フィアット・500_(2007年)
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日本での右ハンドル仕様の導入は未定とされていたが[5]、2012年3月19日、アバルト695トリブートフェラーリ トリブート アル ジャポーネとして新たに設定し、3月24日に予約受付を開始すると発表された。同モデルはビアンコ フジ(パールホワイト)の外装色にブラック内装を組み合わせた専用仕様となる。50台限定で価格は609.5万円[6]

特別仕様車も数多く設定され、外装色をピンクで仕上げた500 PINK!(日本への割り当ては50台)やファッションブランドのディーゼルとコラボレーションした500 by DIESEL(150台)、500C by DIESEL(100台)。専用外装色と専用色ソフトトップを組み合わせ、リヤコーナーセンサーとSTART&STOPシステムを追加した500C VINTAGE(150台)、サルサにヒントを得た500 GUACAMOLE(150台)、イタリアのアパレルメーカーGucciとコラボレーションした500 by Gucci、500C by Gucci、そして500 Giardinetta、500 Pastello、500 'O Sole Mio(オーソレミオ)などがある。

2008年のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞、2009ワールド・カーデザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞している[7]

この車は、しばらくヒット作がなく経営が思わしくなかったフィアットの業績回復にも寄与したといわれ、ヨーロッパに留まらず世界的なヒット作となった。2つある生産拠点のうち、9割以上を生産するポーランドのティヒ工場では2013年4月(発売から5年9ヶ月)に生産台数100万台を突破した(もう一つの生産拠点であるメキシコのトルーカ工場生産分を合わせると110万台[8])。
トレピウーノ・コンセプト

デザインは2004年の第74回ジュネーヴ・モーターショーで初公開されたトレピウーノTrepiunoコンセプトカーを基としている。デザインはインハウスデザイン室フィアット・スティーレFiat Stile Centreによるもので、同社のRoberto Giolitoのデザインスケッチが採用された。オリジナルの2代目Fiat500に似たレトロな見た目をもつ[9]

"トレピウーノTrepiuno"というのはトレ・ピウ・ウーノtre piu unoをつづめた言葉で、イタリア語で「3足す1」の意味。スポーツカーなどでしばしば見られるツーシートに実用に耐えられないほどに狭い後部座席2席つき(2+2と総称される。2+2参照)という配置の変形であることを示す。助手席のレッグスペースの部品をコンパクト化し、高性能のより薄いシートを採用することにより、大人サイズのフル後部座席を設けられるレベルに助手席を前進させることができたため(これが3tre)。運転席の後ろは小さめな席になる(これが+1 piu uno)[10][11]。.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}左から右に: 2004年フィアットトレピウーノ・コンセプト、1966年のフィアット500、新しいフィアット500。新しいフィアット500は先代に比べ500mm長い
メカニズムTwin Air エンジン

フォードと提携し(後に登場する2代目フォード・Kaは3代目とメカニズムやプラットフォームなどを共用している)、フィアット・パンダとはプラットフォームエンジントランスミッション、リアサスペンション電装品の大部分を流用する姉妹車である。ともにポーランドシロンスク県で製造される。

エンジンは直列4気筒SOHC8バルブの1.2Lと吸気バルブをカムシャフトではなく油圧ピストンで駆動する“Multi Air(マルチエア)”と呼ばれるバルブ機構を搭載した直列4気筒SOHC 16バルブ1.4Lのガソリンエンジン(アバルトは直列4気筒DOHC 16バルブのガソリンターボ)と直列4気筒SOHC 16バルブ1.3 Lディーゼルターボエンジン。後にガソリンエンジンに新開発となる直列2気筒SOHC 8バルブ875 ccのガソリンターボ“Twin Air(ツインエア)” が追加された。Twin AirとMulti Airはインタークーラー付ターボを採用することで、少気筒・小排気量でありながら最高出力と最大トルクを向上させる、いわゆるダウンサイジングターボである。加えて、START&STOPシステムを備えることで最高21.8km/lの低燃費とCO2の大幅削減を達成、1.4L車比で従来の実に58%もの燃費向上を実現している。また、出力性能が同程度の4気筒に比べエンジンのサイズ、重量が非常に短く(-23%)、軽く(-10%)仕上がっていることも特徴で、将来に備えてメタン燃料システムやハイブリッドシステムとの組み合わせにも対応するように設計されている[12]

全車が欧州排出ガス規制のEuro 5をクリア、日本でも平成22年度燃費基準+10%を達成している。CO2排出量は0.9Lのツインエア搭載モデルが最も少ない92 g/km、1.3Lディーゼルは104 g/km、1.4Lでは135 g/kmとなっている。

複数のエアバッグや電子制御式スタビリティコントロール、ハイドローリックブレーキアシスト[13][リンク切れ]、アンチサブマリニングシート[14]などの最新の安全装備のほか、MP3対応のカーステレオやトリップコンピューター付きマルチファンクションディスプレイなどの最新の装備、本国では内外装の多彩なオプションが用意されている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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