フィリップ・マーロウ
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村上春樹訳は「ただしもっと射撃がうまくなるまで、人を撃つのは控えた方がいい。それが忠告だ。覚えたかい?」(『大いなる眠り』(ハヤカワ・ミステリ文庫、2017年9月)第31章)。
なお、映像化作品である三つ数えろは原作に該当するシーンがないため、この台詞も登場しない。
「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」(『プレイバック』)
原文は「If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.」作中のヒロインから、「あなたの様に強い(hard)人が、どうしてそんなに優しく(gentle)なれるの?」と問われて。

清水俊二訳は「しっかりしていなかったら、生きていられない。やさしくなれなかったら、生きている資格がない」(『プレイバック』(早川書房、1959年10月)第25章)。

生島治郎訳は「タフじゃなくては生きていけない。やさしくなくては、生きている資格はない」(『傷痕の街』(講談社、1964年3月)あとがき)。

矢作俊彦『複雑な彼女と単純な場所』(新潮文庫、1990年12月)では、「ハードでなければ生きていけない、ジェントルでなければ生きていく気にもなれない」が正しいとしている。

「さよならをいうのは、少し死ぬことだ」(『長いお別れ』)
原文は「To say Good bye is to die a little.」

清水俊二訳では「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」(『長いお別れ』第50章)

村上春樹訳では「さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ」(『ロング・グッドバイ』第50章)
マーロウは「フランス人の言葉」として回想している。フランスの詩人エドモン・アロクール(Edmond Haraucourt)の「Rondel de l’adieu」(別れの詩)冒頭に「Partir, c’est mourir un peu,」(旅立ちは少しばかり死ぬこと)というフレーズがある。
ギムレットには早すぎる」(『長いお別れ』)
原文は「I suppose it's a bit too early for a gimlet. 」

清水俊二訳では「ギムレットにはまだ早すぎるね」(『長いお別れ』第52章)

村上春樹訳[3]では「ギムレットを飲むには少し早すぎるね」(『ロング・グッドバイ』第52章)

脚注^ ハヤカワ文庫『長いお別れ』73ページ(警察署内で留置場に入れられる際に受けた身体検査による身体的特徴)
^ “浅野忠信 : デビュー26年で初の連ドラ主演”. まんたんウェブ (2014年1月14日). 2014年4月27日閲覧。
^ 村上春樹訳の名言集『フィリップ・マーロウの教える生き方』(マーティン・アッシャー編、早川書房、2018年)がある。

関連項目

S&W M36 - マーロウが所持している38口径の拳銃の一つ。通称「チーフスペシャル」

ノウゼンカズラ - 自宅の外に植えてあり、日本人の庭師が週に1回剪定に来る。村上春樹訳の『ロング・グッドバイ』では「ノウセンカズラ」と表記されている。










レイモンド・チャンドラー
作品

長編小説

大いなる眠り

さらば愛しき女よ

高い窓

湖中の女

かわいい女

長いお別れ

プレイバック

プードル・スプリングス物語

映画脚本

深夜の告白

愛のあけぼの

青い戦慄

見知らぬ乗客


関連

登場人物

フィリップ・マーロウ


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