『FARGO/ファーゴ』(ファーゴ、英: Fargo)は、2014年からFXチャンネルで放送されているアメリカ合衆国のサスペンスドラマ、ブラックコメディである。ノア・ホーリーがコーエン兄弟による1996年の映画『ファーゴ』に着想を得て創作し脚本を書いている。 本シリーズは、シーズンごとに設定や時代や配役の異なるアンソロジー形式である。俳優によっては複数年に渡る出演契約をすることが難しいため、出演は1シーズンに限られている。 寒冷地である中西部のミネソタ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州の州境付近、およびカンザス州とミズーリ州にまたがるカンザスシティが共通の舞台となる。ごく普通の市民、警察官、マフィアが主要なキャストとなり、連続殺人事件に巻き込まれていく。 1996年の映画『ファーゴ』に着想を得てはいるが、登場人物や設定は異なっている。ただし、シーズン1には映画で埋められた現金を掘り起こすシーンがある。シーズン1は映画の19年後の物語であるが、シーズン2は映画の8年前の物語であり、シーズン1とは数人の登場人物が共通している。シーズン3は映画の22年後の物語である。映画の37年前を舞台とするシーズン4はシーズン2と数人の登場人物が共通している。 2006年を舞台とするシーズン1は2014年4月15日から放送され、シーズン2は登場人物を一新して1979年を舞台とし、2015年10月12日から放送された。2010年を舞台とするシーズン3は2017年4月19日から放送された。1950年を舞台とするシーズン4はクリス・ロックを主演とし2020年4月19日放送開始予定[1]であったが、新型コロナウイルスの流行による製作遅れのため、2020年9月27日から放送された[2]。2019年を舞台とするシーズン5は2023年11月21日より放送されている[3][4]。 日本での初公開は、2014年にスター・チャンネルでシーズン1が、2016年1月からシーズン2が、2017年10月24日からシーズン3が放送され、2021年1月29日からスター・チャンネルEXでシーズン4が配信され、2023年11月22日よりAmazon Prime Videoでシーズン5が配信された。 2006年1月、殺し屋のローン・マルヴォ(ビリー・ボブ・ソーントン)はミネソタ州ベミジーで殺人仕事をした後、レスター・ナイガード(マーティン・フリーマン)と知り合い、彼の憎む相手を殺す。妻の尻に敷かれていたレスターは衝動的に妻を殺してしまい、マルヴォに死体の始末を頼むと、不審に思った警察署長をもマルヴォが殺してしまう。警察副署長のモリー・ソルヴァーソン(アリソン・トルマン)とミネソタ州ダルース警察の警官ガス・グリムリー(コリン・ハンクス)は協力して事件を捜査しマルヴォとレスターを疑うと、レスターは弟に濡れ衣を着せて捜査を逃れる。ギャングがマルヴォに殺し屋を送り込むが、マルヴォは逆にノースダコタ州ファーゴでギャングの本拠を襲い壊滅させる。1年後にレスターは変装したマルヴォに再会して殺人を目撃する。
概要
シーズン1
シーズン1のあらすじ