2005年2月、5thアルバム『プッシング・ザ・センシズ(Pushing The Senses)』をリリースする。このアルバムから、ジョン死去後にサポートのドラマーとして協力していたマーク・リチャードソンが正式メンバーとなった。同年には3度目となるフジ・ロック・フェスティバルへ出演し、タカがNHKの番組「トップランナー」に出演した。
2006年5月にはこれまでを総括するとともに、新曲3曲を加えたベストアルバム『ザ・シングルズ(The Singles)』がリリースされ、2007年7月には、シングルB面曲を集めた裏ベストアルバムともいえる『ピクチャー・オブ・パーフェクト・ユース(Picture of Perfect Youth)』がリリースされた。 2008年3月、新曲「ミス・ユー(Miss You)」がフィーダー公式サイトで配信され、3ヵ月後の6月に、6thアルバムとなる『サイレント・クライ(Silent Cry)』がリリースされる。前作までプロデューサーを務めていたギル・ノートンの手を離れ、ほぼセルフプロデュースで製作された。7月には4度目となるフジ・ロック・フェスティバルに出演し、2009年2月には5度目となる来日公演が行なわれた。 来日公演後の5月6日、公式サイトを通じて、マークが脱退することが発表される。マークの脱退後には、後任ドラマーであるカール・ブラジルと共にUKでのツアーを続行した。秋には結成時からの所属レーベルだったEcho Recordsの倒産により、自主レーベルであるBig Teeth Musicを立ち上げている。 2010年9月には6度目となる来日公演を行なった。代官山UNITでの最終公演はUstreamを使って生中継され、アンコールではLUNA SEAのメンバー・INORANが登場し、メンバーと共にニルヴァーナの曲「ブリード」をカバーしている。 2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、3月27日には新曲「サイド・バイ・サイド(Side By Side)」をiTunes Storeで配信した。シングルの売り上げは日本赤十字社を通し、義援金として寄付された。 2012年4月には、8枚目のスタジオ・アルバムとなる『ジェネレイション・フリークショウ(Generation Freakshow)』がリリースされた。日本盤ボーナストラックとして前述の"Side By Side"が収録されたほか、 メンバーと親交のある後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)と細美武士(the HIATUS)が、それぞれ収録曲2曲をカバーしている。 7月には、ショウケースライブとして東京と仙台で来日公演を行った。 2015年3月、グラントが「来年にはフィーダーの新しいレコードが出る」とインタビューで明らかにし、その言葉通り、2016年の6月に9枚目のアルバム『オール・ブライト・エレクトリック(All Bright Electric)』がリリースされた。このアルバムで、UKチャートにおいて久々のトップ10入りを果たした。同年の11月には、東京と大阪で来日公演を行った。 2017年9月に、9曲の新曲を収録したミニ・アルバム『アロー』を包括したベスト・アルバム、『ザ・ベスト・オブ・フィーダー/アロー(The Best of Feeder / Arrow)』をリリースした。ミニアルバム『スイム』の発売から21年の節目を迎えたこの年、新たにBelieve Musicと契約した。 2019年8月に、10枚目のアルバム『タルーラ(Tallulah)』がリリースされた。UKアルバムチャートで4位を獲得し、2005年の5thアルバム『プッシング・ザ・センシズ』以来、14年振りにトップ5入りを果たした。同年9月に、大阪、名古屋、東京で来日公演を行い、2020年4月からはUKでのツアーも予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、延期を余儀なくされた。しかし、予定の10月を過ぎても感染拡大が収まらず、結局全てのライブが中止となった。しかし、バンドはポジティブな姿勢を崩さず、2021年中のライブ復帰を目指した。2021年7月に、ウェリングボローで行われたBug Jam Festivalにヘッドライナーとして出演し、徐々にライブ活動を再開している。 2022年3月、11枚目のアルバムとなる最新作『トーピドゥー(Torpedo)』がリリースされた。UKアルバムチャートで5位を獲得し、前作『タルーラ』に続きトップ5入りを果たした。また、UKインディーズチャートでは、こちらも前作と同様に1位を獲得している。 2023年10月11日、シングル『Playing With Fire』と『ELF』を2枚同時にリリースした。同月23日に、バンド初のダブルアルバム『ブラック/レッド』を2024年4月5日にリリースすることを発表した。
『サイレント・クライ』(2008年)
マークの脱退と『レネゲイズ』(2009年-2010年)
2009年の暮れには、サイドプロジェクト"Renegades"名義で新曲を発表し、2010年に入ってからは小規模のライブツアーを積極的に行ないながら、EPを2枚リリースした。
そして、6月には『レネゲイズ(Renegedes)』のタイトルで7枚目のアルバムがリリースされている。 タイトルトラック「Renegades
『ジェネレイション・フリークショウ』(2011年-2012年)
『オール・ブライト・エレクトリック』、『ザ・ベスト・オブ・フィーダー/アロー』、『タルーラ』、コロナ禍からの復帰へ(2015年-2021年)
『トーピドゥー』(2022年-2023年)
『ブラック/レッド』(2023年-現在)
ディスコグラフィ
スタジオアルバム
ポリシーン (Polythene)/1997年
イエスタディ・ウェント・トゥー・スーン (Yesterday Went Too Soon)/1999年
エコー・パーク (Echo Park)/2001年
コンフォート・イン・サウンド (Comfort In Sound)/2002年
プッシング・ザ・センシズ (Pushing The Senses)/2005年
サイレント・クライ (Silent Cry)/2008年
レネゲイズ (Renegades)/2010年
ジェネレイション・フリークショウ
オール・ブライト・エレクトリック
タルーラ
トーピドゥー
ブラック/レッド
その他
トゥー・カラーズ(Two Colours)/1995年(デビューEP:日本未発売)
収められている2曲はその後再アレンジが施され、シングル"Cement"のB面に収録されたほか、日本でも『ポリシーン』のボーナストラック、日本編集盤『ハイ』に収録されている。
スイム(Swim)/1996年(ミニアルバム)
2001年には、オリジナルの6曲に同時期にリリースされたシングルB面曲とPVを追加したものがUKで再発され、2006年には来日記念盤の形で日本でも発売された(PVは省略されている)。
ピクチャー・オブ・パーフェクト・ユース
それぞれのスタジオアルバムと対になる日本編集盤がリリースされている。
ハイ(High)/1997年
日本初EP。UK盤『ポリシーン』に収録された表題曲の他に、"Crash" のシングルバージョン、同時期のシングルB面曲5曲が収録されている。
アナザー・イエスタデイ…(Another Yesterday...