメイはともに、この情報をリークしたのはイラク戦争に反対でウィルソンを貶める立場になかった当時の国務副長官リチャード・アーミテージであったとしている[7][6]。映画の中でアーミテージの名が触れられるのは結末のテロップのみである[9]。一方、ピンカスとリービーは映画の方が正確であるとした[5]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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