Rudolf Simek は、フィヨルギュンとは単純に、同じく「大地」の意味を持つ名前の女神ヨルズの別名に過ぎないのではないかと述べている。なぜならば、フィヨルギュンは『スノッリのエッダ』に独立した女神として一覧されてはいないからである。また彼女がスカルド詩に「ヨルズの単なる文学上の別名だろうと予想されるような」形でしか現れないという点も注記しておくべきだろう[1]。 フィヨルギュンは初期インド・ヨーロッパ人の、雷または雨の神の延長ではないかという説がある。その証拠としてインド・ヨーロッパ語族の神々――北欧のフィヨルギュン、ヒンドゥーの雨の神パルジャニヤ、リトアニアの神 ペルクナス、スラヴの神ペルーン――の関連性を掲げている[5]。
インド・ヨーロッパ祖語に起源を求める
関連項目
Perkwunos - インド・ヨーロッパ人 (en:Proto-Indo-European
脚注[脚注の使い方]^ a b Simek (2007:86).
^ 例としてドイツのワーグナーによる『ニーベルンゲンの指輪』では、フリッカとドンナー(フリッグとトール)が「きょうだい」という設定にされているなど。この劇でドンナーは脇役なのでフリッカの兄弟である必然性は特にない。
^ Lindow (2001:117).
^ Davidson (1990:106, 111)
^ Mallory (1989:129).
出典
Davidson, H. R. Ellis (1990). Gods and Myths of Northern Europe. Penguin Books. ISBN 0-14-013627-4.
Lindow, John (2001). Norse Mythology: A Guide to the Gods, Heroes, Rituals, and Beliefs. Oxford University Press. ISBN 0-19-515382-0
Mallory, J.P.
男神
ウル
オーズ
オーディン
クヴァシル
ダグ
テュール
デリング
トール
エーギル
ニョルズ
ヴァーリ
バルドル
ヴィーザル