ファースト・マン
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2015年11月24日ライアン・ゴズリングがタイトルロールを演じ、デイミアン・チャゼルが監督、ジョシュ・シンガー[16]ニコール・パールマンが脚本を担当することが発表された。2017年3月、公開日が2018年10月12日に設定された[17]

2017年5月、クレア・フォイが出演交渉を受けていることが報じられた[18]。2017年6月、カイル・チャンドラーコリー・ストールジェイソン・クラークがキャストに加わった[19][20][21]。2017年7月、シェー・ウィガムがキャストに加わり、クレア・フォイも出演契約を果たしたことも確認された[22]。2017年8月にはジョン・バーンサル[23]、翌月にはブライアン・ダーシー・ジェームズ[11]、同年10月にはパブロ・シュレイバーパトリック・フュジットコーリー・マイケル・スミス、スカイラー・バイブルらがキャストに加わった[24][10][12][25]

主要製作は2017年10月後半にアトランタで開始し、2018年2月に終了した。いくつかのシーンはIMAX 70mmカメラで撮影された[26][27]

監督はフィルム撮影と極力CGIに頼らないVFXシーンを希望し、本来CGI効果主体のVFXプロダクションであるDNEGは進化したスクリーン・プロセスを採用した。ジェミニやアポロ宇宙船のモックアップ(実物大模型)を湾曲した巨大な液晶パネルの前に設置し撮影する事で、CGIで製作出来ない自然な状態で気密服のフードや船体の反射を機体の激しい揺れまで含めて現場で表現し、修正や効果の追加は最低限にとどめる事が出来る。のちに『マンダロリアン (テレビドラマ)』でも採用され、ロケ撮影の時間と経費節約に寄与。日本でも大河ドラマいだてん?東京オリムピック噺?』で近似した手法が用いられている。サターンロケットの打ち上げシーンは当時の撮影フィルムを修復し、CGIで煙と噴射を付加する方法で解決した。

本作は2018年8月29日にヴェネツィア国際映画祭においてワールド・プレミアを迎え、2018年9月にはテルライド映画祭で、2018年9月9日にはトロント国際映画祭(英語版)で上映された。アメリカ合衆国においては2018年10月12日にユニバーサル・ピクチャーズより公開された[28]
騒動

ヴェネツィアでのプレミア上映後、ニール・アームストロングとバズ・オルドリンが月面に星条旗を立てるシーンが存在しないことが物議を醸した。また、同日に行われた記者会見で、ライアン・ゴズリング(カナダ人)が「アームストロングが成し遂げた偉業はアメリカの偉業ではなく人類の偉業だと思っています」と発言したため[29]、アメリカの保守層の反感を買うことになった。ついには、マルコ・ルビオ上院議員が自身のTwitterで「これは全く以てふざけた話です。(中略)。アポロ計画に必要だった費用はアメリカ国民の血税で賄われました。宇宙船はアメリカ人の手で建造されましたし、アメリカ人が生み出した技術によって生み出されたものです。また、搭乗していた宇宙飛行士もアメリカ人です。アポロ計画は国連のミッションではありません。」とツイートするに至った[30]

なお、原作者のジェームズ・R・ハンセンとアームストロングの息子2人が本作を擁護するコメントを出している[31][32]

こうした指摘に対し、チャゼル監督は「驚いている」と前置きした上で、「ストーリーの性質上、細かいエピソードをすべて盛り込むことはできなかった」「この作品ではアームストロング船長の内面や知られざる一面を描き出したかった。船長が月面に星条旗を立てるシーンはあまりにも有名で、知られざる一面ではない。」「船長が月面に星条旗を立てるシーンこそないが、月面に星条旗が立っているシーンはある」という主旨の釈明をした[33][34]
評価

映画批評集積サイトRotten Tomatoesでは12件のレビューに基づき、批評家支持率は92%、平均評価は10点満点中8.4点となっている[35]Metacriticでは、10件のレビューに基づき100点満点中81点が付けられ、「世界的な大絶賛」(: "universal acclaim")と紹介されている[36]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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