ファンロード
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場合によっては同じ作品が異なる切り口の特集に出る事も可能であり(例えば『MAJOR』は「スポーツ特集」の他に「『少年サンデー』特集」にも参加可能である等)、2008年3月号から6月号にかけては、当時投稿が多かった『機動戦士ガンダム00』をフォロー可能な、それぞれ異なるジャンルのシュミ特が4号連続で組まれた。「大事典」は登場人物や用語などを見出しにした主に事典風のコメント投稿を五十音順に並べたものである。掲載項目は完全に「ネタとしての面白さ」を念頭に置いた編集部の独断と偏見で決められているため、場合によっては重要な人物や事柄であっても項目が存在しない場合もあり、『銀河英雄伝説』のラインハルト・フォン・ローエングラム、『ジョジョの奇妙な冒険』のジョナサン・ジョースター、『涼宮ハルヒ』シリーズのキョン等は主人公であるにもかかわらず項目が存在しなかった事がある。初期は人物の項目のみを扱う「人名事典」とそれ以外のネタによる「お楽しみコーナー」の2つに分けられていたが1986年9月号(『ダーティペア』特集)を最後に廃止され、翌10月号(新井素子特集)からは両者が統合された「大事典」の形となる。アニメ・漫画・ゲームなどが題材として使われる場合が多いが、「プロ野球」「プロレス」などの実在のスポーツや「歌うたい」「お笑い」「映画」などの芸能ものが取り上げられる場合もある。それらの場合もアニメや漫画などに登場する架空の選手や歌手の登場が許可されるなど、かなりのアバウトさを持っている。また特集の内容に関係なく、ほぼ必ずといってよいほど「アミバ」の項目が存在する(後述#キャラクターを参照)。採用者の名前は全て、ページ最下段(「ハシラ(後述のファンタニカ)=柱」に対して「床下」と呼称される)に一括して掲載される。順不同であり、採用されたネタの数にかかわらず扱いは同じである。
ザ・マイキャラクターズ
オリジナルイラストのコーナー。通称「マイキャラ」。白黒とカラーの2種類がある。特に白黒部門は、全コーナー中、掲載のための競争率が最も高い[5]。また、これらとは別に毎回異なる統一テーマのイラストを募集する「オンリーカラー・テーマ別マイキャラ」も存在する。
ザ・お気に入りキャンペーン
読者の投稿数によって、漫画家の人気ランキングを決めるコーナー。上位作品には「今月の○○(作家名)」という専用コーナー(「Aゾーン」なら1ページ、「Bゾーン」なら半ページ)が設けられていた。インフォレスト移籍以降は、専用コーナーは無くなりすべてのハガキが同列に扱われている。唯一投稿数に制限のあるコーナーで、文章・イラストにかかわらず投票できるのは「ひと月に一作家のみ」と決められている。没のハガキも集計対象となるので、この雑誌唯一の「没が無駄にならない」コーナーでもある。カラーイラストのページも存在するがこちらは集計とは無関係なため、複数投稿や漫画作品以外に関する投稿も許可される。略称は「お気キャン」。
はみだし・コミック
漫画の投稿コーナー。元々は通常の誌面の下半分しかないページに掲載されていた(故に「はみだし」コミック)が、後に通常のページの下半分を割く形になり、現在は誌面を上下半分にした4ページ固定形式となっている。漫画の内容は読者の推薦作品紹介やイベントのレポート、パロディ物やオリジナルストーリーなどジャンルは問わない。フキダシ部分を鉛筆書きにすればプロ原稿同様に写植が貼られるため、「手軽に漫画家気分が味わえる」ことも売りになっている。略称は「はみコミ」。
ゲゲボ・クイズ
