フィヨルギュン
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その類例として、ウッル (Ullr) とウッリン (Ullin) 、ニョルズ (Njordr) とネルトゥス (Nerthus)、フレイ (Freyr) とフレイヤ (Freyja) の例を挙げている[4]
女神フィヨルギュンとヨルズ

Rudolf Simek は、フィヨルギュンとは単純に、同じく「大地」の意味を持つ名前の女神ヨルズの別名に過ぎないのではないかと述べている。なぜならば、フィヨルギュンは『スノッリのエッダ』に独立した女神として一覧されてはいないからである。また彼女がスカルド詩に「ヨルズの単なる文学上の別名だろうと予想されるような」形でしか現れないという点も注記しておくべきだろう[1]
インド・ヨーロッパ祖語に起源を求める

フィヨルギュンは初期インド・ヨーロッパ人の、雷または雨の神の延長ではないかという説がある。その証拠としてインド・ヨーロッパ語族の神々――北欧のフィヨルギュン、ヒンドゥーの雨の神パルジャニヤリトアニアの神 ペルクナススラヴの神ペルーン――の関連性を掲げている[5]
関連項目

Perkwunos
- インド・ヨーロッパ人 (en:Proto-Indo-European) のオークの神として仮定されている存在。

脚注[脚注の使い方]^ a b Simek (2007:86).
^ 例としてドイツのワーグナーによる『ニーベルンゲンの指輪』では、フリッカとドンナー(フリッグとトール)が「きょうだい」という設定にされているなど。この劇でドンナーは脇役なのでフリッカの兄弟である必然性は特にない。
^ Lindow (2001:117).
^ Davidson (1990:106, 111)
^ Mallory (1989:129).

出典

Davidson, H. R. Ellis (1990). Gods and Myths of Northern Europe. Penguin Books
. ISBN 0-14-013627-4.

Lindow, John (2001). Norse Mythology: A Guide to the Gods, Heroes, Rituals, and Beliefs. Oxford University Press. ISBN 0-19-515382-0

Mallory, J.P. (1989). In Search of the Indo-Europeans: Language, Archaeology and Myth. Thames & Hudson. ISBN 0500276161

Simek, Rudolf (2007) translated by Angela Hall. Dictionary of Northern Mythology. D.S. Brewer. ISBN 0859915131










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