誌上においては、他者のネタや何気ない発言が連鎖的に模倣され、流行語となる場合がある。これらは「ロード語」と呼ばれ、そのほとんどは一過性のものだが、「どうすれバインダー」のように使い勝手の良さから長期にわたって使用されるものも稀にある。
ゲゲボ
「ゲゲボ」とは創刊当時からのマスコットキャラクターのカモノハシに吹き出しで、「ゲゲボ」と鳴かせた(言わせた?)表現があったところから、ファンロード読者の間で使われるようになったといわれる。意味としては「しょうがなくて呆れた」とか「情けない」「呆れつつも驚いた」ような表現として用いる場合が多い。前出の「ゲゲボドリンク」などの用例も、「(こんな飲み物があるのかと)驚き、あるいは呆れるような(情けない)味・品質の飲み物」に出会った際に使われる。汎用は広く人の行動や物質、商品の他、漫画のキャラクターなどでもその行動・言動などが情けなかったり意味不明だったりした場合も「ゲゲボだ」と用いられる場合もある。
ローディスト
基本的に「ファンロードの読者」を指す言葉。広義においてはファンロードの愛好者他誌における、「メディナー」(『アニメディア』)や「奴隷」(『電撃PlayStation』)などと同義語。初期にはよく当時のライバル誌『月刊OUT』における同意義の存在である「アウシタン」と対比されることが多かった。
「貴様ローディストだな!ローディストに違いあるまい!」
漫画『ゴルゴ13』に登場する「貴様プロだな!プロに違いあるまい!」という台詞をもじったもの。書店などで『ファンロード』を立ち読みしている人を同好の士として誰何するための言葉。
ショタコン(正太郎コンプレックス)
この用語は編集長の発言が発祥という説があるが、実際は彼が食事で同席した人物の思いつきである。本当の発想者は事実上不明。
やさい&くだもの
「やさい」はボーイズラブ、「くだもの」は百合を指す。元々は「やおい」を伏せ字で「や○い」と書いた所「やさい」と読まれてしまったという、読者の体験投稿が発端。その後、「男性同士が野菜なら、女性同士は果物なのでは」という投稿から誌上での流行語として広まり一部ローディスト同士の間で使用されるようになった。1990年代中期から後期にかけて多く使用されたがその後使用頻度は減少し、2000年代中期頃には他誌同様「BL」「百合」という表現となる。また同時期に男女のカップリングを指すものとして「焼肉」という言葉も考案されたが、こちらはまったくと言っていいほど使われる事は無かった。
松平
「不公平」の意。横書きの不の字が木偏のように見えた事が由来。本誌の誤植か松平定知によるタクシー運転手暴行事件からと思われがちだが、実際はラジオ出演者の誤読が発端である。