正式名称は「なんとびっくりカモノハシのゲゲボクイズ」。元々はいわゆる「三段問答オチ」の1つである問いに対し1番目の選択肢は「正解」、2番目は「通常の誤答」、そして3番目に「ゲゲボな誤答」でオチをつけるという形式のものが編集部によって書かれていた。その後、読者の投稿が中心になり(編集部は「乗っ取られた」と表現)次第にクイズではなく、長めの文章ネタを箇条書きの形式にしたものが主となった。最後に「解答」という形で落ちがつけられるが、この解答は書かれていない場合の方が多い。稀に、本当のクイズが載る場合もある。2000年には特集増刊「爆笑ゲゲボクイズ」も出版されたが、本当のクイズ本と間違えて買った客から苦情が来るという顛末もあった[6]
食べんこ倶楽部
食べ物関連の投稿を集めたコーナー。読者の見つけた「美味しい食べ物」や、独自の料理のレシピなどを紹介する。「美味い食べ物」だけでなく、「不味い食べ物」についても熱心に語られるところがこの雑誌ならではの個性である。珍ドリンクのことは「ゲゲボドリンク」、珍食品は「ゲゲボフード」と称される(例:メッコールジンギスカンキャラメル等)。他のコーナーと異なり隔月掲載なのはこのコーナー内で連載されている、編集長K自らの筆による実録小説「餓鬼の門」の執筆ペースに合わせたため。「餓鬼の門」連載開始当初に執筆された激辛カレー「ボルツ」ネタは大反響を呼び、読者による同地レポが多く投稿された。
THEオススメ唄楽房
音楽関連の投稿を扱う。
G・NET
ゲーム関連の投稿を扱う。
氷の苦笑
駄洒落」を競い合うコーナー。元々は欄外の穴埋めとしての企画だった。略称は「氷苦」。他のコーナーで駄洒落ネタを使用する際、その投稿者自らによって「氷苦へ行け」などと書き足されることが多い。タイトルの由来は、映画『氷の微笑』から。
本だーらんど
漫画以外の通常書籍を扱うコーナー。漫画作品であっても『シッタカブッタ』シリーズや『ダーリンは外国人』等、書店で通常書籍扱いになっているものはここに掲載される場合もある。通常投稿とは別に、毎月異なるテーマでの募集もある。
ろ?どらんなあ
どの投稿コーナーにも当てはまらない投稿を扱う。主に前号の感想や、読者個人の近況報告などが多い。ある意味、もっとも通常の雑誌の「読者投稿ページ」に近い性格ともいえる。
今月の見たいもの&見せましょう
既存の漫画の一場面を抜き出し、他作品のキャラクターにすりかえるパロディ企画。「(既存作品の作者)先生の(他作品)」というタイトルが付けられる。独立コーナーとして扱われているが、目次上は「ろ?どらんなあ」の一部分である。
勝手に作ろう新コーナー
巻末の最後の1ページを占める。「新コーナー」といいつつもある程度パターン化されており、「新婚さん」(漫画の「文字だけだといやらしく聞こえるセリフ」を扱う)など長年続いているものもある。独立コーナーとして扱われているが、目次上は「ろ?どらんなあ」の一部分である。
エンサイクロペディア・ファンタニカ
ページ横の欄外部分を利用した小ネタ集。気軽に投稿できることが売り。出版用語でもある「ハシラ」という通称が定着しており、正式タイトルで呼ばれる事は少ない。ネタのシリーズ化や、誌内での流行語が発生しやすい。タイトルの由来は、「エンサイクロペディア・ブリタニカ」から。
終了した投稿コーナー
ケッダーマン☆コレクション
自作のフィギュア、手芸、コスプレ衣装等、立体物の投稿を扱うコーナー。
ファンロード・クリニック
読者からの自由な質問に、編集部が回答するコーナー。読者が前回の回答に応じる場合もある。ページ右上にあたる最初のハガキは、主に週刊少年ジャンプのキャラクターによる、質問形式のギャグネタから始まるのが慣例となっていた。
はみだし☆スペシャル
人気常連の自画像や本誌関係者の似顔絵などの、顔の部分のみが白抜きにされた絵を基に、自由な表情を描くコーナー。情景や動物の全身像等、「顔」とはまったく違う絵になる場合もあった。毎回「世界の○○さんコンテスト」という副題がついていたため、俗称的にそちらで呼ばれる場合もある。
