フィリップス
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また、創業以来の照明事業について2016年5月、フィリップスライティング(2018年シグニファイに社名変更)として分社した[4](照明事業の日本法人は「フィリップスライティングジャパン合同会社」として分離、2019年「シグニファイジャパン合同会社」に名称変更)。この結果、現在のフィリップスは、ヘルスケア製品・医療関連機器に事業の大半が集中した企業へと変貌している[5][6]

現在、フィリップスはオランダプロサッカーリーグPSVアイントホーフェンの冠スポンサーとなっている。

星と波が描かれたフィリップスのシールドは、1934年にオランダで初めて登場して商標登録され、たちまち世界中で知られるシンボルマークとなった。星は電球を量産化し世界中に送り出したフィリップスの先駆的役割を表したものである。また、波は電波を表し、初期に無線通信プラットフォームを実現したフィリップスの高い貢献を示唆している。後に円がデザインに加わるが、これは世界と人々を象徴している。
日本における事業活動

1953年には松下電器産業(現・パナソニックホールディングス)との合弁で松下電子工業(現在のパナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社パナソニック コネクトおよびパナソニック ライティングデバイス)を設立した。また、1970年代前半までは松下電工で電気カミソリをライセンス生産しており、当時のナショナル電気カミソリは刃がフィリップス独特のものであった。

1980年代に入ると、経営が悪化した米スーパースコープ社を買収し、その関連会社の日本マランツも傘下にした(現在、マランツはフィリップスの資本から脱退)。マランツのブランドを利用しデジタルオーディオ製品に注力する。1980年代後半にはLHHシリーズという高級コンポーネントを自社ブランド(製造はマランツ)により、CDプレイヤーやアンプなどで発売した。そして最終的に高級オーディオはマランツ、ゼネラルオーディオはフィリップスとブランド分けし、1990年代中盤頃までは同社のデザイン技術を生かしたテレビラジカセビデオデッキといった民生品を国内向けに生産していた時期もあった。2006年11月、D&Mホールディングスデノン、マランツの持株会社)に、Hi-Fiオーディオ部門を買収され、完全子会社化された。子会社化後の社名は「D&M Premium Sound Solutions」と改められた。日本国内でのAV関連事業は一時撤退し、その後、ヘッドフォン・インナーイヤフォンが燦坤(サンクン)日本電器によって輸入され、2009年4月より日本市場へ参入した。

2008年、呼吸器、睡眠治療器などを扱うフジ・レスピロニクス株式会社を傘下に入れ、2010年に同社の社名変更を行って「フィリップス レスピロニクス合同会社」とした[1]

現在の日本法人であるフィリップスジャパンは輸入販売やサポートを手がける会社であるが、高齢化が進む日本で対応するソリューションを創出する拠点として、2020年に「Philips Co-Creation Center」を仙台市に開設した[7][8]

また、2020年からは補聴器や人工内耳など聴覚機器を扱うヘルスケア企業デマント・ジャパンとライセンス契約を結びフィリップスヒアリングケアソリューションズ[1]として補聴器業界に参入。2021年には神奈川県横浜市にフィリップス補聴器のコンセプトストアを補聴器販売店と共同出店している。

名古屋大学と包括提携[9]

東北大学と予防医療などヘルスケア分野で包括提携[10]

CM

1980年代にはイメージキャラクターに千葉真一を起用し、CM広告を展開した。
その他


大橋巨泉(コーヒーメーカー)

星野仙一(フィリシェーブ)

成宮寛貴(メンズグルービング)

筧利夫(ソニッケアー)

長友佑都(メンズグルービング)

市川紗椰(ディスプレイ)

出典[脚注の使い方]^ a b “2017年10月1日社名変更のお知らせ”. PR TIMES (2017年9月27日). 2018年3月11日閲覧。
^ a b c 『クラシックカメラ専科No.43、Viva!イタリア コンタレックスのすべて』p.66-69。
^ “Gibson、Philipsのオーディオ/ホームエンターテイメント事業を買収”. AV Watch (2014年4月28日). 2018年3月11日閲覧。
^ “ ⇒Philips Lighting Shares Pop on IPO Debut” (英語). フォーチュン (2016年5月27日). 2018年3月11日閲覧。
^ “ ⇒ヘルスケア界の巨人フィリップスが仕掛けるビッグデータ戦争”. Wedge Infinity (2016年10月8日). 2018年3月11日閲覧。


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