オススメ絵電(エデン)の園
アニメ関連の投稿を専門に扱うコーナー。タイトルは公募によるもの。『投稿道F』第2号より、「ザ・お気に入りキャンペーン」に統合される。
遠山塾
漫画執筆者の遠山拓磨が2000年1月号から
2007年9月号まで担当していたコーナー。読者から送られてきた悩みに、塾長こと遠山が答える企画。
夢判断コーナー
読者から送られてきた「変わった夢」のハガキを紹介しながら、それについて占う。漫画執筆者の仲田リズムが、「遠山塾」の代打で行った「夢判断」が独立コーナー化したもの。仲田引退後は同じく執筆者の初依和美と倉持が担当となったが、『ファンロード改』への移行の際に自然消滅する。
連載企画
イラスト・ラボ
毎月異なる有名イラスト常連が、2ページ枠でイラストの描き方を指南するコーナー。右側ページは一面使った描き下ろしのイラストで、左側ページで使用画材の紹介や絵に対しての心構えを語る構成。
漫画連載詳細は「ファンロードの漫画一覧」を参照
用語

誌上においては、他者のネタや何気ない発言が連鎖的に模倣され、流行語となる場合がある。これらは「ロード語」と呼ばれ、そのほとんどは一過性のものだが、「どうすれバインダー」のように使い勝手の良さから長期にわたって使用されるものも稀にある。
ゲゲボ
「ゲゲボ」とは創刊当時からの
マスコットキャラクターカモノハシに吹き出しで、「ゲゲボ」と鳴かせた(言わせた?)表現があったところから、ファンロード読者の間で使われるようになったといわれる。意味としては「しょうがなくて呆れた」とか「情けない」「呆れつつも驚いた」ような表現として用いる場合が多い。前出の「ゲゲボドリンク」などの用例も、「(こんな飲み物があるのかと)驚き、あるいは呆れるような(情けない)味・品質の飲み物」に出会った際に使われる。汎用は広く人の行動や物質、商品の他、漫画のキャラクターなどでもその行動・言動などが情けなかったり意味不明だったりした場合も「ゲゲボだ」と用いられる場合もある。
ローディスト
基本的に「ファンロードの読者」を指す言葉。広義においてはファンロードの愛好者他誌における、「メディナー」(『アニメディア』)や「奴隷」(『電撃PlayStation』)などと同義語。初期にはよく当時のライバル誌『月刊OUT』における同意義の存在である「アウシタン」と対比されることが多かった。
「貴様ローディストだな!ローディストに違いあるまい!」
漫画『ゴルゴ13』に登場する「貴様プロだな!プロに違いあるまい!」という台詞をもじったもの。書店などで『ファンロード』を立ち読みしている人を同好の士として誰何するための言葉。
ショタコン(正太郎コンプレックス)
この用語は編集長の発言が発祥という説があるが、実際は彼が食事で同席した人物の思いつきである。本当の発想者は事実上不明。
やさい&くだもの
「やさい」はボーイズラブ、「くだもの」は百合を指す。元々は「やおい」を伏せ字で「や○い」と書いた所「やさい」と読まれてしまったという、読者の体験投稿が発端。その後、「男性同士が野菜なら、女性同士は果物なのでは」という投稿から誌上での流行語として広まり一部ローディスト同士の間で使用されるようになった。1990年代中期から後期にかけて多く使用されたがその後使用頻度は減少し、2000年代中期頃には他誌同様「BL」「百合」という表現となる。また同時期に男女のカップリングを指すものとして「焼肉」という言葉も考案されたが、こちらはまったくと言っていいほど使われる事は無かった。
松平
「不公平」の意。横書きの不の字が木偏のように見えた事が由来。本誌の誤植か松平定知によるタクシー運転手暴行事件からと思われがちだが、実際はラジオ出演者の誤読が発端である。


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